> > 元空港グランドスタッフの、今だから話せる驚きの実話【1】知られざる小部屋

元空港グランドスタッフの、今だから話せる驚きの実話【1】知られざる小部屋

ライター: TABIZINE編集部
掲載日: Aug 1st, 2018. 更新日: Aug 7th, 2018

元空港グランドスタッフに聞いた、「今だから話せる驚きの実話」。さまざまな国の人々が行き交う空港では、文化ギャップを感じる興味深い出来事が日々繰り広げられているのです。第1回目は、空港に存在する「知られざる小部屋」のお話。

元空港グランドスタッフの、今だから話せる驚きの実話【1】知られざる小部屋
国内の某空港でグランドスタッフとして働いていた経験のある蒼井空(あおい そら:仮名)さんに聞いた、「今だから話せる驚きの実話」。さまざまな国の人々が行き交う空港では、文化ギャップを感じる興味深い出来事が日々繰り広げられているのです。第1回目は、空港に存在する「知られざる小部屋」のお話。


「INAD」って知っていますか?

元空港グランドスタッフの、今だから話せる驚きの実話【1】知られざる小部屋
グランドスタッフの間では、入国審査で許可がおりなかった人々のことを「INAD(インアド:Inadmissible Passengerの略)」と呼んでいます。入国審査で怪しいと判断されると、別室に連れて行かれ、さらに詳しく調べられます。出迎え人がいる場合は、その人を呼び出して話すことでINADを免れる場合もあり。それでもやはり入国は認められないと判断されると「INAD」決定。最短の便で帰国しなければいけないんです。

責任を持つのは、連れてきた航空会社

元空港グランドスタッフの、今だから話せる驚きの実話【1】知られざる小部屋
INADの帰国については、彼らを輸送してきた航空会社が責任を持ちます。基本的には最短の便で送り返すことになるのですが、毎日運航がある便ばかりではありません。行き先によっては数日に1便のみの運航ということもあります。

INADは入国を拒否されているわけですから、当然空港の制限区域外に出ることはできません。ホテルにも行けません。なので、彼らが帰りの便を待つ間、滞在するための部屋が空港内にはあるんです。

食事のお世話をするのも航空会社のグランドスタッフ

元空港グランドスタッフの、今だから話せる驚きの実話【1】知られざる小部屋
部屋は基本一人一部屋。ワンルーム程度の小さな部屋で、トイレなど必要なものは中にそろっています。帰りの便が到着するまで、部屋から出ることはできません。ドアが開くこともなく、外の人間とのやりとりは、ドアに取り付けられた窓を通して行います。けっこう過酷な環境ですよね。悪い言い方をすると、まるで牢屋のよう・・・。INADは単なる書類不備の場合もありますが、不法入国や逃亡の恐れもあるので、こうせざるを得ないようです。

1日3食の食事のお世話をするのも、彼らを輸送してきた航空会社のグランドスタッフ。窓から彼らに食べたいものを聞き、彼らの所持金からお金を預かって買いに行きます。食事を手渡すのも窓越しです。

「宗教的な問題がある人やベジタリアン、アレルギーなどもあるので、食べられないものがないかなどを聞いていました。とはいえ、英語が通じない人もいます。わからないときは適当に買っていって、食べられないものは残してもらう、という感じ。私の場合はマクドナルドでセットメニューを買うことが多かったですね」(蒼井さん談)

INADになる人の特徴は?仲良くなることはあるの?

元空港グランドスタッフの、今だから話せる驚きの実話【1】知られざる小部屋
「強いて言えばバンコク経由の便に多い印象がありました。基本的に20〜40代くらいの一人旅の男性で、老人のINADは私は会ったことがありません。服装の特徴などはないですね。だらしない服装をしている人、という印象もあるかもしれませんが、実際はきちんとした服装の人も多く、相関関係はないように見えます。

INADと仲良くなることはないです。部屋へ案内するときも、食事のお世話をするときも、必要以上の会話をすることはないですし、グランドスタッフはシフト制なので同じINADと何回も接触することもないんです。ときどき、入国拒否されることに納得できず逆ギレする人もいますが、けっこうみなさん大人しくされています」(蒼井さん談)

日本の安全を守るために必要なこと

【特集】元空港グランドスタッフの、今だから話せる驚きの実話
「グランドスタッフ研修のときにも、入国に関してはとても厳しく指導を受けました。働いていた当時は、INAD対応はあまり気持ちのいい仕事ではありませんでしたが、今になって日々いろいろなニュースを見ていると、日本の安全を守るために必要なことなんだと痛感します。入国管理局の方もグランドスタッフも、プライドと責任を持って働いていたんだなと感じますね」(蒼井さん談)

[All Photos by shutterstock.com]
※画像はすべてイメージとなります。画像と実際のエピソードとの関係はございません。


TABIZINE編集部

TABIZINE Editors
「人生に旅心を」

TABIZINE(タビジン)は旅と自由をテーマにした、オフタイムWEBマガジンです。

旅の情報や世界中の小ネタを通して、日常に旅心をもてるようなライフスタイルを提案します。

TABIZINE(タビジン)を覗き込むと、世界地図を拡げた時のワクワクがあるような、はたまた旅する非日常を感じ、旅へ向かわずにはいられなくなるような、 そんな夢見心地にするパワーがあるメディアでありたいと思っています。

人生は一瞬一瞬が心の旅。
みなさんが何にもとらわれることなく、自由で、冒険に満ちた毎日になるような情報をお届けします。

TABIZINEスタッフ一同

,,,, | 現地レポート,豆知識


スライドショー関連リンク

【バンコク一人旅行記】「微笑みの国」の意味がやっとわかった3度目のタイ 【バンコク一人旅行記】「微笑みの国」の意味がやっとわかった3度目のタイ
東京駅限定まめや「パンダバウム」 東京駅限定まめや「パンダバウム」
「ikigai」を知っていますか?世界が注目する日本発の人生哲学 「ikigai」を知っていますか?世界が注目する日本発の人生哲学
【特集】温かく優しい気持ちになれる島、淡路島 【特集】温かく優しい気持ちになれる島、淡路島
冬だって旅したい!8時間以内で行ける、冬におすすめの旅先6選 冬だって旅したい!8時間以内で行ける、冬におすすめの旅先6選
どのチーズケーキも美味しそうすぎる!フロマジュリー・ヒサダの最高のチーズとモロゾフがコラボ どのチーズケーキも美味しそうすぎる!フロマジュリー・ヒサダの最高のチーズとモロゾフがコラボ
【フォトジェニックな京都】Ki-Yanのロックな襖絵が幻想的な青蓮院門跡 【フォトジェニックな京都】Ki-Yanのロックな襖絵が幻想的な青蓮院門跡
【フォトジェニックな京都】モダンな市松模様がSNSで話題。東福寺「本坊庭園」 【フォトジェニックな京都】モダンな市松模様がSNSで話題。東福寺「本坊庭園」
【直撃インタビュー】7人が語る!“クルマと一緒に旅する魅力” 【直撃インタビュー】7人が語る!“クルマと一緒に旅する魅力”
東京駅のパン屋8店舗で人気NO.1のパンはこれだ!〜安い順にランキング〜 東京駅のパン屋8店舗で人気NO.1のパンはこれだ!〜安い順にランキング〜
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 NEXT

#トリビア #入国審査 #実話 #治安 #空港



現地レポート 豆知識