孤独のグルメに登場「原味魯肉飯」
台北の問屋街・迪化街(ディーホアジエ)。レトロな街並みを歩きつつ、問屋さんや雑貨店でのお土産探しが楽しいスポットです。
以前の記事では「孤独のグルメ」で五郎さんが立ち寄ったお店「永樂担仔麵」を紹介しましたが、実は五郎さんはすぐ近くの「原味魯肉飯(ユエンウェイルーロウファン)」というお店にも訪れているんです。
お店の外観は「THE台湾のローカルな食堂」という雰囲気。観光で来られた方は、入店するのをちょっと躊躇ってしまうかもしれません。
でも店先の調理場屋台をよく見てみると、五郎さんの写真とその時に食べたメニューが紹介されています。
さっそく中に入ってみましょう。
下水湯っていったいなに!?
こぢんまりとした店内の壁にふと目を向けると、お店のメニューが掲示されています。五郎さんはその中の「下水湯」という文字を見て好奇心が刺激され、実際に注文していました。
「湯」という文字は「スープ」という意味なのですが、日本人からすると「下水スープってどういうこと!?」と思ってしまいますよね。
その答えは、お店の方が手渡してくれた日本語のメニューから読み解くことができます。
五郎さんが注文した下水湯とは……すなぎもスープのこと!
厳密には下水湯とはもつや砂肝が入ったスープのことなのですが、こちらのお店では砂肝を使っているのですね。
五郎さんはもう一つ、汁なし麺こと乾麵も注文しているので、今回筆者はこの2つのメニューがセットになった「五郎套餐(五郎セット)」を注文しました。合計価格は85元(約390円)です。
ちなみにメニュー表は裏面もあり、他のたくさんのメニューが日本語訳付きで紹介されていますよ。
五郎さんと同じセットを食べてみよう
5分ほど待ったところで、料理が到着。
下水スープだなんてびっくりしちゃうネーミングですが、スープは透き通っていておいしそう……!
スープの中には、たっぷりの砂肝と生姜の千切りが入っています。砂肝はそのままスープと一緒に食べるのはもちろん、付け合わせのタレにつけて食べることで味変も楽しめるとのこと。
さっそくスープをひとくち飲んでみると、コクがあって塩気がしっかりめ、生姜の千切りがたっぷり入っているからか臭みは全く感じませんでした。ほんのり塩味の砂肝は、コリコリとした食感で食べ応えがあります。付け合わせのタレは少し濃いめの甘辛い味で、砂肝に合っていました。
汁なし麺の方は、麺の上に魯肉(ルーロウ)こと豚の角煮をカットしたものが入ったタレで麺が和えられています。麺はやわらかめで、甘辛いやさしい味わいでするっといただけました。
「原味魯肉飯」は、ローカルな雰囲気ながらも日本語メニューがあって安心、テレビの影響で日本人観光客は多いものの、地元の方もたくさん訪れています。台湾旅行で迪化街を訪れるなら、ぜひチェックしてみてくださいね。
住所:台北市大同區永昌街19號
定休日:日曜日
[All photos by Yui Imai]
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