この古墳はどれも京都府綾部市にあります。私市円山古墳(きさいちまるやまこふん)は京都府の中では最大規模の大型の円墳です。築造時期は5世紀の中頃、墳丘の大きさは全長で81m、高さは10mあります。高速道路の上にある、ということからわかるように、高速道路の建設に伴う事前調査により古墳が発見されました。古墳を残すために、高速道路はトンネルになり、古墳の下を通っています。
小高い山の上にある大きな古墳、ということで当時ここを収めていた権力者が辺り一帯を見渡せる場所に古墳を作ったと思われる・・・のですが、その眺めを見ることはできませんでした!
こんな・・・京都の奥深くまで来たというのに・・・!!!これまでも古墳を見に来て古墳公園が開いてないとか、資料館がお休み・・・とか、わりとそういうことがあります。ちゃんと事前に調べて行くべきなのですが・・・古墳関連施設は商業施設とは違い、市町村が管理していることが多く、公式サイトを見ても、ここにはお知らせあるけど、別のページにはない・・・とか、結構罠があったりします。
というわけで、私市円山古墳公園は改修工事のため、令和2年10月21日〜令和3年1月21日まで全面立ち入り禁止です!お気をつけください・・・!
私市円山古墳から東に7キロほどの場所に、綾部市資料館があります。こちらには私市円山古墳の埋葬品などの展示があります。私市円山古墳の発掘の様子などを知ることができた・・・ので、さらに実物が見たくなりました。またいつか・・・チャンスがあれば訪れたいです。
メゲてばかりはいられません。綾部市資料館から1.8キロほどの場所に、聖塚・菖蒲塚古墳という、どちらも国指定の史跡に指定されている立派な方墳が2つあります。
聖塚古墳の築造時期は古墳時代中期の5世紀前半頃。大きさは1辺約55m、高さ7mで2段になっています。こちらは登ることができます。私達が訪れたときはキレイに草が刈られていました。墳丘もキレイに方墳だとわかり、方墳きっての“イケ古墳”だと思います。
菖蒲塚古墳の築造時期は5世紀前半頃で聖塚古墳より古いものだと推定されています。大きさは聖塚古墳より一回り小さい、1辺約32m、高さ5mで2段になっています。
古墳巡りは行ってみないとわからないことも多いので、お目当ての古墳にたどり着けない悲しいこともたまにありますが、だいたい素敵な古墳がある場所には別の素敵な古墳があることが多いので、メゲずに古墳を探すのも楽しいと思います。
住所:京都府綾部市私市町円山
聖塚・菖蒲塚古墳
住所:京都府綾部市多田町取畦
[All Photos by Mizutani salucoro]