ホームステイというと食事のことが取沙汰されがちですが、洗濯も大きな要素。郷に入っては郷に従えの精神で行くしかないのですが、あらかじめ準備することでストレスが軽減されます。
洗濯は週1回と心得て
イギリス・ケンブリッジでは週に1回と語学学校が決めていました。家庭によっては、洗濯したいときで構わないと言ってくれるのですが、せいぜい5~6日に1回くらいでしょうか。光熱費が高いのと、洗濯機の洗う時間が1~2時間と長いので気を遣います。
洗濯ものを袋にまとめておくか洗濯機に投入までは自分でやり、その後はホストが畳むところまでやってくれる場合と自分ですべてやる場合がありました。
シチリアのタオルミーナでは1回の洗濯につき€5支払うシステムで、必然的に洗濯回数が減りました。そこまで汚れていない上着等はすぐに洗濯に出さないといった発想の転換も必要です。
下着・肌着は多めに用意
そんな洗濯事情の中での生活ですので、必要最低限の衣類では回転が間に合わないことも。肌着、下着など多めに用意しましょう。
洗濯機が小さなドラムで、しかも6割くらいの量でないとよく洗えないからと1回あたりの洗濯量が少量になる家もありました。
手洗い禁止の家も
下着等は手洗いすると品質保持にもいいですが、手洗い禁止の家もあります。数を多めに用意するとともに、型崩れを少しでも防ぐために洗濯ネットを持参しましょう。
室内干しが難しい家では、外干しのためにスケジューリング
湿気でカビが生えることや壁紙が剥がれることを心配して、自分の部屋に干すことを禁止する家庭があります。さらには家の中に干すことを嫌がる家庭も。外干しだけで完結させるのが理想、しかし外で干して乾ききらない分を家に持ち込むのなら仕方ない、その場合は家にある除湿器をつけること、というルールでした。
外に干すには、天気予報をこまめにチェックし、学校から戻ってくるまでに雨が降らないことを確認してタイマー予約で朝洗濯します。1週間分だと量が多く、干したり取り込んだり時間がかかるので余裕のある日であることも必要。また洗濯機や物干しエリアが埋まっていると困るので、一家の洗濯スケジュールと被らないよう事前に打診をしましょう。
見られてもいい下着を用意
家族や来客の目に触れる可能性を考えて下着類を準備しましょう。家によってはお父さんが洗濯担当のことも。自分で洗濯の場合も、自分の部屋を含めどこに干しても見られる可能性はあるので、いろいろな意味で見られてもいい下着を用意した方がいいでしょう。おそらく、セクシーすぎない方が余計なトラブルを招かないですし、割と新しいものが恥ずかしい思いをしないでいいでしょう。
コインランドリー用に防水の大袋を用意
フィレンツェで通った語学学校では、家での洗濯は禁止。歩いて5~10分のところにあるコインランドリーに行きます。お金も時間も手間もかかり頻繁に洗濯ができないので、洗濯物の持ち運びに防水の大きな袋が必要です。
洗濯物を取り出すときに靴下などがぽろりと地面に落ちると、借り暮らしの悲哀を感じていました。家の中に干すときも、土足なので床に落ちると、ギャーっと思います。あまり潔癖でいられないのが海外で暮らすということかなと感じました。
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