未来の飛行機はどんなものか、想像を巡らせたことはありますか? 価格に違いはあるものの、大手であろうが格安航空会社(LCC)であろうが、機内の様子はそれほど変わりませんよね。どの飛行機にも窓があれば、壁もあります。
ところが、10年後の飛行機は私たちの想像を絶するものらしいのです。この画期的な計画をイギリスの技術研究機関「The Centre for Process Innovation」が発表して以来、海外で話題になっています。天空の旅という言葉が似合う、未来の飛行機を早速チェックしてみましょう!
空との距離を体感、なんと窓なし!
まず特出すべきは、機体の上部と窓のある壁を取り除いている点。これらを次世代のテレビやスマートフォンのディスプレイ候補とされる「有機ELディスプレイ」に置き換えることで、機体の重さを軽減することができるのだそう。
どこまでも続く青い空を、間近で見られる
プリンテッド・エレクトロニクスという携帯電話やテレビに使われている技術を機体のパネル(上部と壁)に採用、機内の外にあるカメラがパネル上に空や地上の様子を映し出します。夜の飛行なら、満点の星空も期待できそう! 場所や時期によっては、幻想的なオーロラの世界も楽しめるかもしれませんね。
巨大パネルでネットサーフィン
有機ELディスプレイを携えたパネル上では、メールのチェックやネットサーフィンも楽しむことができるそう。なんとも未来的ですが、10年後にはこの計画が現実のものになる見込みです。
窓なし飛行機のうれしいメリット
開発の目的として、フライトにかかる燃料節約と二酸化炭素の削減が挙げられます。機体が1パーセント軽くなると、0.75パーセントの燃料が節約できるそうです。燃料の削減は、環境対策になるだけでなく、航空券代も安くなるというメリットがあります。さらに窓の厚みを取り除くことで座席が広くなるというから、機内の時間も快適になりそうですね。
アメリカのABCニュースによれば、このディスプレイが飛行機に採用されるのは2050年ということです。ディスプレイは10年後に完成しても、機体に取り込むまでには時間がかかるのですね。
まるでドラえもんのストーリーのようなSF世界が現実になるかと思うと、今から楽しみですね。