台湾人と日本人の温度差。精神的にも色々ありますが、今回は物理的な気温や温度についての温度差を考えてみました。
日々のごはん編
台湾人は夏でも熱いお料理を食べます。冷めたお料理や冷たいお料理は好まれません。
台湾人は夏でもお鍋(台湾風のは火鍋)を食べます。お一人様の火鍋にも人気があります。クーラーでガンガン冷やされた店内でアツアツのお鍋を食べるんです。
冷たい物は体を冷やすので、食べないと言う人も多いです。漢方の考え方が浸透しているんですね。
ジュース、ドリンク類、カキ氷などのデザート類では冷たい物も食べますが、ご飯類では冷たい物はないですね。
カキ氷などは若い人や子供、外国人が多く食べているような気がします。年配の台湾人はそのような付き添いで来ています。という感じで、自主的に来ている感じはしません。
台湾風の冷麺は「涼麵」という名前ですが、名前の通り、涼しいくらいです。
扇風機で風を送って粗熱をとったくらいで、冷たくはありません。冷蔵庫には入れていない感じです。
冷麦や氷を浮かべた食べ物はありません。お刺身の舟盛りみたいな感じで、下に氷を使った料理はありますが、これは食材が痛まないため。という感じです。冷たい物を食べたいから!という理由ではありません。
小菜という小皿料理も冷蔵庫に入れられていますが、これも傷むのが怖いから。という理由で、冷たい食感が好まれているわけではありません。
夏場はコンビニでも和風のお蕎麦が冷たくして売られています。お蕎麦やサラダは冷たいまま食べているようです。筆者が台湾に来た20年前は生野菜のサラダを食べる習慣はあまり無かったと記憶しています。
お弁当編
お弁当も冷たい物は食べないですね。蒸し器で温めるためのステンレスのお弁当箱が各家庭にあります。子供の学校でも、お弁当の蒸し器があります。
共働きの台湾ママは楽チンお弁当です。冷蔵庫に入っている昨夜の残り物をお弁当箱に入れて、冷たいまま子供は学校に持って行き、蒸し器に入れておくと、お昼には暖かいお弁当が食べられる。という訳です。
キャラ弁を競うという習慣もありません。見た目はあまり気にしなくて良いので、作る方も負担が少ないです。
台湾人は電子レンジも信用していない人がいて、蒸し器の方が安全で安心だと思われています。でも会社では、さすがに蒸し器は無いので、電子レンジでお弁当を温めたりしています。コンビニでも日本と同様お弁当はレンジでチン!してくれます。
体感気温編
台湾人のご家庭にはエアコンはクーラーのみの所が多いです。
冬場は1番寒い時は5度を切ることもある台北では、エアコンの暖房を入れる方も増えてきました。でも、まだないご家庭の方が多いです。
電熱器などを買う方も増えてきました。とはいえ、冬場は寒くても暖房無しでたくさん衣類を着て、寒さをしのぐお家が多いです。
2年ほど前は異常気象で台北にも雪が降りました。これは暖房がないと過ごせない寒さで、凍死者も出ました。
台湾では、熱中症で亡くなる方はほとんどいませんが、寒いとお気の毒に凍死される方がいます。
夏は暑いのに室内はクーラーがガンガンで寒いので、スカーフや長袖の薄着の上着を常に携帯。夏場のエアコンの寒さが理解できないです。
秋ごろちょっと寒くなると、いきなりダウンを着ている人が増えます。まだ太陽ギラギラで、見るからに暑いのですが。それでも、下はサンダルだったりするので、足元は寒く無いのかなぁ?と疑問に思います。
節電とクーラーの冷房編
最近は政府が夏場の電力不足のために節電しましょう。ということで、クーラーの最低気温設定は28度になっていますが、守られているのかどうか不明です。
どう考えてもクーラー効きすぎの寒いレストランは守っていないと思います。
お風呂編
台湾人は湯船に浸かる習慣がない方が多いです。中にはお風呂の湯船に浸かるのがキライという方も結構います。全てシャワーで一年中という方も多いです。
温泉も冬場は人気がありますが、夏場は激減しています。
日本人的には夏場でもクーラーで身体の芯が冷えているような気がしますので、筆者は夏場でも温泉に行ったりします。夏場の温泉は人が少ないので、快適です。
温泉から出ると、お部屋やレストランが超寒かったりしますので、湯冷めしないように気をつけます。
結論
結局、台湾の室内生活では、夏でも冬でも寒いのでした。日々真夏も薄手の上着と傘を手放せない台湾ライフなのでした。
以上、台湾人と日本人の温度差考でした。
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