味はもちろんのこと、美容や健康に良いことから大人気のサバ缶。ハーブやガーリック風味など、味のバリエも豊かになってきました。ここフランスはサバ缶の種類が国内以上に豊富です。今回は当地のサバ缶をご紹介、ビックリ度も勝手に星(三ツ星)で評価してみたいと思います。
定番の白ワイン風味とマスタード風味 ★
白ワイン(vin blanc)と白ワインビネガーに漬けこんだ「白ワイン風味のサバ缶」と、粒マスタード(moutarde à l’ancienne)ソースでマリネした「マスタード風味のサバ缶」は水煮缶(nature)と並ぶ定番中の定番。いずれも程よい酸味と塩気が効いています。葉野菜に茹でたジャガイモ、バゲットを添えれば簡単な昼食に。
友人宅で初めて白ワイン風味のサバ缶ストックを見たときには驚きましたが、フランス生活も4年目に入ると驚きは半減。ということで、星1ツです。
野菜とハーブのサバ缶 ★ ★ ★
オイルやお酢だけでなく、野菜たっぷりのソースを絡めたサバ缶が目立ちます。さすが、ソース文化のフランス! トマトソースに漬かったサバ缶が目立つなか、焼きなすとエルブ・ド・プロバンス(南仏のハーブミックス)にオリーブオイルの焼きなす風味、玉ねぎとタイムにシェリービネガーのオニオン風味といったフレンチの前菜になりそうなものも。
イタリアのピリ辛トマトソース「アラビアータ」のサバ缶が気になったので、購入してみました。パスタを茹でて絡めてみたところ、これだけでおいしい一皿に。ツナ缶を合わせることが多いトマトソース、サバ缶も合うんですねぇ! ピリリとした辛さもグッド。
アメリカにモロッコ、世界の味が楽しめるサバ缶 ★ ★ ★
イタリアにアメリカ、インドにモロッコなど、世界の味が楽しめるサバ缶シリーズもなかなかユニークです。イタリア風味はトマトソースベース、アメリカ生まれのメキシコ料理「Tex-Mex(テクス・メクス)」風味はスパイシーなチリコンカルネをモチーフに、インド風味はまろやかなカレーソース、モロッコ風味はクミンにシナモなどスパイス香るタジンをイメージしたサバ缶です。
焼きサバの缶詰 ★
焼きサバの缶詰、ここフランスにもありました。ということで、驚きは少ないので星1ツ。ただ、フランスの焼きサバ缶にはハーブ風味、トマト味、ブラックペッパー味なども揃うことから、国内の焼きサバ缶と比べると種類が豊富です。
このほか、りんごのお酒「シードル」でマリネしたサバ缶や、白ワインは白ワインでも北西部のロワール地方のワイン「ミュスカデ(AOC)」を使っていますよ、という表記のある白ワイン缶など、スーパーのサバ缶ながらフランスらしさを感じました。
ちなみにフランスのサバ缶はフィレタイプだと細長い缶、フレークタイプは丸い缶に入っています。フィレタイプが主流。
流行中のサバ缶、フランス旅行や出張の際には当地のサバ缶にも注目してみてくださいね。シードルや甘口ワインが欲しくなるおいしさです。
[All photos by sweetsholic]
Please do not use the images without permission.
フランスの面白い缶詰シリーズ、以下の記事もぜひあわせてどうぞ。
『インド風や北アフリカ風も揃う、フランスの面白い缶詰〜ツナ缶編〜』
『もやしにジャガイモ!?フランスの面白い缶詰〜野菜編〜』
『ウサギに牛タンにパスタまで、フランスの面白い缶詰〜メイン料理編〜』