鮮やかな水色の車体が美しい淡海ライトレール(淡海軽軌)は、淡水区の街を走る2018年12月に開通したばかりの交通機関です。淡水のニュータウンに住んでいる人の通勤の足になるのはもちろん、淡水観光で利用するにもおすすめです。
筆者は開通して3ヶ月ほど経った2019年3月に、この淡海ライトレールに初乗車してきました。途中、路線バスに乗り換えることで淡水の人気スポット「漁人碼頭」にも訪れることができますよ。この記事では、淡海ライトレールの乗車の様子や漁人碼頭へのアクセスの仕方を紹介します。
台北MRT紅樹林駅からスタート
淡海ライトレール(淡海軽軌)に乗車するには、まず台北MRT紅樹林駅で下車します。MRT紅樹林駅は淡水駅の1つ手前の駅です。改札を降りると、淡海ライトレール駅への案内板が置かれています。
矢印に沿って進んでいくと、淡海ライトレール紅樹林駅に到着。改札はとてもシンプルで「進站請刷卡」と書かれている、青い機械に台湾の交通ICカード・悠遊カード等をかざして入場します。切符を購入した場合はそのまま入場して大丈夫です。
鮮やかな水色の車体が美しい!
新しく開通したばかりのこの列車、鮮やかな水色の車体が美しく、多くの方がカメラに収めていました。では早速乗車してみましょう。
人気絵本作家・ジミーのオブジェがかわいい
ちなみに淡海ライトレールのそれぞれの駅には、台湾の絵本作家・ジミーのオブジェが飾られています。駅ごとに異なるオブジェが飾られているので、チェックしてみてくださいね。
外の景色を楽しみながら列車の旅
こちらは車内の様子です。開通したばかりの頃は乗車するための行列ができていたうえ車内も大混雑でしたが、現在は比較的落ち着いているようです。筆者は平日の昼間に乗車し、座って移動することができました。
それぞれの駅には番号が振られているため、降りる駅が何番なのかを覚えておくとスムーズに下車できるでしょう。ちなみにスタート地点の紅樹林駅は01番です。現在どこを走っているのかは車内のモニターでも表示されるため、現地の言葉がわからなくても利用しやすいですよ。
路面電車なので、途中道路も走ります。子どもが喜びそうですね。
こちらは07番の淡水行政中心駅の様子です。駅前には大型スーパー・カルフール(家樂福)が。途中下車してばらまき土産を購入しに行くのもよいですね。
濱海沙崙駅で路線バスに乗り換え!漁人碼頭へ
淡水の人気スポット・漁人碼頭に行くためには、09番の濱海沙崙駅で下車し、路線バスに乗り換えます。下車する際は「燈亮後請按鈕開門」という標示の下にあるボタンを押してドアを開けます。この言葉は訳すと、ライトが点灯したらボタンを押して扉を開けてくださいという意味です。扉は自動では開かないのでご注意ください。
改札を出る際は「出站請刷卡」と書かれている赤い改札機にタッチします。切符の場合はそのまま出てしまって大丈夫です。
筆者が下車した際、タイミングよく反対側の列車もやってきました。道路のど真ん中に2つの列車が並ぶこの光景、なんだか面白いなと思ってしまいました。
車両を見送りつつ、信号が青になってから向かいのバス停へと移動します。
ここで藍海1線のバスに乗り換えることで、漁人碼頭へとアクセスできます。
漁人碼頭に到着!海辺の景色を楽しんでからクルーズ船で淡水老街へ
バスに揺られて10分ほどで漁人碼頭へ到着。
漁人碼頭の開放的な景色に癒されます。こんな撮影スポットで写真を撮るのもよいですね。漁人碼頭には食事をいただけるスポットやカフェ、お土産店がたくさんあります。天気が良ければここで夕日を眺めるのもおすすめです。
漁人碼頭から淡水老街へのアクセスは、クルーズ船が便利です。
乗り場近くにある券売所で片道切符を買い、クルーズ船に乗り込みます。乗船券は60元(約216円)とそんなに高くはありません。
プチクルージングを楽しんでいると、約20分ほどで淡水老街へ到着。海辺の景色を楽しみつつ効率よく移動ができ、とても便利です。
淡水老街周辺には阿給(アーゲイ)や魚丸湯など、淡水ならではのグルメを味わえるお店がたくさんあります。食べ歩きや淡水老街散策を楽しんだ後は、台北MRTで台北市内へと簡単に移動することができます。
紅樹林駅から淡海ライトレールと路線バスで漁人碼頭へ行き、クルーズ船に乗って淡水老街を訪れるというプランは、はじめての淡水観光にはもちろん、淡水に何度も足を運んだことがあるというリピーターの方にもおすすめの観光プランです。淡水観光を計画しておられる方の参考になれば幸いです。
[All photos by Yui Imai]
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