黒川温泉だけの世界観に魅了され年間約90万人が訪れる
世界ジオパークや世界農業遺産にも認定されている阿蘇地域。そんな阿蘇地方の奥深い山々に抱かれた黒川温泉郷は、海外からの観光客にも人気の温泉地。
里山を思わせる自然環境と調和した景観は、黒川温泉にしかない特別なもの。至るところにレトロ映えする景色が広がり、お散歩するだけでも楽しめます。
筆者が訪れたこの日は小雨が降っていたのですが、黒川温泉には雨も似合います。しっとり、静かな散歩を楽しみたいと思います。
100円の温泉タマゴで一休み
こちらは黒川温泉の中心街にある、全8室のこぢんまりとした旅館「ふじ屋」。女性の一人旅も歓迎してくれる宿です。
ふじ屋の源泉処は休憩所になっていて、温泉卵がいただけます。
ちょうど小腹がすいていたのでひと休み。木の温かみを感じるベンチもあって、趣ある雰囲気にほっこり和みます。
温泉卵は1つ100円。料金箱に入れて、卵をいただきましょう。
ゆで卵につける塩もちゃんと用意されています。卵も塩も、かごに入っているのがレトロ可愛い。
卵を手に取ると、温泉でほんのり温かい。早速殻をむき中を見てみると……
絶妙な茹で加減! 半熟の卵は風味が濃厚で、おやつにぴったり。何より温かいのが、これからの寒くなっていく季節はうれしいですね。
湯めぐりを楽しめる「入湯手形」
黒川温泉には、30軒の旅館が集まっています。
「入湯手形」を購入すれば、黒川温泉の旅館27ヵ所の露天風呂の中から1枚につき好きな3ヵ所の温泉を選んで入浴できます。また、3ヶ所のうち1ヶ所は飲食やお土産に利用してもOK。もちろん、黒川温泉に宿泊していなくても利用できますよ。
使った後の手形は旅の記念にしたり、温泉街の地蔵堂へ奉納したり。スタンプは各旅館によってオリジナルのデザインなので、どこを湯めぐりするかで自分だけの手形ができあがります。
実は黒川温泉には世界にある10種類の泉質のうち7つがあるんです。これは巡りがいがありますよね!
じゃらんアワード2022九州ブロックの「じゃらん OF THE YEAR 売れた宿大賞(2022年)1-10室の部門」で1位を獲得した「黒川温泉 旅館 こうの湯」も入湯手形で日帰り温泉を利用できますよ。
手掘りの洞窟風呂が名物の「新明館」。初代主人が13年かけノミ1本で掘りあげたそうです。
「首なし身代わり地蔵」の伝説を持つ黒川地蔵尊
地蔵尊のすぐ近くにある「パティスリー麓(ろく)」は、阿蘇伏流水コーヒーゼリー、果菓坂(焼き菓子)、ロールケーキ、湯あがりぷりんなど、おいしそうなスイーツが並ぶ洋菓子専門店。名物は「塩麹シュークリーム」! イートインもできます。
目の前を流れる筑後川の源流を眺め、風情ある自然の風景を味わいながら、お風呂を巡っているとお腹も空いてきますよね。今回は、入湯手形の「入湯手形で使える飲食・お土産一覧」にもラインナップされている「とうふ吉祥」さんを訪ねてみました。
黒川温泉 とうふ吉祥でひと休み
とうふ吉祥は囲炉裏のある落ち着いた雰囲気のお店。「入湯手形で使える飲食・お土産」は、<だんご3本、お茶 または ソフトクリーム、だんご1本>です。
※画像はイメージです
入湯手形で使えるメニューではありませんが、「うどんセット(税込1,100円)」が気になります。
人気店らしく、10人くらい並んでいたのですが、15分ほどで入れました。店名の通り「とうふ定食」が看板メニューのようです。
とうふ定食
松:3,300円
竹:2,310円
梅:1,760円
※すべて税込です。ごはんととうふはおかわり出来ます。
迷ったのですが、うどんセットは売り切れだったので、「揚出しとうふ 税込680円」「刺身こんにゃく 税込660円」「焼き揚げ 税込500円」など、おつまみっぽいものをいくつかいただくことにしました。筆者が気に入ったのは焼き揚げ。サクサク食感で、ビールによく合います。
山のいぶきで「ジャージーソフト 和紅茶」をいただく
中心街からは少し離れたところにある「山のいぶき」も、「入湯手形で使える飲食・お土産一覧」にある店の一つ。<ジャージーソフト 和紅茶ミックス / ジャージーソフト ミルク / ジャージーソフト 和紅茶>から選べますよ。
通常価格だと、和紅茶ミックス400円、ミルク350円、和紅茶450円です。
山吹色の和紅茶ソフトクリームをいただいてみました。いわゆるジャージー牛乳100%のソフトクリームと比較すると、紅茶の風味のせいかすごくさっぱりといただけます。小腹がすいていなくても、ペロッと食べてしまいそう。
博多駅や熊本駅から直行バスもある!
黒川温泉は、実は博多駅から直行バスが出ているって知っていましたか? 「高速バス」で2時間45分。熊本駅から直行だと「九州横断バス」で3時間。
熊本観光のときだけでなく、福岡・博多観光のときに足を伸ばして黒川温泉で湯めぐり、というのも通な感じがしませんか?
[Photos by kanoa]
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
kanoa ライター
自由とときめきを愛するライター。2児の母。都会のマンション暮らしを満喫しつつも、いつか田舎に移住し、縁側のある古民家に住みたいと憧れている。旅先で「ここでしか買えないお土産グルメ」を探すのが好き。特にパン屋を見つけると買わずにはいられない。
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