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世界の5大陸・52カ国を通過
皆さんは、17歳のころ何をしていましたか? 一般的な日本人の多くは高校に通っていたと思います。そのころ、何らかのギネス世界記録に挑戦するような状況にあったでしょうか。
英国系ベルギー人パイロットであるマック・ラザフォードさんは、単独飛行で世界一周を達成した2022年(令和4年)8月24日、まだ17歳でした。その年齢は史上最年少で、ギネス世界記録にも認定されています。
筆者の場合、17歳当時、原付バイクの免許こそ持っていましたが、主な移動手段は自転車でした。
同じ年齢で、マックさんは、特注の超軽量小型機「シャーク」を操縦し、最高時速300kmで、世界の5大陸・52カ国を通過し、世界一周を実現したわけです。その52カ国には日本も含まれます。
さらに、同じ飛行機でも、「超軽量小型機を操縦して単独で世界一周した最年少パイロット」としてもギネス世界記録を樹立しました。すさまじい偉業ですよね。
お姉さんもギネス世界記録保持者
超軽量小型機「シャーク」 ©︎ rachmatdp / Shutterstock.com
マックさんはどうして、17歳の若さで世界一周を実現できたのでしょうか? その背景には、彼の育ちが大きく関係しています。
マックさんが生まれた家はパイロット一家で、CNNの報道によると、操縦士の免許を15歳で取得したそう。
しかも、実の姉のザラ・ラザフォードさんも、ギネス世界記録保持者です。そもそも、超軽量小型機を操縦して世界一周した最年少のパイロットの座は、マックさんが打ち破るまで、実のお姉さんが保持していました。
姉のザラさんは現在も、超軽量小型機を単独操縦して世界一周を達成した最年少「女性」パイロットのギネス記録を保持しています。超軽量小型機に限らず、飛行機を単独操縦して世界一周を達成した最年少「女性」パイロットのギネス記録保持者でもあります。
弟のマックさんは、CNNのインタビューで「次なる夢は?」と聞かれると「学校の授業に戻らなくちゃ」と答えています。17歳らしい受け答えですよね。
さすがに、ラザフォードきょうだいのようになれる人は多くないと思いますが、旅を愛するTABIZINE読者の皆さんの場合、せっかくですから、旅行の分野で狙えるギネス世界記録を探し、生涯を通じて記録更新を狙ってみても面白いかもしれませんね。
[参考]
※ 17歳で単独世界一周飛行、最年少のギネス記録 – CNN
※ 17歳が単独飛行で世界一周 最年少記録、ギネス認定 – 時事通信
※ Youngest person to circumnavigate the world by microlight solo – Guinness World Records
※ 19歳のザラ・ラザフォードさん、単独世界一周飛行に成功 女性最年少記録 – CNN
※ Youngest person to circumnavigate the world by microlight solo – Guinness World Records
※ Youngest person to circumnavigate the world by aircraft solo (female) – Guinness World Records
※ Youngest person to circumnavigate the world by microlight solo (female) – Guinness World Records
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