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【日本の美味探訪】心に残る鹿児島県のご当地グルメ3選

Posted by: 青山 沙羅
掲載日: Jul 7th, 2021.

北から南まで全国47都道府県、日本には各土地の気候や文化に根付いたおいしいものがたくさんあります。この土地では何がおいしいの?ご自慢の郷土食は?旅に出たら、あなたの住んでいるエリアでは味わうことができない未知の美味を味わいたいですよね。あなたの旅がより楽しいものになるように、全国47都道府県各々のご当地グルメを3つセレクトしてみました。今回は鹿児島県です。

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黒豚とんかつ
黒豚とんかつ 写真協力:鹿児島県南薩地域振興局


鹿児島県のおいしいものとは?

九州の最も南に位置する鹿児島県は、年間の平均気温は全国2位の19.2℃と非常に温暖。樹齢数千年の屋久杉がある日本初の世界自然遺産「屋久島」や、希少野生動植物が生息・生育する亜熱帯の森や美しいサンゴ礁の奄美群島があり、豊かな自然に恵まれています。また、明治維新に貢献した鹿児島県の英雄・西郷隆盛を輩出しました。

日本でも有数の畜産県であり、豚、和牛の飼養頭数は全国一。全国に名高い黒豚は脂肪分の溶ける温度が高く、しゃぶしゃぶやとんかつ、角煮にしても美味。きめ細かなやわらかい肉質の鹿児島黒牛、ニシン科の体長10センチほどのキビナゴ、鹿児島ラーメン、かるかん饅頭などおいしいものがいっぱい。

鹿児島県グルメはたくさんありますが、あなたがおさえておくべき美味とは。

「さつま」がつく名前の料理・食材

無意識に呼んでいますが、鹿児島を意味するさつま(薩摩)がつく名前の料理や食材は多いですね。

さすが本場ものの味は全然ちがう「さつまあげ」(鹿児島県全域)

さつまあげ

すり身を揚げる料理を「さつまあげ」と呼ぶのは東日本に限り、地元鹿児島では「つけあげ」、ほかの西日本では「てんぷら」や「まる天」と呼ぶことが多いです。

東京の大手メーカーで売られているものを食べていた筆者は、頂き物で本場鹿児島のさつまあげ(つけあげ)を食べてビックリ。魚の旨味が詰まっていて濃厚、ほんのりと甘いではないですか。東京のさつまあげに食指が動かないあなたは、ぜひ本場ものを食べることをおすすめします。「今まで食べていたアレは、何だったの?」と思う、目からウロコのおいしさですよ。

【食べられるところ】
揚立屋
月揚庵
有村屋
さつまあげ JA鹿児島県経済連
など

鶏肉の具だくさんなお味噌汁「さつま汁」(鹿児島県全域)

さつま汁

「さつま汁」とは、鶏肉、干ししいたけ、こんにゃく、ごぼう、人参、大根、里芋、味噌、ねぎなどを用いた、具だくさんな味噌汁。鹿児島県では、江戸時代から薩摩武士たちが士風高揚のため、闘鶏を行っていた記録があり、その際に負けた鶏をその場でしめ、野菜と一緒に煮込んで食べたのがはじまりだといわれています。

一般家庭でよく作られる郷土料理です。

■参照
さつま汁 鹿児島県 農林水産省

甘くてホクホクって幸せ「さつまいも」(鹿児島市ほか)

さつまいも

「さつまいも」は、1600年ごろ、中国から日本に伝わったもので、琉球(現在の沖縄県)から薩摩(現在の鹿児島県)に伝わって九州地方へと広がり、さらに江戸時代に全国へ。薩摩からきたお芋なので、「さつまいも」と呼ばれるようになりました。さつまいもは20〜30度と暖かい気温を好むので、鹿児島県は適しており、日本一の収穫量を誇ります。地域により「唐芋(からいも)」「甘藷(かんしょ)」と呼ばれるようです。

紅はるか、安納芋、シルクスイートなどの種類が人気。さつまいもは食物繊維、ビタミンC、カリウムが含まれ、コレステロールや脂質の吸収を抑制、血圧の上昇を抑える作用があります。しみ、そばかすの予防などの美容効果、免疫力向上により風邪の予防効果も期待できます。積極的に食べたいですね。

■参照
Q どうして『さつまいも』という名前がついたのですか。 日本いも類研究会
サツマイモ 「どこからきたの?」 農林水産省
令和2年産かんしょの作付面積及び収穫量 農林水産省
さつまいも 指宿市役所

【買えるところ】
鹿児島県産 さつまいも詰め合わせ(10月から発送) おいどんショップ鹿児島 JAタウン
焼きいもにぎわい商店
安納芋焼き芋の直売店「ふじた農産」
おいもや
甘い誘惑!さつまいもスイーツ 鹿児島県観光連盟
など

かつおの町のブランド鰹「ぶえん鰹」(枕崎市)

ぶえん鰹

「ぶえん」とは、新鮮な刺身の代名詞として昔から使用されてきた言葉で、塩をしていない新鮮な魚を「ぶえん(無塩)」と呼んだことから「枕崎ぶえん鰹」と命名されました。一本釣りして船上にて活き〆(血抜き)し、急速凍結した鰹は、あざやかな赤身色で血生ぐささがなく、もちもちした食感と歯ごたえが特徴。

日本一の生産量「鰹節(かつおぶし)」

鰹節

鰹節の生産量が第1位の鹿児島県(一般社団法人全国削節工業協会)は、全国生産の7割以上。その中で鹿児島県枕崎市は、全国の約5割を生産しています。

鰹節は、加工工程の違いによって名称が異なり、鰹を茹でて薫製にしたものを「荒節」、「荒節」を削ったものが店頭で多く売られている「花かつお」または「鰹けずり節」。さらにカビを付けて熟成させた「枕崎鰹節の本枯れ節」は、鰹節の中の最高級品です。鰹節は出汁をとるのはもちろん、おにぎり、おかかごはん、パスタのトッピングにしてもおいしいですよ。

【買えるところ】
枕崎鰹節 枕崎水産加工業組合
枕崎市かつお公社
など

通販も可能「鰹のたたき」

鰹のたたき

枕崎漁港に水揚げされたばかりの鮮魚が届く「枕崎お魚センター」。体験メニュー「かつおのわら焼きタタキ体験」(要予約、有料)で、自分で鰹のたたきを作るのも楽しそうです。2階にある展望レストラン「ぶえん」では、枕崎のカツオをはじめ、新鮮な魚介類が味わえます。

【買える&食べられるところ】
枕崎ぶえん鰹たたき 枕崎市かつお公社
魚屋まくぎょ 枕崎市漁業協同組合
展望レストラン ぶえん(枕崎お魚センター2階)
など

現代風漁師めし「枕崎鰹船人めし」

「味処 一福」の枕崎鰹船人めし
「一福」の枕崎鰹船人めし

「枕崎鰹船人めし」は、漁師めしを現代風にアレンジしたご当地グルメ。枕崎産の「ぶえん鰹」の刺身(漬け)、鰹そぼろ、鰹節、錦糸卵、青葱、海苔、あられ、かつおせんべいなどの具材が丼を彩ります(各店によって内容が異なります)。さらに、ごはんに鰹出汁(かつおだし)をかけていただく鰹三昧なメニューで、鹿児島県内の商店街グルメナンバー1を決める「Show-1 グルメグランプリ」で2連覇(2011、2012年度)制覇。

【食べられるところ】
枕崎鰹船人めし 枕崎市
など

鹿児島スイーツ

甘党が多い鹿児島県では、鹿児島スイーツが充実。一部をご紹介します。

ふわふわミルク味の氷に豪華なトッピング「しろくま」(鹿児島市)

しろくま

ふわふわ削りたての氷の上に、自家製ミルクとカラフルなフルーツや寒天がたっぷりの「しろくま」。甘党の夢が実現したようなキュートな姿も、人気のポイント。「天文館むじゃき」の創始者が考案したかき氷は、当初アンゼリカとチェリー、レーズンのトッピングの配置が上から見ると白熊の顔に似ていることから、「しろくま」と名づけたそうです。

県内には「喫茶店の数だけ、しろくまがある」といわれるほど、さまざまなバリエーションのしろくまが存在するそうですよ。

上級武士が刀を二本脇に差す姿「ぢゃんぼもち(両棒餅)」(鹿児島市)

ぢゃんぼもち

ぢゃんぼ餅は、直径3~4センチに丸めた餅を串に刺して焼き、熱い甘ダレをかけたもの。「ぢゃんぼ」の語源は、「両棒」がなまったものといわれ、上級武士が太刀と脇差を二本脇に差す姿をなぞらえた串は、必ず2本使いされます。

平田屋は、ヒシク醤油(藤安醸造)と砂糖などを独自の分量で配合した「醤油たれ」、中川家は親子3代に受け継がれた秘伝の「味噌だれ」と店舗によりたれが異なるので、それぞれにファンがついています。

【買えるところ】
平田屋
中川ぢゃんぼ家餅店
など

売り切れてしまうことも多い「加治木まんじゅう」(姶良市加治木町)

加治木まんじゅう

「加治木まんじゅう」は、もち米と麹が原料で、甘酒が混ぜ込んであるもちもちふわふわの蒸しまんじゅうで。島津義弘公が、重冨(姶良市)の平松城から加治木への移城により、1606年から2年掛けた欄干橋(石橋)工事時に、お茶うけとして出したのが始まりと伝えられています。

粒あん、こしあん、皮の柔らかさなど各店によって異なるので、食べ比べしてみたいですね。姶良市の人気お土産で、売り切れてしまうことも多いそうです。おまんじゅうは、アツアツの出来立てがベスト。

■参照
義弘公の和スイーツ/かじきまんじゅう 姶良市

【買えるところ】
加治木饅頭製造組合7店舗 姶良市
など

端午の節句のお菓子「あくまき」(南九州全域ほか)

あくまき

「あくまき」とは、もち米を竹の皮で包んで、木炭の灰汁で煮て作る鹿児島の銘菓。奈良時代に中国から伝来した粽子(ちまき)が、鹿児島(薩摩)であくまきに変形したと考えられます。薩摩藩の島津義弘公が日持ちのする兵糧として持参したのが始まりで、西南戦争の西郷隆盛らの薩摩藩士まで長く用いました。

現在では、端午の節句に男の子が強くたくましく育ってほしいとの願いを込めて、スーパーや和菓子店で販売されるほか、家庭でも作られています。もちもちしたあくまきは、きな粉と黒砂糖(あるいは白砂糖)に塩を少々混ぜたものをかけていただきましょう。

■参照
あくまきの由来 梅木屋

【買えるところ】
梅木商店
あくまき5本セット JA鹿児島県経済連
など

今回は、鹿児島県のご当地グルメの一部をご紹介しました。ご当地グルメには、各地の名産や文化が詰まっています。コロナ禍が落ち着きましたら、ぜひ旅の思い出に味わってください。通販で取り寄せできるお店もありますから、ご自宅で楽しむのも良いでしょう。

注意:2021年7月現在の情報になりますので、店内での飲食ほか詳細につきましては、直接店舗へお問い合わせください。

写真協力:鹿児島県南薩地域振興局

青山 沙羅

sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。


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