日本の都道府県にはさまざまな見どころがあります。全国各地、繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいはず。
そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、その中からTOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムで採点し、集計して独自ランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は山口編です。
第5位・・・周防大島(6.2ポイント)
周防大島の片添ヶ浜海浜公園オートキャンプ場 提供:山口県観光連盟
第5位は周防大島になります。周防大島と言われても地元の人以外はなかなか知らないと思いますが、山口県の東部、瀬戸内海に浮かぶ島(自治体)で、防予諸島の中で最も大きな離島になります。
正確に言えば自治体の名前が周防大島町で、島自体の名前は屋代島。本州から国道437号線が続いており、島の先端までドライブが楽しめるようになっていますので、瀬戸内海国立公園の海を眺めながらの島ドライブも人気ですね。
といったコメントと共に、同地を推す声もありました。
第4位・・・関門海峡(7.5ポイント)
第4位には、日本で恐らく最も有名な海峡、関門海峡がランクインしました。下関と北九州の門司の間にある海峡で、門司が石炭の積出港として栄える前までは、下関海峡と呼ばれていたと『ブラタモリ』(NHK総合)でも解説されていましたね。筆者の個人的な思い出からすれば、父親が九州出身のため、関東から車で九州に帰省するたびに通過していた海峡と言った感じです。
「景色が美しいです。九州の玄関口」(米田ロコ)
などと、同地を評価する声が集まっていました。コメントに壇ノ浦の戦いという言葉がありますが、関門海峡は幕末のころにも歴史に頻繁に登場します。歴史好きにも最適な観光地と言えそうですね。
第3位・・・角島(10.5ポイント)
提供:山口県観光連盟
関門海峡から見て北側、本州の「先端」に広がる響灘を海岸沿いに北上すると、日本海の入り口に離島が浮かんでいます。角島ですね。同地は北長門海岸国定公園にも指定される美しい島で、江戸時代の北前船を扱った司馬遼太郎の『菜の花の沖』を読んだ人も、記憶にあるかもしれません。
といったコメントもあるように、まさに絶景の離島として知られています。しかも国道191号線が本州の陸地から続いていますから、青い海の上に架かる角島大橋ドライブも楽しめます。筆者も同地をNo.1に推させてもらいました。時期によっては大混雑で少し大変かもしれませんが、一度レンタカーを借りて目指してみてくださいね。
第2位・・・錦帯橋(11ポイント)
山口県の観光パンフレットを見ると多くの場合、弧を描く美しい橋の写真が掲載されています。その写真の正体は、岩国にある錦帯橋ですね。岩国と言えば基地を思い浮かべる人も居るかもしれませんが、錦帯橋こそが岩国のアイコンです。
といった評価の声もありました。錦帯橋は堂々としたスケールで見る者を楽しませてくれます。何しろ長さは200mくらい。美しさと迫力は見事です。岩国は山口県東部にあり、広島からもそれほど遠くありません。広島旅行の一環で繰り出すという旅のプログラムもいいかもしれませんね。
第1位・・・秋吉台(24.3ポイント)
2位以下に大差をつけてNo.1に選ばれた観光スポットは、秋吉台になります。秋吉台国定公園にも指定される日本最大のカルスト台地ですね。「カルストって何だっけ?」という人も多いと思いますが、辞書的な説明で言えば、
<石灰岩台地>(『広辞苑』より引用)
とあります。石灰岩は水に溶けやすいため、雨水によってさまざまな形に浸食されていきます。その結果、くぼ地や洞窟(どうくつ)が発達したユニークな台地ができあがるのですね。秋吉台の中でも秋芳洞については、
「大鍾乳洞の内部、多用な形状をなしており、見どころが多いです」(米田ロコ)
といった評価の声があり、秋吉台カルスト展望台については、
「日本最大のカルスト台地の景色は、壮観で素晴らしいです」(米田ロコ)
など、高く評価する声がたくさんあつまっていました。県庁所在地の山口、萩焼で有名な萩、長門、美称などの都市からほぼ等距離にありますので、山口旅行では必見の観光スポットと言えそうですね。
以上、プロの旅ライターが選ぶ山口県の観光地を紹介しましたが、いかがでしたか? 他には松陰神社、元乃隅稲成神社などを推す声も目立ちました。併せてチェックしてみてくださいね。
今回3位にランクインした角島については、他のランキングでも同順位だったことを紹介している『「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」3位の角島の魅力とは?』でくわしくご紹介していますよ。
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●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター