マカオで目覚めの一杯と言えば、コーヒーではなく「カレー麺」。”安い・早い・旨い”、3拍子揃った定番朝ごはんです。暮らすように旅をして、地元っ子気分を味わうこのシリーズ。第二弾は、昔ながらの麺スタンド「金城」をご紹介。刺激を欲する大人たちに捧げます!
なぜに多い!?マカオのカレー◯◯
マカオには「カレーおでん」や「カレー蟹」など、カレー◯◯の食べ物が多数あります。というのも大航海時代、ポルトガル船が経由したインドの食文化の影響を受けているから。ターメリック・クミン・コリアンダーなど、様々な香辛料が、海を超えてマカオに入ってきました。東洋と西洋の文化をうまく融合させた味はマカオならでは。数多くのユニークなカレー料理が生まれてきたのです。
マカオの朝はココから始まる!地元民憩いの場「金城」
マカオ半島の中でも、観光客はまずいない超ローカルなエリア。早朝の静けさの中、一角だけ人だかりができています。この場所こそ「金城」、昔ながらの小さな麺スタンドです。
これから職場へ向かう男性や、登校途中の学生たち・・・途切れることのない客足。店のお姉さん方の手も休まることを知りません。イートインスペースが少ないためか、テイクアウトしていく人も非常に多い印象です。
【カレー麺をオーダーするポイント】
まず米粉麺(ライスヌードル)のタイプを、細麺か太麺より選びます。次にポークやチキン、フィッシュボールなど好きな具材をチョイス。最後にお好みで唐辛子オイルをトッピングしてもらいましょう。
「金城」が人気な理由、それは”秘伝のスープ”にあります。2種類のソースを合わせて作られるそうで、スパイスのバランスが絶妙なカレーソースは”風味”を、肉と骨から出汁をとったソースは”コク”を与えてくれます。
辛ウマっ、中毒性にご用心!カレー麺と直接対決
まずはスープを一口。「ほぉーーーーっ」思わずひるみそうになる辛さ・・・しかし辛いだけじゃない、旨味も濃厚です。カレースパイスとはまた別に、唐辛子オイルの香ばしい刺激も加わり、より一層深い味わいが楽しめます。
眠気も吹っ飛ぶ、怒涛の激辛攻撃は続きます。スープが絡んだ麺を豪快にズズッとすすれば、咳き込むというお決まりのパターン。こうなったら水ではなく、お助けアイテム「豆乳」の出番でしょうか。つかの間の安らぎを感じるも、途中スープが足りなくなり追いスープしてくれる店員さん。その親切さに優しさと、若干の脅威を感じます・・・。
マカオの激辛ソウルフード!カレー麺は、汗と涙の味がした
とどまることを知らぬ滝のような汗、じんわりにじみ出る涙。これがだんだんと快感に変わってくる・・・なぁんて偉そうに語ってますが、筆者が食したのは”辛さレベル1”。そんなの朝飯前と言わんばかりに涼しい顔でたいらげる常連客の方々、温かく見守って下さった店員さんたちに、心から敬意と感謝を込めて。「金城」さん、次回はレベル2に挑戦します!
住所:雅廉訪大馬路爹利仙拿姑娘街16號 893 マカオ
営業時間:朝6:10-13:45
定休日:月曜
Facebook:https://www.facebook.com/pages/%E9%87%91%E5%9F%8E/190938260945506
[All Photos by Ai Kaneko]