マンハッタンのチャイナタウンのイメージって
新旧入れ替わりの激しいニューヨークで、マンハッタンにあるチャイナタウン(中華街)も大きく変化している最中。
世界最大級のマンハッタンのチャイナタウンは、広域でエネルギッシュ。飲食店はどこも安くて美味しいですが、ほとんどの人が下記のようなイメージを持っていたと思います。
「お洒落じゃない」
「うるさくて、落ち着かない」
「飲食店では食べたら追い出される(ゆっくり出来ない)」
「飲食以外のショッピングエリアなし」
「奥(未知のエリア)に行くと怖そう(広域なので)」
「公共のトイレがない」
「英語が通じない(英語を話せず、中国語のみ)ところがある」
「旅行客がウロウロ(入り口の決まった場所だけ)」
筆者も実際に、そう感じていました。おまけに怪しくて、ディープ(私見)。ニューヨークであろうと意に介せず、中華独自の世界が広がっているところに強烈な魅力があったのです。
ところがマンハッタンのレント(家賃)が天井知らずに高騰し、ニューヨークの消防法に叶っていないチャイナタウンのビルは立ち退きをくらい、偽ブランドを売る店も消えて行きました。
お洒落なキャナルストリートマーケットが登場
「断固中華の世界」のチャイナタウンに変化が起こり、”Canal Street Market(キャナルストリートマーケット)”が登場したのは、2016年末。かつてのチャイナタウンのイメージを覆す、お洒落なマーケット。ミートパッキングのChelsea Market(チェルシーマーケット)のミニ版という感じ。Chelsea Market(チェルシーマーケット)が観光客だらけになり、商品が高価すぎてニューヨーカーの足が遠のいたのと反対に、活気付いています。地下鉄駅のすぐそばというアクセスも魅力。
今回は、Canal Street Market(キャナルストリートマーケット)の魅力を「フード編」に続いて、「ショッピングエリア編」をご紹介。「フード編」も、あわせてご覧くださいね。
ショッピングエリアは、ブースに分かれてショップが入っています。オープンな感じで見やすく、こちらから尋ねない限り話しかけてこないので、冷やかしがてら物色するのに最適ですよ。店舗は期間限定で変わっていきそうな印象を受けました。
このプラントはもしかして Dandy Farmer Bonsai Shop
ニューヨーカーは、お部屋にグリーンを飾るのが大好き。大都会のストレスをグリーンでリフレッシュしたいのかもしれません。なかなかお庭でガーデニングという住宅事情には恵まれませんので、アパートの窓際にプラントの鉢を置くのが一般的。
このショップは、鉢植えのプラントのお店のようですね。室内にも飾れるプラント、どこかで見た気がしますね・・・
Dandy Farmer Bonsai Shopは、ブルックリン発の盆栽ショップ。男性二人のオーナーのどちらも日本人ではありませんが、盆栽に惹かれ、魅力を広めたいと思ったようです。彼らは、ACE HOTELのロビーで盆栽とオペラのコラボ、イーストビレッジのルーフトップのガーデニング、アッパーウエストの茶室の庭などのプロジェクトも手がけています。
筆者はチャイナタウンで日本的なものを見たことがなかったので、ちょっと衝撃でした。付け加えれば、チャイナタウンでは、中国、台湾、香港、わずかにベトナム、タイなどの店舗に限定され、今まで他の国の気配はなかったのです。キャナルストリートマーケットの店を見て、マンハッタンのチャイナタウンもこれから開かれてくるのだなと感じました。
公式サイト:https://dandyfarmer.com
Dandy Farmer Modern Bonsai – Our Story /Dandy Farmer
浴衣をどう着こなす? (店名不明)
別の衣料品系のブースで見つけた、浴衣風ローブ(店名不明)。シャワーを浴びた後のバスローブか、部屋着にするのかなあと思います。アメリカ人は一般的に帯や紐で結ぶのが苦手で、ローブのように羽織る人が多いですね。
日本のお菓子が売っている! (店名不明)
最も気になったのが、このお店(店名不明)。ポッキーやチョコレート、飴など日本のものが売られていました。ポッキーは、日本人以外にも人気が高く、アメリカの子供でも好きな子が多いのです。日本のお菓子は品質が高く、味が良いためです。
グミも人気でした。アメリカのケミカルなグミと違い、日本はリアルなフルーツに迫っていますよね。グミの前は人だかりで、なかなか写真が撮れないほどでした。
お寿司やおにぎりのペン。リアル感はありませんが、コロッとして可愛いかも。
こちらも日本的なデザインのクリップ。説明は中国語と英語の2種類。ここはもしかして、最近出店が続いている、日本のディスカウントショップ「Daiso」のストアなのかな。
筆者が欲しいなあと思ったのは、棚上にあるランドリーバッグ。ランドロマット(コインランドリー)に行く時、洗濯物を詰めていくものなのですが、可愛い。丈夫だし、たくさん入るので、普段使いにしても良いかも?値段も、10ドルというお手頃価格でした。お土産にも良さそうです。
満足するお土産が見つかりそう American Design Club
ニューヨーク土産を探すのは、実は意外に難しいのですが、”American Design Club”ではなかなか洒落たものが揃っています。ニューヨークのアイコンがついたトート。
写真左から、摩天楼、ブルックリンブリッジ、プレッツェルをデザインしたもの。布のトートなら嵩張りませんし、お土産に最適。自分用にも欲しいですね。
ニューヨークの空気が持って帰れるアート。
ちょっと日本的なポーチやティータオル(手拭いみたい)。お土産にしても、自分で使う分でも。
可愛いなあと思ったカード。大事な人へ、「お誕生日」や「ありがとう」の気持ちで使っても良いですが、小さなフレームに入れて飾っても素敵かもしれませんね。
公式サイト:https://www.americandesignclub.com
お買い物に疲れたら、休憩スペースもある
この Canal Street Market(キャナルストリートマーケット)の良いところは、マーケット内に休憩スペースがあることです。ちょっと座りたい、待ち合わせの時にも良いですね。
このスペースはイベントスペースとしても使用されています。
各ショップは、 Chelsea Market(チェルシーマーケット)に比べればややお安め。何かないかなと気軽に覗いて、ぶらっと楽しめる広さなのも良いですよ。
美味しいお店や注目のお店が入っているフードエリアも、多くの写真とともにご紹介しているので、ぜひご覧くださいね。
住所:265 Canal St, New York, NY 10013
公式サイト:https://canalstreet.market
注意:記事掲載の情報は、2019年8月取材当時のものであり、店舗や価格に変動の可能性がありますのでご承知ください。
[All photos by Hideyuki Tatebayashi]