TABIZINE > オセアニア・南太平洋 > オーストラリア > 現地ルポ/ブログ > 【旅するように暮らす】私のオーストラリア物語 〜Vol.4 罰金大国で危機一髪!?

【旅するように暮らす】私のオーストラリア物語 〜Vol.4 罰金大国で危機一髪!?

Posted by: 金子 愛
掲載日: Apr 9th, 2022. 更新日: Jun 6th, 2022

夢を抱いて日本を飛び出した24歳。泣きながらブリスベンを去った33歳。引き寄せられるように舞い戻った36歳。どうしてこの国は、こんなにも私の心を掴んで離さないのだろう……。暮らし旅ライター金子 愛がつづる、美しくも苦いオーストラリアでの日々。初回からお届けしている「波乱続きのケアンズ旅行」シリーズ。いよいよ完結です。

Facebook はてなブックマーク LINEで送る コメント


最後の最後で、やらかした女

いろいろあり過ぎたケアンズ旅行もついに終了。飛行機に乗り込み、あとは日本に帰るだけ。流石にここまで来ればもう何もないだろう。

シートベルトを締め、忘れ物はないかバックの中を最終確認する筆者。「パスポート、OK」「財布、OK」「携帯、OK」「ホテルの鍵……!?」「ちょっとあんた!何でそんなもん持ってんのよ!?」と絶叫する友人。あろうことか、ホテルの鍵を持ってきてしまったのです。一体なぜこんなことが起こり得るかというと……?

日本と違う、チェックアウトのシステム


最近ではスマートロックなど、鍵の受け渡しが不要なホテルも増えていますが、なにせ時は2006年。筆者の泊まったホテルはシリンダー式、いわゆる鍵穴にギザギザのキーを差し込むタイプ。通常、日本であればチェックアウト時にロビーでスタッフに返却となりますが、今回は勝手が違いました。鍵返却BOXに入れなければならなかったのです。

罰金大国オーストラリア

そんな訳で飛行機まで持ってきてしまった筆者、一気に顔が青ざめます。なぜこんなにも焦るのかというと、オーストラリアは泣く子も黙る罰金大国だから。

以前「新婚旅行でグレートバリアリーフを訪れたカップルが、砂を記念に持ち帰ろうとしたところ、数十万円もの罰金が課せられた」という話を聞いていたのです。ホテルの鍵を持ち帰ったら、一体いくら請求されるんだ(終わった……)。

オーストラリアは、優しさでできている


フライトアテンダントさんめがけ、離陸直前の機内を駆け抜ける筆者。ホテルの鍵を差し出しながら、「あ、あ、あの、コレ、コレ、コレ……」焦りすぎて言葉が出てきません。すると「あ、持ってきちゃったんですね。大丈夫ですよ、僕返しておきますから」と笑顔で対応してくださったのは日本人クルー。

「え、いいんですか!?」声が裏返る筆者。聞けば「よくあるんですよ。こういうのはね、誰かが返しておけばいいんです」とのこと。心優しきフライトアテンダントさんのおかげで、ことなきを得たのでありました。

ハプニングだらけのケアンズ旅行


「もう、オーストラリアはいいや」これは今回旅を共にした友人が、ケアンズ去り際に放った一言。一方筆者は、これがきっかけでオーストラリアに移住したわけですが……。友人曰く「本当に理解できない」のだそう(ま、それもそうか)。

次回は、オーストラリア移住までの半年間についてお話しします!

[All photos by Shutterstock.com]
Please do not use the photos without permission.

金子 愛

Ai Kaneko 暮らし旅ライター
【オーストラリア】役者として映画やミュージックPVなどに出演。現地撮影コーディネーターとしても様々な作品に携わる。【日本】TV番組制作や旅メディア運営を経験 【現在】「暮らすように旅して、旅するように暮らす」をモットーに、”暮らし旅ライター”としてフリーで活動中。


, | 現地ルポ/ブログ,オセアニア・南太平洋,オーストラリア,現地ルポ/ブログ


オーストラリアの現地ルポ/ブログ関連リンク

卵12個で7ドル…! 卵12個で7ドル…!
マイうんこを持ちます マイうんこを持ちます
シータ 飛行石 © 1986 Studio Ghibli シータ 飛行石 © 1986 Studio Ghibli

queen-elizabeth雑感3 queen-elizabeth雑感3
queen-elizabethイメージ2 queen-elizabethイメージ2
【画像】ホワイトヘブンビーチ 【画像】ホワイトヘブンビーチ



1 2 3 4 5 6 NEXT

#エッセイ #体験記