日本の都道府県にはさまざまな観光地があります。限られた予算と時間の中で全国各地に繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいですよね。
そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、TOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムでポイント化し、集計してランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は秋田編です。
第5位・・・十和田湖と角館(各5ポイント)
最初は同率で十和田湖と角館がランクイン。十和田湖に関しては青森県と県境を共にしていますので、青森編のランキングにも登場しました。十和田八幡平国立公園内にある美しい湖ですね。
「一面鏡のような奇麗な十和田湖を眺めながら気持ちのいいハイキングができます」(Yoko Nixon)
という評価の声もありました。
一方で角館は、筆者も大好きな場所。武家屋敷があり、蔵の町があり、桧木内川沿いの土手には見事な桜並木があって、雰囲気たっぷりの秋田の小京都ですね。真冬にも行きましたが、大雪に降り込められ宿で身動きが取れなくなっているときも、その静けさに独特の味わいが感じられました。
第4位・・・玉川温泉(6ポイント)
第4位は玉川温泉。十和田八幡平国立公園内にある温泉地ですね。那須火山帯に属する奥羽山脈の一角・八幡平の西側で、焼山のふもとにある「日本一」の強酸性の温泉になります。そのpH(ペーハー)は1.2ですから、胃液と変わりありません。それにしても、東北の那須火山帯にはユニークな名湯・秘湯が本当に多いですよね。
昔から湯治にも利用されてきた温泉で、地面から吹き上がる湯けむりにも迫力があります。田沢湖から国道341号線を北上すると到着しますので、秋田旅行ではチャンスがあれば、レンタカーを借りて訪れてみたいですね。
第2位・・・竿燈(かんとう)まつりと乳頭温泉(各7.5ポイント)
第2位は同率で、秋田市の竿燈まつりと、那須火山帯の奥羽山脈にある乳頭温泉がランクインしました。
秋田市の竿灯まつりは、東北を代表する祭りの1つで、長い竹(親竹)に何本もの横竹を十字に結び付け、灯火を提げた独特の竿ざおを使います。差し手が平手や肩、額、腰などに竹ざおを乗せて、観客を楽しませてくれるイベントですね。
「初めて見たときはあれほど大きい灯籠(とうろう)が倒れずに支えられていることに感動しました。東北のお祭りの中でも特に迫力満点です」(Yoko Nixon)
と、竿灯まつりを秋田県No.1の観光スポット(イベント)に推す声もありました。
一方で乳頭温泉は、TABIZINEでも過去に取り上げた雰囲気たっぷりの名湯になります。ブナの原生林に囲まれた十和田八幡平国立公園内に7つの温泉が点在し、その総称を乳頭温泉と呼ぶのですね。乳頭という言葉からも分かるように、温泉は白濁しており、湯めぐりも人気です。こちらも湯治湯として古くから親しまれてきた名湯になります。
第1位・・・横手のかまくら(10ポイント)
旅ライターが最も評価した秋田県の観光地は、横手のかまくらになります。高さ3mにも達する巨大なかまくらについては、筆者も海外向けの他媒体になりますが、取り上げて記事にした経験があります。
そもそも横手とは、秋田県の南部、奥羽山脈と出羽山地に囲まれた横手盆地にある町で、とても雪深いエリア。その雪を利用したかまくら作りが有名で、あのドイツ人の建築家ブルーノ・タウトも絶賛したのだとか。
横手のかまくらは毎年2月15日、16日の夜に楽しめます。まさに秋田の風物詩ですので、ぜひとも真冬の東北旅行では必見ですね。
以上、プロの旅ライターが選ぶ秋田県の観光地トップ5になりますが、いかがでしたか? 秋田は南北に長い県。奥羽山脈を岩手県との県境にして、北は青森県と白神山地を共有し、南は山形県と鳥海山を共有します。白神山地のブナの原生林は言わずと知れた世界自然遺産。鳥海山も鳥海国定公園に指定され、象潟、有耶無耶関跡なども観光地として有名です。
秋田には男鹿半島もあり、その根元には八郎潟もあります。日本で最も深い湖・田沢湖もあって、南部の都市・湯沢は角館と同じく小京都の風情があります。こうして並べると、秋田県はそれこそ見どころがいっぱい。繰り返し訪れて、その魅力を満喫したいですね。
男鹿半島の入道崎
[All Photos by shutterstock.com ]
【調査概要】
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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