外食文化の台湾には、大型レストランだけでなく地元の方が気軽に利用しているローカルな食堂が数多くあります。家族だけでこじんまりと営業しているお店も多く、ガイドブックに載っていないようなローカルなお店にふらりと入ってみると、台湾の生活を垣間見ているかのような気分になります。
筆者も家の近くや出かけた先で台湾のローカル食堂を利用することがよくありますが、えっ!と驚くようなことも多々ありました。この記事では、台湾のローカル食堂で驚いたことを5選ご紹介します。
テイクアウトが多い
台湾のローカル食堂のほとんどは、店内で食べるだけでなくできたて料理のテイクアウトができます。そのため、家族の分や同僚の分をまとめて購入して帰る方もたくさん。お店によっては、店内で食べるよりお持ち帰りするお客さんの方が多いこともよくあります。
日本人としては「え、こんなものまでお持ち帰りできちゃうの?」というものも多く、スープや鍋物、夏にはカキ氷を持ち帰る方もいらっしゃって、それを見たときはかなり驚きました。カキ氷、溶けちゃうんじゃないかなぁ・・・とついつい心配になっちゃいました。
箸やスプーンをティッシュでふきふき
台湾のローカル食堂では、箸やスプーンなどはそれぞれのテーブルにセットされていることがほとんど。台湾の方とローカル食堂に入った時に気づいたことですが、ほとんどの方が箸やスプーンを使う前にまずティッシュで拭いてから使用しています。
台湾の友人に理由を聞いてみると「汚かったらイヤだから」とのこと。ちゃんと洗われていると思うのですが、筆者も食事の前には必ずティッシュで拭くことが習慣化してしまいました。
小菜や滷味は台湾ローカル食堂に欠かせない?
気軽につまめる「小菜(シャオツァイ)」と呼ばれる小皿料理や「滷味(ルーウェイ)」と呼ばれる台湾風煮物は、多くの食堂で見かける定番グルメです。
台湾の方は、お店に入ったらまず小菜を取ってテーブルに持ってきたり、滷味を注文してつまみながら料理が来るのを待つということがよくあります。前菜みたいなものでしょうか。すぐに食べることができていいなぁと思うとともに、たくさん並ぶ中からどれにしようかと選ぶのも楽しいです。
混んでいる時の相席は当たり前
小さな店舗に限らず比較的大き目な食堂でも、混んでいる時の相席はよくあります。お一人様同士で1つのテーブルを使うことは日本でも時々ありますが、大き目の円形テーブルに2人組や3人組、お一人様がごちゃまぜだった時は、こういう座り方もあるのかと驚いてしまいました。
ただ、相席でもここで食事をしたいというお客さんが多いという事は、おいしいお店である可能性も高いように思います。
店員さんが店内で食事していることがある
筆者は学生時代に何軒かの日本国内の飲食店でアルバイトをしていたことがあるのですが、どのお店でもまかないを食べる時はお客さんの見えないところで!というのが基本でした。
しかし、台湾のローカル食堂ではピーク時間帯が過ぎた時間にお店に行くと、店員さんが店内で食事をしていることがよくあります。何人かで楽しそうにおしゃべりしながら食べていることも。おおらかな台湾らしいなぁと思いつつ、そんな光景に慣れていく自分に気づきます。
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