
可能であれば夕食時間を遅くする

これは日本人にしか思いつかないような、ちょっと過度なおもてなしに感じましたが、いかがでしょう?まあ、お腹が空いていないときに食事をするのは辛いものなので、合わせられたらありがたいかもしれません。
さらには、「食事および食後の歓談をゆっくりと楽しむ(スペインでの外食は2時間~3時間におよぶことも多い)傾向があるため、退店や会計を急かすことは不快に思われる恐れがあり、注意が必要である」とのこと。
食事の時間を特に大切にするスペイン人のために、両方対応できたら素晴らしいですが、21時から24時まで食事となると、さすがに旅館やツアーコンダクターでは対応が難しいですね。
カップルにはダブルベッドが不可欠

ちょっとドキリとしましたが、真面目に大きなポイントなのでしょう。
ちなみにスペインは、「マドリード市内の5つ星ホテルでも1室あたり200ユーロを切ることがある」くらいなので、値段から部屋に期待しすぎてしまう可能性があるそうです。そのため、「『高級』といった文言を避け、食事が付いていること、日本的な接客を体験できるなど、異文化体験を楽しめることを強調した方が良い」という、ガッカリ避け対策が考えられています。
「欧米人」という括りは避ける
これは知りませんでした。フランス人はよく聞きますが。日本人もアジア人としての括りではなく日本人と認識して欲しいと考えていることから、当然のことなのですが。解決策としては、英語でもいいかと断るのがベターとのことです。欧米人だからではなく、世界共通語として英語を使うスタンスなら問題ないでしょう。
飛騨高山がブーム

スペイン人はよく国内を移動するのですが、「東京~箱根(日光)~ 京都~(広島)」といったゴールデンルート以外で、岐阜県高山市によく訪れているそうです。
2015年には「訪日スペイン人旅行者の約2割以上が同市で宿泊」しているとのこと。高山市といえば、江戸時代から続く古い町並みと北アルプスの組み合わせが魅力ですね。飛騨牛を堪能し、さるぼぼ人形をおみやげに買うスペイン人は多そうです。
高山市は、インバウンド対策に力を入れているところで、ホームページはなんと12か国語分用意しています。もちろんスペイン語のページもあります。そんな地道な取り組みも、大切なおもてなしですね。

参考
[日本政府観光局(JNTO) 世界の市場別基礎情報 外国旅行の動向 スペイン]
[観光庁 訪日外国人消費動向調査 報告書2]
[HIDA TAKAYAMA Tourist Information]
[All Photos by shutterstock.com]

Shio Narumi ライター
イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。
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