クラフト飲料の人気がコーラにも？ジャンクなイメージを一新する「クラフトコーラ」って？？

掲載日: Nov 23rd, 2019

健康やオーガニック志向が高まるなか、世界で注目を集めるクラフト飲料。ビールやコーヒーなどが話題になっていますが、コーラにもその波がきているようですよ。天然素材で作られる、ヘルシーな「クラフトコーラ」。日本や欧米のコーラ事情についてご紹介します！

世界で注目されるクラフト飲料、トレンドに変化

クラフト飲料というと、クラフトビールを思い浮かべる人も多いのでは？小規模な醸造所で職人が作るビールで、手芸品/工芸品の意味を持つ「クラフト(Craft)」という文字が付けられています。ヘルシーさや手作り感などが、ミレニアル世代を中心に注目を集め、近年ではアルコール飲料以外の飲み物や食べ物にも、「クラフト」の文字を見ることがありますよね。そんな中、「クラフトコーラ」なるものも登場していますよ。

日本を代表するクラフトコーラ専門店「伊良(いよし)コーラ」

クラフトコーラの専門店「伊良コーラ」
(C) 伊良コーラ

コーラというとジャンクなイメージを浮かべてしまいがちですが、実は「コカ・コーラ」は元々、1886年にアメリカの薬剤師が開発した栄養ドリンク的なシロップだったそう。この元々の発想でクラフトコーラを作りあげたのが、和漢方薬の職人だった祖父を持つ「コーラ小林」こと、小林隆英さん。

クラフトコーラの専門店「伊良コーラ」
(C) 伊良コーラ

クラフトコーラ専門店「伊良コーラ」は、御祖父の知識や技術を受け継ぎ、コーラの実をはじめとする15種類以上のスパイスや柑橘類などを調合して作られる、漢方由来のクラフトコーラです。大学の農学部で学んだ自身の知識や経験も活かし、何度も調合や工程を変えながら試行錯誤の末に完成させたのだそう。効能が異なるスパイスは、季節によってそれぞれの分量を調整することもあるそうですよ。

クラフトコーラの専門店「伊良コーラ」
(C) 伊良コーラ

「伊良コーラ」は、フードカートで土日限定の移動販売をしています。基本的には、表参道のファーマーズマーケット「Farmer’s Market@UNU」に出店していますが、出店場所やスケジュールは変更される場合があるので、詳細は公式サイトを確認してくださいね。また、伊良コーラの公式サイトのオンラインや、伊勢丹新宿店地下1階の「プラドエピスリー」でも販売中ですよ。

【伊良コーラ】
オンライン販売: https://iyoshicola.shop/
公式インスタグラム

【伊良コーラシロップ販売】

[Farmer’s Market @UNU]
住所: 東京都渋谷区神宮前5-53-70
公式サイト: http://farmersmarkets.jp/

[伊勢丹新宿店地下一階「プラドエピスリー」]
住所: 〒160-0022 東京都新宿区新宿3-14-1
公式サイト: https://www.isetan.mistore.jp/shinjuku/shops/foods/epicerie.html

協力: 伊良コーラ

アメリカで販売、オリジナルレシピの「ペプシコーラ」

ペプシコ社がアメリカで販売している「1893 Original Cola」には、ペプシコーラのオリジナル商品「Brad’s Drink」が開発された、1893年から商品名がつけられています。アメリカのノースカロライナ州の薬剤師、ケイレブ・ブラッドハム(Caleb Bradham)氏が、お客さまにエネルギードリンク的な飲み物として売っていたのが始まり、というペプシコーラ。

オリジナルの味をアレンジしつつ、その味に近づけて開発された「1893 Original Cola」は、甘味料は砂糖のみを使用し、コーラナッツを抽出して作られているそう。ビターな香りが感じられる深い麦芽感が、大人な味わいに仕上がっているそうですよ。

[参照]
・PepciCo.Inc. “1893 ORIGINAL COLA”
・PepciCo.Inc. “A Brief History of Pepsico’s beverages”

英コカ・コーラ社が開発したクラフトライン。「Coca Cola Signature Mixers」

今年6月にイギリスで発売となり、ヨーロッパでも販売が順次スタートしている、英コカ・コーラ社の「Coca Cola Signature Mixers」。コーラを使ったカクテルは以前からありましたが、この商品はお酒と割るためのコーラとして特別に開発されたもの。有名なバーテンダーの協力を得て作りあげた、コカ・コーラのクラフト商品ラインだそうです。昔使われていた原料や現代の原料を取り入れつつ、主に使われるのはスパイスやハーブなどの天然素材。ボトルの形は、コカ・コーラが誕生した当初に使われていたものが採用されています。

[イメージ写真](C) Shutterstock.com

フレーバーは、香の強いスパイスを使った「スモーキー」、ライムやジンジャーなどをブレンドした「スパイシー」、レモングラスやマリーゴールドなどのハーブを使った「ハーバル」、柚子やバジルなど木の香りが楽しめる「ウッディ」の全4種類。それぞれのボトルの特徴によって、ラムやウィスキー、テキーラなど、割るお酒のおすすめがあるのだそうです。

[参照]
・Coca-Cola Great Britain “Coca Cola Signature Mixers”
・The Coca Cola Company “Coca-Cola Great Britain Taps Top Mixologists to Craft Line of Signature Mixers”