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顧客満足度第1位のコンビニ「セイコーマート」の魅力とは?【お土産探しにも】

Posted by: 坂本正敬
掲載日: Jul 19th, 2017. 更新日: Jul 10th, 2017
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日本最大級の顧客満足度調査・JCSI(日本版顧客満足度指数Japanese Customer Satisfaction Index)2017年版が日本生産性本部サービス産業生産性協議会から先の6月20日に発表になりました。コンビニエンスストア部門では、またもやセブンイレブンを抑えてセイコーマートが第1位に輝きます。

ただ、一部の地域の人を除いて「セイコーマート」と言われても「どこだっけそれ」、「なんか聞いたことある」、「あのオレンジっぽいやつ?」などと、意外に詳しく知らない人も多いと思います。

セブンイレブンを撃破!顧客満足度NO.1を過去5年で4度も獲得したコンビニ「セコマ」の魅力を聞いてみた

そこで今回はセイコーマートを運営する株式会社セコマの会社案内や、セイコーマートに頻繁に足を運ぶ一般の利用者への取材をもとに、セイコーマートの人気の秘密を探りたいと思います。

 


セイコーマートは2年連続、顧客満足度調査No.1

セブンイレブンを撃破!顧客満足度NO.1を過去5年で4度も獲得したコンビニ「セコマ」の魅力を聞いてみた

コンビニと言われたら、どこを思い浮かべますか? セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどを思い浮かべる人がほとんどで、地域によってはポプラなどを頭に思い描く人も居るはずです。

しかし、北海道民に「コンビニといえば」と聞けば、まず帰ってくる名前が「セコマ」あるいは「セイコマ」。ずばり、セイコーマートですね。

冒頭で述べた2017年度「JCSI(日本版顧客満足度指数Japanese Customer Satisfaction Index)」において、セブンイレブンを撃破し、ファミリーマート、ローソン、ミニストップを置き去りにして、2年連続No.1、過去5年で4回もNo.1に輝いたコンビニエンスストアが、セイコーマートになります。

 

セイコーマートはほぼ北海道にのみ出店するローカルなコンビニ

セブンイレブンを撃破!顧客満足度NO.1を過去5年で4度も獲得したコンビニ「セコマ」の魅力を聞いてみた

「そんなにすごいコンビニなのに、知らない」という方、セイコーマートは1,100店舗ほど展開をしていますが、埼玉県、茨城県の一部店舗を除いて、その全てが北海道内に存在しています。道民でないと、知らない可能性があるのですね。

179ある北海道内の自治体のうち173か所に進出し、出店地域の人口カバー率はなんと全道民の99.8%。さらにセイコーマートのクラブカード会員数は400万人と、北海道民の半数に及びます。

セイコーマートを運営するセコマは、2008年に北海道と包括連携協定を結んでおり、地域を支える食のインフラとして極めて重要な役割を果たす企業。

筆者も一時期、北海道の士幌町に暮らしていましたが、そのころはセイコーマートを定期的に利用していました。セイコーマートで気になる歯科医院の受付の女の子とすれ違ったのに、声を掛けられず苦汁を飲んだほろ苦い思い出もあります・・・。倶知安町に長期滞在していたころは、ニセコひらふ店で外国人だらけの店内に驚かされた思い出も。

知人の北海道民にいろいろと声をかけてみましたが、「近くにセイコーマートある?」と聞くと、「あるよ」、「セコマしかない」「当たり前」といった回答ばかり。北海道民にとって、生活に不可欠な存在がセイコーマートだと分かります。

セイコーマートはなぜ「北海道を出ない」のでしょうか?

あえて「北海道を出ない」セイコーマート

セブンイレブンを撃破!顧客満足度NO.1を過去5年で4度も獲得したコンビニ「セコマ」の魅力を聞いてみた

セイコーマートの最大の強みは、北海道の食材を北海道で調理・加工し、商品化して、道内の店舗で販売するという地域密着型の経営戦略にあります。

AIRDOが運営する『Yorimichi AIRDO』というサイトには株式会社セコマのマーケティング企画部の社員に対するインタビュー記事が掲載されています。その中では、セブンイレブンのような大手との戦いの中で、

<負けないために北海道を出ない>(Yorimichi AIRDOより引用)

という戦略を取っていると明かされていました。地元である北海道に密着し、プライベートブランドのオリジナル商品を道内で売っていくという独自性を失わないために、あえて北海道以外では勝負しないという戦略をとっているのですね。

セブンイレブンを撃破!顧客満足度NO.1を過去5年で4度も獲得したコンビニ「セコマ」の魅力を聞いてみた

道内に暮らす友人知人に近ごろの商品ラインナップを聞いてみても、北海道メロン大福、北海道メロンソフト、北海道牛乳、北海道産のお米、北海道産の野菜など、北海道尽くしの商品が当たり前に並んでいるそう。

セイコーマートは惣菜の充実度も群を抜いており、さらには店内のキッチンで完成させた料理を出すホットシェフも有名です。こうしたフードメニューに利用する野菜や生鮮食品についても、自社で経営する農園や、漁港から直接買い付けてそろえているみたいですね。

会社案内によれば、北海道内に自前で7か所の農場を経営し、ビニールハウスは175棟、合計で1800トンの野菜を栽培していると言います。関連会社は北海道内の6か所の漁港で競りに参加する権利も保有しているのだとか。

卸売業者を通さず、中間コストを省いて商品の値段を下げ、北海道民の所得に合わせた物価で販売をするという狙いもあるようです。

セブンイレブンを撃破!顧客満足度NO.1を過去5年で4度も獲得したコンビニ「セコマ」の魅力を聞いてみた

あらためて北海道民にセイコーマートに関する印象を聞いてみると、

「昔は町の小さい商店と言った感じだっだけど、最近はきれいにリニューアルされていて安心して入れる。お弁当やおにぎりもおいしい」

「店員さんが他の大手コンビニと違ってチャラチャラしていない」

「自社製品が多いから、道外の友達を連れて行くと、すごく喜ばれる」

などといったコメントがありました。経営規模の上では大手コンビニチェーンの方が上ですが、体力的に勝る巨人に負けずにビジネスを北海道で展開し続けるセイコーマート。道民の生活に深く根付いていると分かりますね。

ちなみにセイコーマートの1号店は札幌に1971年に誕生しているとの話。セブンイレブンよりも早く、日本で最初に登場したコンビニエンスストアみたいです。

北海道旅行に訪れた際には、確実に立ち寄っておきたい「観光地」であり、「お土産屋」であるとも言えそうですね。

セブンイレブンを撃破!顧客満足度NO.1を過去5年で4度も獲得したコンビニ「セコマ」の魅力を聞いてみた

 

[2017年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第1回調査結果発表 – サービス産業生産性協議会]

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。


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