ミャンマーの麺料理を食べ歩き!超ローカルな店から料理教室まで。モヒンガーって?

Posted by: 石黒アツシ

掲載日: Jan 29th, 2019

「モヒンガー」は戦隊キャラのネーミングのようですが、ミャンマーの国民的麺料理です。特に南部地域でよく食べられていて、ミャンマー第1の都市ヤンゴンには様々なお店があります。また、「ココナッツヌードル」も人気です。地元の人たちが通う店から、最新のカフェ、そして料理教室までご紹介します。

ミャンマー ヤンゴン モヒンガー

「モヒンガー」は戦隊キャラのネーミングのようですが、ミャンマーの国民的麺料理です。特に南部地域でよく食べられていて、ミャンマー第1の都市ヤンゴンには様々なお店があります。また、「ココナッツヌードル」も人気です。地元の人たちが通う店から、最新のカフェ、そして料理教室までご紹介します。

ミャンマー料理ってどんな料理?

ミャンマーはタイ、ラオス、インド、バングラデシュ、中国(雲南省)と国境を接しています。タイ料理のあの辛さ、さらに上を行くラオス、インドとバングラデシュはもちろんカレー。雲南省にも、お隣の四川料理に似ていて辛い料理が多くあります。

実はミャンマー料理はあまり辛くないんです。とは言えこれは比較の問題で、もちろん日本と比べれば、かなり辛い料理もあります。

例えばミャンマーのカレーはインドのようにたくさんのスパイスを使うわけでもなく、タイのように唐辛子とハーブのペーストをベースにすることもなく、ターメリックとナンプラーに似ている魚醤「ンガピャーイェー」を使って、とってもシンプルで、激辛ということはありません。

ローカルの朝ごはんの定番!|Myaungmya Daw Cho

ミャンマー ヤンゴン モヒンガー

ヤンゴンの中華街からすぐそば、10階くらいの高さの建物がびっしりと立ち並ぶ下町にあるのがこのお店。あけ放たれた木製の開き戸が全部開いて、道路までテーブルが並びます。店内には仏教の祭壇が置かれていて、かなりローカル感が出ています。

ミャンマー ヤンゴン モヒンガー

さっそく「モヒンガー」をオーダー。米の麺に、ちょっと濃厚なスープを入れて、ゆで玉子と、豚の皮をクリスピーに揚げたものをのせてくれます。リクエストで、中華の油条にそっくりな揚げパンもトッピングしてくれます。

ミャンマー ヤンゴン モヒンガー

スープは大きな鍋に作り置き。この作り方は後で行った料理教室で明らかになりました。

ミャンマー ヤンゴン モヒンガー

パクチーにチリフレーク、レモンはお好みです。そのままだと全く辛くないので、チリフレークの量で調節できます。しかし、ちょっととろみがあるようであっさりなこのスープ。きっと朝から元気になります。聞いてみると、出汁は魚だそうです。

このベーシックなモヒンガー、お値段は1000MMK(ミャンマーチャット)で、最近のレートだと70円前後です。
 

Myaungmya Daw Cho
住所:No.16, 11th Street(lower block)、, Yangon
電話:+95 1 701 692
月-日:6:00~10:00 16:00~19:30
Myaungmya Daw Cho

ちょっとおしゃれなカフェの場合|Rangoon Tea House

ミャンマー ヤンゴン ココナツヌードル

ラングーンはヤンゴンの昔の名称。それを名前にしたこのRangoon Tea Houseは、ヤンゴンの中心、スーレーパゴダからすぐです。スペシャリティーコーヒーや、ラテなども楽しめるある意味グローバルスタンダードなカフェですが、ミャンマーの伝統料理も提供しています。

ツーリストにも人気で、様々な国から来た人たちで賑わっていました。

ミャンマー ヤンゴン ココナツヌードル

この店では、もう一つの地元ヌードル「ココナッツヌードル」を。ココナツベースの濃厚なスープが、ちょっと太めの麺に絡んでとってもおいしい。豚の皮を揚げたもの、パクチーに、エシャロットが乗っています。

モヒンガーにとても似ていますが、こちらのスープのベースは鶏肉。それとココナツミルクを使うところが異なっています。そういえば、ゆでたまごはのってませんでした。

価格はカフェと言うこともあって2700MMKで約190円でした。それでも安いです。

Yangoon Tea House
住所:Ground Floor, 77-79 Pansodan Rd (Lower Middle Block), Yangon
電話:+95 9 979 078681
Yangoon Tea House

元大使館シェフのモヒンガー|Three Good Spoons

ミャンマー ヤンゴン モヒンガー
Three Good Spoonsは、大学などの学校が多いサンチャング地区にある料理教室です。ミャンマーの伝統料理を習いに出かけました。

先生はケビンさん。25年間ヤンゴンのアメリカ大使館のシェフを務めていたそうで、もちろんミャンマー料理のエキスパート。

ミャンマー ヤンゴン モヒンガー

ここでは、サラダからデザートまで4つのメニューを教えてもらいましたが、やっぱりそのメインはモヒンガーです。

作り初めにびっくりしたのは、川魚をレモングラスとゆっくり煮てスープを取っていくこと。スープがとれたら、魚から骨を取ってほぐして、エシャロットなどと炒めてスープを戻します。なるほど、奥行きのある出汁感はこれだったんですね。魚の身は柔らかく煮崩れていて、味もかなり淡白でスープに溶け込んでいます。

ミャンマー ヤンゴン モヒンガー

ゆでたまごに、豚の皮の揚げたもの、チリパウダーにパクチー。コメの麺が、この優しいスープによく合って、いくらでも食べれそうでした。

Three Good SpoonsはNPO法人で、その収益は恵まれないミャンマーの人たちに使われるそうです。英語での授業になりますが、身振り手振りでもどうにかなりそうです。

Three Good Spoons
住所:Level 2, 102A (between Innwa Bank and Sandy Flowers, Dhammazedi Road, Yangon
電話:+95 9 769 707175
Three Good Spoons

最近は東京でもミャンマー料理のレストランが人気です。特に高田馬場にはいくつも本格的なお店があるので、一度出かけてみてはどうでしょう。

気になった人は過去記事『ここは日本?!ミャンマーの食文化溢れる「高田馬場」』『日本人の口に合う! ピリ辛でコクのあるミャンマー料理の魅力とは?』なども要チェック!

[All photos by Atsushi Ishiguro]
Do not use without permission.

PROFILE

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

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