97.8%がチョコレート好き
フランスで生活する中で、驚くことのひとつが、フランス人はとにかくチョコレートが好きだということです。あるアンケート結果によると、97.8%のフランス人がチョコレートが好きと回答したのだとか。
スーパーに行けば、日本に比べるとかなり広い板チョコ売り場があり、どの街にも必ずショコラティエと呼ばれる職人さんによるチョコレート屋が必ずあるほどです。なぜ、フランス人はそこまでチョコレートが好きなのでしょうか。
フランスのチョコレートの消費
2020年度のフランスの一人あたりの年間チョコレート消費量は6.4kgでした。日本の消費量は2.1kg。日本人に比べて、3倍ぐらいチョコレートを消費しています。ちなみに、フランスよりドイツの方が一人あたりの年間チョコレート消費量は多く、なん11kgになるのだそう。上には上がいるものですね。
フランス人のチョコレートの消費を見ていくと、消費の内、35%が板チョコで、ブラックチョコレートを好む人が多いようです。
チョコレートを食べるイベント行事が多い
フランスでは、チョコレートを食べるイベントが多くあります。例えば、クリスマスシーズンやイースターなどがあります。クリスマス前の1カ月間はチョコレートのアドベントカレンダーやパピヨットと呼ばれる金や銀のきらきらした紙に包んでいるチョコレートを毎日のように食べます。
また、イースターはフランス人がもっともチョコレートを購入する時。周りの子どもたちへのプレゼントとして、平均すると一人あたり1kg、19ユーロ分ものチョコレートを購入するという結果が出ています。確かに我が家でもイースターになると、こんなにチョコレートを食べるの?と恐ろしくなるようなチョコレートの量を、いろいろな人たちから頂くほどです。
子どもの頃からお菓子として食べる
日本では、子どもにはチョコレートを与えないようにしているという人も多いと聞きますが、フランスでは子どもたちは小さい時からチョコレート漬けと言っていいほど、毎日のようにチョコレートを食べています。
甘い朝食を食べるフランスでは、チョコレートの風味の「ヌテラ」などのスプレットをパンに塗って食べる家庭も多く、フランスの朝食の定番パン・オ・ショコラというチョコレート入りの菓子パンもあるほどです。
また、おやつではチョコクッキーやパンに板チョコを挟んで食べることも多く、1日1回はチョコレートを食べているという子どもも多くいるのです。
病みつきになる成分
チョコレートは、病みつきになる成分があると言われています。甘味と脂肪分が高く、依存性が高い食品。また、チョコレートを食べるとドーパミンが分泌され、幸福感を得ることができるのだそう。
実際に、チョコレートを必ず毎日食べているフランス人に話を聞くと、どうしても毎日チョコレートを食べることは止められない。そして、チョコレートを口に入れると何とも言えない幸せな気持ちになるのだそう。実際にチョコレート依存症のフランス人がチョコレートを食べる姿は何とも言えない悦びに満ち溢れています!
意外にもチョコレートは健康にいい!
意外かもしれませんが、チョコレートは健康にいい成分が含まれているとされています。高い抗酸化作用を持つポリフェノールはアンチエイジングや神経血管に働きかける成分があるという話をよく聞きます。また、都市伝説かもしれませんが、フランスで長生きする人たちはチョコレートを食べていると言われています。
フランスではチョコレートは他のお菓子とは違い、食べ過ぎなければ健康にいいんだと力説する人が多いのは、そんな所以があるからかもしれません。
フランス人が異様にチョコレートを好きな理由は、小さい時からの習慣とその成分にありそうです。それに、フランスのチョコレートはチョコ大国なだけあって、純粋においしい。フランスに住むようになって、筆者もまたチョコレートにハマった一人です。
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