9割以上が日本に大満足!宿とグルメに最もお金をかける国は?【日本を旅する外国人 面白ランキング】

Posted by: 鳴海汐

掲載日: Jun 23rd, 2018

観光庁が4万人以上の訪日外国人観光客に聞き取り調査をして分かった、最新の消費動向ランキングをご紹介。それぞれの国籍・地域特有の旅行スタイルや文化ギャップが浮き彫りになり、日本人からみて興味深い結果となっています。今回は、ホテルとグルメにお金をかける国です!

【訪日外国人観光客ランキング】宿代と飲食費に最もお金をかける国は?

宿代と飲食費に最もお金をかける国

日本に来た際、宿泊と飲食といった旅行のベースとなる部分にお金をかけるのはどこの国でしょうか。

正解は・・・

【訪日外国人観光客ランキング】宿代と飲食費に最もお金をかける国は?

「イギリス」です。

平成29年、回答者633名のイギリス人旅行者、1人当たりの旅行支出総額は215,392円で、うち宿泊と飲食費の合計が69%を占めています。この割合は訪日人数上位20の国籍・地域の中で最も高いもの。イギリス人は旅行の際、食住を重視しているようです。

宿泊料金の 9.7 万円、飲食費の 5.1 万円もナンバーワンです。まず単純に泊数が12.2泊と全国籍・地域の平均泊数9.1日より長めですが、他のヨーロッパの国々の泊数はもっと長いです。

ロンドンは物価が高く、ホテル代がかなり高く、外食も高めなので、感覚的に支払える上限が高いのではないかと思われます。また回答者の3割が50 代以上と、他国と比べ年齢層が高めなので、金銭的余裕もありそうです。

【訪日外国人観光客ランキング】宿代と飲食費に最もお金をかける国は?

来訪目的は「観光・レジャー」が47.5%の他、「企業ミーティング」などビジネス目的が38.9%となっていました。特に「観光・レジャー」目的で来た人の宿タイプに注目してみると、利用した宿泊施設(複数回答)は、ホテル(洋室中心)78.7%、旅館(和室中心)28.3%と3割近くが日本ならではの宿に挑戦したことがわかりました。

イギリス人の買い物ランキング

【訪日外国人観光客ランキング】宿代と飲食費に最もお金をかける国は?

「観光・レジャー」目的で来た人々が、訪日前に最も期待していたこととして、「日本の歴史・伝統文化体験」を挙げた割合が19.6%と他の国籍・地域に比べて高かったのが印象的なイギリス。筆者の知人が、テレビで日本の伝統工芸に関する特別番組に魅せられたと熱く語っていたことを思い出します。そんなイギリス人は、満足した購入商品として、和服・民芸品を1位に挙げています。

また、購入率が高い買い物ランキングは、以下の通りです。

イギリス人の買い物ランキング 購入した費目(複数回答)

1位 その他食料品・飲料・酒・たばこ 61.1%
2位 菓子類 40.6%
3位 服(和服以外)・かばん・靴 23%

【訪日外国人観光客ランキング】宿代と飲食費に最もお金をかける国は?

買物場所の1位がコンビニ、3位がデパートなので、それらで日本酒やお菓子などをおみやげに買ったのかもしれませんね。買物場所の2位が百貨店、デパートになっているので、衣類等はそこで購入したようです。衣料品のショッピングが多いというのは意外でした。

イギリス人の旅行情報源ランキング

イギリス人がどうやって情報を集めたのかも気になるところ。

イギリス人の旅行情報源ランキング 旅行出発前(複数回答)

1位 日本在住の親族・知人 33.4%
2位 口コミサイト(トリップアドバイザー等) 30.5%
3位 自国の親族・知人 22.4%

【訪日外国人観光客ランキング】宿代と飲食費に最もお金をかける国は?

実際の知人、オンライン問わず口コミを重視するのが伺えます。ビジネスユースが多いところから、1位は仕事関係の人が多いかもしれませんね。

人口としてはヨーロッパ圏ではロシア、ドイツに次ぐイギリスですが、日本への旅行者数は約31万人と全体で12位、ヨーロッパ圏ではトップの人数です。

実は、日本滞在の満足度を「大変満足」とした人が87.9%、「観光・レジャー」の人々に至っては91.1%と、最も高い国。日本人と同様に礼儀を重んじる国だから居心地がよかったのかもしれませんね。

[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

鳴海汐

Shio Narumi ライター

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

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