憧れの「ウィーン国立歌劇場」での観劇、予約一杯でも見られる裏技があった!【オーストリア】

Posted by: 鈴木幸子

掲載日: Feb 4th, 2020

ウィーンに行ったら絶対オペラを観る、それもウィーン国立歌劇場(国立オペラ座)で! 誰もが叶えたい観劇のためのノウハウをお教えします。

チケット予約は2か月前からスマホで簡単にできます!


世界屈指のウィーン国立歌劇場、チケット取るのは結構大変かな・・・初ウィーンの人は心配かもしれませんが、そんなことは全くありません。


シーズンの公演プログラム発表後、基本的には2か月前からすべての演目のチケットがオンラインで予約できます。


まずウィーン国立歌劇場のHPにアクセスして、興味のあるコンテンツをクリックします。オペラ、バレエ、コンサート・・・クリックしてみて、たとえばオペラなら、自分が行きたい月の演目を見てみましょう。


希望の演目をクリックすると、劇場の見取り図が出てきて、取得可能な空席が見られます。


座席によっての料金も一目瞭然。好きな席を選び、クレジットカード情報を入れるだけです。

チケットのピックアップは、公演前日までなら国立歌劇場近くの前売り場(Operngasse2)、当日の場合は直接劇場の窓口で開演前にできます。確実に好きな演目を見たいなら、2か月前になったら早速予約をしましょう。早め早めの準備が成功のカギです。


ちなみに、ステージ前のアリーナ席的な座席は「パルケット」と呼びます。中央ボックスは「ミッテルロジェ」、2階桟敷席は「バルコン」、天井桟敷席は「ガルリー」など呼び方が複雑なので、座席表を見て選ぶのがいちばんです。


気を付けたいのは、最上階のガルリー席。あまりステージ側を選ぶと、ステージの半分は見えないので注意しましょう。

春から夏は、劇場外の大型スクリーンでオペラが無料で見られます


ウィーンの素晴らしさは、劇場内で見るほとんどの演目を、春から夏にかけて、オペラ座前広場の大スクリーンで無料で観劇できることです。なんと太っ腹!


9月、4月、5月、6月に各20本ずつ選ばれたオペラとバレエ上演がライブで放映されるのです。


「ライブ・ビューング」と呼ばれるもので、これを目指して、公演前の早い時間から座席を陣取りする人が増えます。

「オセロ」がどうしても見たくて当日劇場に行ってみた体験記


人気の演目は、早々とソールドアウトになることは常。しかし当日、ダメ元で国立歌劇場に行ってみてシェークスピアの「オセロ」を観た体験をリポートします。


国立歌劇場に到着すると、いかにも劇場の係員らしく座席表を持っている人がいます。初めての観劇、筆者は正式なスタッフだと思い込み、「このチケットが余っていますよ」とチケットを提示され、45ユーロと言われ、開演前ギリギリだったので場所も確認せずにそれを買って中へ入りました。


座席に座ってみると、最上階3階のステージ近くでステージ半分は見えません。「ショック・・・」そう思いましたが、オーケストラの演奏は良く見えました。


2幕目になって、独りで来ていた隣のおば様から「もっと良い席が空いているから移動しましょう」と言われて移動しました。見ていた係員からは何も言われず、ラッキーだったね! みたいな合図をされました。写真は座席前のモニター。日本語字幕が出ます。


休憩時間には、バーへ行って白ワインをいただきました。突然の観劇だったので、この日は超ラフスタイル。着飾った人たちもたくさんいましたが、ガルリー席はTシャツにジーンズという人も多く見かけました。


おかげで、ステージ全体が見える席に移動できて、大満足。とにかく初めてのウィーンで見るオセロにただただ感激しました。ウィーンフィルの最初の音を聞いた時は身震いがしました。最上級のオーケストラの演奏、出演者の歌のレベルといい、さすが音楽の都ウィーンを実感しました。


上記のような方法でチケットを買う場合は、きちんと座席がどこなのかを確認してから購入しましょう。頑張って値切ってみて、自分が納得できるなら実行しても良いかもしれません。

ウィーン国立歌劇場
住所:Opernring 2, 1010 Vienna
電話番号:+43(0)1 514442250
HP:https://www.wiener-staatsoper.at/

[All photos by Sachiko Suzuki]

PROFILE

鈴木幸子

sachikosuzuki 旅行記者、エディトリアル・ディレクター

出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。

出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。

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