デジタル劇場でゴッホの世界に没入!『ファン・ゴッホ ー僕には世界がこう見えるー』
2022年6月18日(土)より、日本初の体験型ゴッホ展『ファン・ゴッホ ー僕には世界がこう見えるー』がスタート。埼玉県・所沢市にある「角川武蔵野ミュージアム」で開催されます。
日本人に愛されている、西洋画家「フィンセント・ファン・ゴッホ」。『ひまわり』や『星月夜』などよく知られた作品が多数あります。
今回の展示では、会場の壁と床360度に投影された映像と音楽で、ゴッホの世界を全身で体験することができます。歩き回るもよし、座って見るもよし。鑑賞の仕方に決まりはなく、自由に楽しみながらアートの世界に没入できます。
展示は3つのエリア
『ファン・ゴッホ ー僕には世界がこう見えるー』の会場は、3つのエリアに分かれています。第1会場は、巨大な映像空間でのデジタルアート。第2会場はゴッホの生涯に迫る展示。第3会場の無料エリアは、代表作「ひまわり」にまつわる華やかな展示です。
体験型ゴッホ展の見どころを一挙ご紹介!
ここからは、『ファン・ゴッホ ー僕には世界がこう見えるー』の見どころを写真と共にご紹介! 3つのエリアに分けてお伝えしていきます。
第1幕 若き日のゴッホ
第1幕では、母国オランダの風景を舞台に、若き日のゴッホを振り返ります。漁師の肖像をはじめ、ゴッホの初期の作品で取り上げられていたテーマを中心に鑑賞できますよ。
暗い色彩の中に描かれる雲や雨は、晩年の作品に見られた暖かな色彩が使われています。
第2幕 自然
第2幕の舞台は、プロヴァンス地方の中心部・アルピーユ山脈からサン=ミレまでの地域。描かれている太陽は眩しいほどで、色彩と光を駆使した芸術性に触れることができます。
劇場内には、ハンモックが4つ設置されています。ハンモックに揺られながら、リラックスしてゴッホの世界に没入してみるのもいいですよね。
劇場内に設置されている鏡。まるでゴッホの絵の中に入り込んだようで、不思議な気分に浸りました。
第3幕 パリ時代
第3幕は、ゴッホのパリ時代がテーマ。弟のテオとともに暮らしたモンマルトル地区を描いた作品を中心に、鑑賞できます。都市化される前の、パリの街の変遷を見ることができますよ。
パリでゴッホは、19世紀末に活躍した芸術家たちと出会います。ここで印象派や日本美術に触れたことで、暗い色調の作品から明るさを増していくのだそう。
第4幕 アルル
第4幕ではまず、ゴッホが住む『黄色い家』が現れ、『夜のカフェテラス』など代表的な作品を鑑賞できます。
肖像と重なり合うように投影されているのは、1888年に描かれた伝説的な『アルルの寝室』。空っぽの寝室は、ゴッホの孤独を象徴するかのようです。
第5幕 オリーブの木と糸杉
第5幕でまず目に飛び込むのは、ゴッホが繰り返し取り上げた主題、オリーブの木と糸杉。たなびく小麦の穂や、渦巻く雲が壁に投影されていきます。
ゴッホを代表する有名な作品の1つ『星月夜』も。青一色に覆われた空間には、ドビュッシーの『月の光』が流れます。
第6幕 サン=レミ
第6幕は、ゴッホが精神治療を受けていた、サンポール病院からの風景を描いた作品が中心。
不安に満ちた眼差しのゴッホの自画像が象徴的です。
壁だけではなく、床一面にも広がるゴッホの世界。力強い線と強烈な色には、当時のゴッホの苦悩を感じます。
第7幕 オーヴェールの平野
フィナーレともなる第7幕では、ゴッホの描く雄大な風景へと向かいます。空模様がだんだんと怪しくなり、激しさを増していく音楽はゴッホの心模様を象徴しているかのよう。
制作活動を締めくくる作品の1つ『カラスのいる麦畑』。1890年7月29日に没した、ゴッホの苦しみが投影されているのを感じる作品です。
第8章 エピローグ
エピローグでは、春を告げるアーモンドの花が咲いていき、色とりどりの花が広がっていきます。最後を飾るゴッホのパレットは、濃密で重厚な色合い。ゴッホの表現力が宿っているかのような、力強さを感じますね。
第2会場 ファン・ゴッホの手紙 One-way Love Letters from Vincent
デジタルアートを鑑賞した後は、第2会場へ。こちらでは、ゴッホが書いた大量の手紙と共に、苦悩に満ちた人生を見ることができます。
手紙に綴られているのは、当時の近況や悩み、絵画に対する考えなど。年表と共に、ゴッホのあまり知られていない世界が展示されています。
第2会場の最後には、ゴッホに向けての手紙を書くことができますよ。
第3会場は華やかなひまわりの世界
第3会場は、ゴッホの代表作ともいえる『ひまわり』をモチーフにした世界が広がっています。
会場一面に広がるひまわりの中には、ゴッホが残した言葉が散りばめられた箇所も。こちらは無料で楽しめるエリアとなっています。
ゴッホのラテアート!?カフェとのコラボ商品も
2階にあるKadoCafeでは、期間中コラボ商品を販売! ゴッホの作品をプリントしたカフェラテを味わうことができます。
展示を鑑賞した後は、余韻に浸りながらゆったりカフェラテを満喫するのも良いですよね。
価格:650円(税込)
販売場所:KadoCafe(角川武蔵野ミュージアム2階)
販売期間:2022年6月18日(土)~2022年11月27日(日)
全身で自由にアートを体験!ゴッホの世界に没入できました
角川武蔵野ミュージアムで開催される『ファン・ゴッホ ー僕には世界がこう見えるー』。歩き回ったり、ハンモックに揺られたりしながら自由に鑑賞する本展示会では、ゴッホの世界を存分に満喫することができました。
会期:2022年6月18日(土)~2022年11月27日(日)
会場:角川武蔵野ミュージアム1階 グランドギャラリー
開館時間:日~木 10:00~18:00/金・土 10:00~21:00、最終入館:閉館の30分前
休館日:第1・3・5火曜日
チケット価格:
・オンライン購入 一般(大学生以上):2,200 円(税込)/中高生:1,800 円(税込)/小学生:1,100 円(税込)/未就学児︓無料
オンラインでのチケット購入︓https://tix.kadcul.com/
・当日窓口購入 一般(大学生以上):2,400 円(税込)/中高生:2,000 円(税込)/小学生:1,300 円(税込)/未就学児︓無料
[Photos by mimoru、autumn]
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