
台北MRT松山駅からすぐ!美食がそろう「饒河街觀光夜市」

饒河街觀光夜市(ラオフージエグアングアンイエシー)は、台北MRT松山駅から徒歩1分というアクセスの良さが魅力です。派手な入り口をくぐれば、長い一本道にたくさんの屋台が並んでいる様子を目にします。

ただし筆者が訪れた日は、コロナの影響を受けているうえ平日で小雨だったこともあり、営業している屋台はまばらでした。
胡椒餅の人気店「福州世祖胡椒餅」は変わらず行列

饒河街觀光夜市の必食グルメとしてまず挙げられるのは、入り口のすぐ近くにある「福州世祖胡椒餅(フージョウシーズーフージャオビン)」の胡椒餅。行列必須の人気店です。この日は10人弱が並んでいました。

店頭ではお店の方がせわしなく胡椒餅を作っていく様子を垣間見ることができます。包み終わった胡椒餅は、窯に貼り付けるようにして焼かれていき、焼きあがるたびにどんどんと売れていきます。値段は1つ55元(約225円)です。

焼きたての胡椒餅は、手に持つのが大変なくらい熱々! ほかのお店の胡椒餅と比べると少し大きめで、ずっしりと重みがあります。

ひとくちいただいてみると、香ばしくパリッとした皮の中にはジューシーな豚肉あんがたっぷりと入っているのが見て取れます。お肉がぎゅっとつまっていて、噛むたびに肉汁がじゅわり。肉の旨味と青ネギのシャキシャキ感ともに、胡椒のピリッと感もアクセントになっています。
行列ができるサツマイモボール屋台「劉家地瓜球」

続いて訪れたのは、長い行列ができていた「劉家地瓜球(リウジアディーグアチウ)」という、サツマイモボール(地瓜球)の屋台です。台湾夜市では、行列を見かけたらとりあえず並んでみるというのも、おいしい食べ物を見つける秘訣のひとつ!

並びながら、お店の方がサツマイモボールを揚げていく様子を観察してみました。たくさんの油が入った鍋の中には、サツマイモボールがたくさん。時々鍋でぎゅっと押さえつけつつ、じっくりと揚げられていました。

ひと鍋分揚げ終わるとともに、どんどんと列が進んでいきます。

値段もわからずに並びましたが、袋に10個ほどたっぷりと入って50元(約205円)でした。梅子粉という梅パウダーをかけるか聞かれ、少しかけてもらいました。
さっそくいただいてみると、外側の皮の部分はサクッと内側はもちもち、中は空洞になっています。香ばしさとサツマイモのやさしい甘さを感じつつ、梅パウダーの甘酸っぱさもアクセントになっています。
それにしても「なぜ梅パウダー?」と思われたかもしれません。実は台湾では、揚げサツマイモに梅パウダーをかけていただくのが定番なんです。サツマイモボールと梅パウダーの相性もバッチリでした。
薬膳スープの人気店「陳董藥燉排骨」も人でいっぱい

今回入店はしませんでしたが、2021年のミシュラン・ビブグルマンに選ばれた、薬膳スープの人気店「陳董藥燉排骨(チェンドンヤオドゥンパイグー)」も多くのお客さんでにぎわっていました。いつも混んでいて入店するのをあきらめてしまうのですが、いつか訪れてみたいお店です。
トマト飴・糖葫蘆の屋台「葫蘆妹」

続いてはデザートとして、ミニトマトを飴でコーティングした糖葫蘆(タンフールー)というスイーツをいただいてみました。

外側は飴なのでもちろん甘いのですが、中からミニトマトの酸味が同時に広がります。甘いような酸っぱいような、なんとも不思議な味わいでした。
饒河街觀光夜市は駅から近くてアクセスが便利なので、観光で来られた方でも気軽に寄りやすい夜市です。コロナの影響で屋台の数は減ってしまいましたが、いつか以前のような賑わいを再び取り戻してほしいなと感じます。
饒河街觀光夜市
住所:台北市松山區饒河街
[All photos by Yui Imai]
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Yui Imai ライター
語学留学とワーキングホリデーを経て、現在も台湾と日本をしょっちゅう行き来しているトラベルライターです。台湾で長く生活していくうちに、あたたかくてエネルギッシュでちょっぴりおせっかいな台湾がすっかり大好きに。
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