快適な1日のスタートに欠かせない朝ごはん。世界の人たちはどのようなものを食べているのか、気になりませんか? 旅行の際にはぜひ味わってみたい、世界の朝ごはんをリレー形式でお届けします。今回はボリュームたっぷりの北インドの朝食をご紹介します。
インドの朝食はバラエティ豊か
食文化の豊かなインド。これまでさまざまな国の朝ごはんをご紹介してきましたが、インドの朝食は他の国の朝食と比べて、驚くほどバリエーションが豊富! 地域によって朝食の内容がガラリと変わる模様。そこで今回は、北インド出身の友人に、北インドでよく食べられている朝食メニューを5つ聞いてみました。
チャイとプラタ
ギーと呼ばれる澄ましバターをのせた全粒粉のサクッとしたパンケーキ風の「プラタ」と、インド版ロイヤルミルクティー「チャイ」の組み合わせは定番。
プラタはプレーンタイプのもの、ジャガイモやカリフラワーのスパイシーな詰め物をして焼き上げる食べ応えのあるプラタも人気があります。
ブレッドオムレツ
オムレツを食パンで包んだ、とっても斬新な「ブレッドオムレツ」。オムレツはみじん切りにした玉ねぎやパクチー、ターメリックパウダーなどのスパイスを加えて作るので、エキゾチックな味が楽しめます。ブレッドオムレツはこのような見た目です。
インド版おかゆ風の「ダリア」
甘いダリア
挽き割り小麦で作るおかゆのような食べ物です。牛乳や砂糖を加えて甘くしたもの、トマトやジャガイモなどの野菜やスパイスと一緒に煮込んだ塩味のものがあるので、甘党派も朝は塩辛いものが良い人も満足!
塩味のダリア
ダリアはおかゆのようにとろとろに仕上げたもの、ピラフやチャーハンのように水気を飛ばしたものなど、さまざまです。今回ヒアリングをした友人特製のおかゆ状のダリアは、ミックスベジタブルを使ったもので、スパイスが効いているのにふんわり優しい塩味。とてもおいしかったです。
カレーと揚げパン「プーリ・アロー」
全粒粉で作った風船のような揚げパン「プーリ」に、ジャガイモのカレーをディップしながらいただく「プーリ・アロー(※アロー・プーリとも)」。プーリもジャガイモのカレーも大変おいしいのですが、朝に食べると少々胃もたれのするメニュー。朝からガッツリ派の人にはいいかも!
週末のお楽しみ「カチョリ」
写真手前左がカチョリ、右がサモサ
サモサよりもずっと昔から人気を集めているという、サモサによく似た「カチョリ」。
小麦粉で作った生地にスパイスで味付けした野菜やレンズ豆などを包み、油で揚げた食べ物です。チャツネ(ディップ)を添えていただきます。友人によると、北インドでは週末に食べることが多いとのこと。
揚げ物が目立つ、ボリュームたっぷりの北インドの朝食。夕食を控えめにすれば、朝から「プーリ・アロー」や「カチョリ」もイケるかも! 本場のダリアもぜひとも味わってみたいものです。
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取材協力:Dipankar Babbar
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