アメリカ第3の都市シカゴ。日本人にとっては、ニューヨークやロサンゼルスなどと比べて馴染みはちょっと薄いですが、シカゴは摩天楼発祥の地であり、ジャズやブルースを育んだ音楽が誕生し、数々のアートが街を飾るなど多彩な魅力にあふれます。今回は、そんな感性が磨かれそうなシカゴを在住者目線でご紹介したいと思います。
都会のオアシス、ミシガン湖
五大湖の一つミシガン湖に接するシカゴ。街から少しあるけば海のように壮大な水辺に出会えます。夏は爽やかな風が心地よく、ほっとした気分になれる自然美なのです。
世界に誇れる夜景
シカゴは摩天楼発祥の地としても知られています。1871年に「シカゴ大火」と呼ばれる、街中を壊滅させる大惨事が起こりましたが、その後復興に向けてフランク・ロイド・ライトなどの才能あふれる建築家たちの活躍の場となりました。そして時代を経て現在の超高層ビル群が誕生したのです。キラキラと輝く夜景は、ため息がでそうな美しさ。
近代建築の宝庫
大火後には世界最古の鉄骨高層ビルから、多くの独創的なデザインのビルの建設ラッシュが始まりました。建築物見学ツアーが行なわれるほど、シカゴは街全体がまるで建築物の博物館のようです。
女性建築家が手がけた初めての高層建築「アクア」。フランス語で水を意味し、波打つデザインが女性らしさも感じる優美なデザイン。
1974年から22年間に渡り世界一の高さを誇っていた110階建ての「ウィリス・タワー(旧称シアーズタワー)」。103階の展望デッキからはシカゴの街が一望できます。
全面ガラス張りの展望台「The Ledge」。地上から約400mの上空に、まるで浮いているような感覚ははぜひ体験したいところ。
再開発されたシカゴの道路は碁盤の目のように作られ、輝く夜景は非日常の美しさ。
数多くの映画に舞台となった街
シカゴは映画の舞台としてたびたび登場します。1987年の大ヒット映画「アンタッチャブル」では、こちらのシカゴ先物取引所が何度も登場しました。
有名なラストシーンでもある銃撃戦の舞台であったユニオン駅。1925年に開業され歴史を刻んできた駅は、古き良きアメリカを想わせるノスタルジックな雰囲気。
シカゴ市内の移動に欠かせない「L(Elevated Trainの略)」と呼ばれる高架鉄道も、数多くの映画に登場します。高層ビルの間を走り抜ける鉄道は、シカゴの観光アトラクションの一つとも言えます。アメリカ版「Shall we dance?」では、主人公を演じるリチャード・ギアもこの鉄道を利用していました。
街を彩るアート
シカゴはアートの街としても名高く、数々のパブリックアートに出会えます。街の中心部にあるミレニアムパークには、最先端のアートや文化が集まります。こちらは「The Bean」の愛称でも知られる巨大彫刻、クラウドゲート。ステンレスの鏡面がシカゴの空と建造物を映し、思わず近寄ってみたくなるような作品。
メトロポリタン美術館、ボストン美術館と並ぶアメリカ三大美術館の一つ「シカゴ美術館」。ゴッホ、モネ、ルノワール、セザンヌなど有名絵画のコレクションには圧巻されます。普段は絵画にあまり興味がなくでも、一見する価値は多いにある美術館です。
個性あふれるB級グルメ
アメリカにおいても、インパクトあるシカゴのB級グルメ。深い鉄鍋に入れてじっくり焼かれた「シカゴピザ」は、なんと5cm以上の厚さ! チーズとソースがたっぷり詰め込まれた名物はぜひ試していただきたいところ。
(C) Nao
「シカゴドッグ」と呼ばれるシカゴ版ホットドッグ。大きなピクルスや玉ねぎがトッピングされ、どこか体によさそうなホットドッグです。
人々を魅了するエンターテイメント
シカゴはブルースやジャズを筆頭に、演劇、ミュージカルなどエンターテインメントの宝庫でもあります。街のシンボル的の真っ赤なネオンのシカゴ劇場は、1921年創立。内装はいっそう華やかな造りで、ロビーなどに施され繊細な装飾はまるでオペラ座のよう。
シカゴはスポーツも熱い街。野球、アメフト、バスケ、アイスホッケーと一年中スポーツ観戦できます。こちらは「シカゴブルズ」の本拠地ユナイテッドセンター。間近で見るプロのプレーは迫力満点! スラムダンク世代はきっと心躍ることでしょう。
日本からは直行便で約12時間のシカゴ。近代建築、アート、古き良き街並と感性が磨かれそうな旅はいかがでしょうか?
[Photo by Shutterstock.com ]
Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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