【猫好き・レトロ建築好き必見!】廃校跡地の小さな美術館が絵になりすぎる「北海道風景画館|風景画家の庭」

Posted by: 山口彩

掲載日: Jul 23rd, 2026

猫好き、レトロ建築好きならぜひ知っておきたい、北海道・富良野観光の穴場スポット「北海道風景画館|風景画家の庭」。40年以上この地を描き続ける画家・奥田修一さんの個人美術館です。ノスタルジックな館内、十数匹の猫たちが自由に暮らす美しい庭……。虹色のステンドグラスの小さな教会や鯉の泳ぐ池もあり、約2,300坪の里山風庭園は、絵になる風景で溢れています。

風景画家の庭 猫が自由に暮らす庭 北海道

富良野の隠れ家的美術館&庭園

北海道風景画館|風景画家の庭 入り口

知らない人は気づかないかもしれないほど、奥ゆかしい看板。本当にこの先に目指す美術館があるの? とちょっと心配になってしまうけれど、大丈夫。そのまま進みましょう

北海道の中富良野駅から車で約13分、富良野駅から車で約20分。知る人ぞ知る美術館&庭園「北海道風景画館|風景画家の庭」。

今回の富良野観光で滞在した「ノゾホテル」のスタッフさんに教えてもらった穴場スポットです。

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北海道風景画館|風景画家の庭 富良野 外観

広場のようになった庭に、ひっそりと佇む「北海道風景画館」。1981年3月に廃校となった旧奈江小学校を、1995年に「富良野風景画館」として開館後、現在に至ります。

北海道風景画館|風景画家の庭 展示01

こちらは、40年以上この地を描き続ける画家・奥田修一さんの個人美術館で、教室をそのまま活かした館内には、奥田さんが描いた北海道の風景画が展示されています。

北海道風景画館|風景画家の庭 富良野 双子の木 ベンチ

美術館前の広場にある、双子のような木とベンチ。絵のような、夢の中のような風景です

筆者が訪れた初夏の平日午後は、帰り際に1組とすれ違っただけで、静寂と秘密に満ちた雰囲気が印象的でした。

 


 

ノスタルジックな空間の「北海道風景画館」

北海道風景画館|風景画家の庭 展示02

館内には、「絵の見方」の説明が掲示されており、数メートル離れて鑑賞することが推奨されています。

「北海道風景画館」絵の見方

  • 【1】離れて見る 空気や時間が見えてくる
  • 【2】斜めから見る 画家が強調した距離感が見えてくる
  • 【3】心で見る 人が心で創ったものを人が心で見る

北海道風景画館|風景画家の庭 展示03 丘の風景

真っ白な壁のミニマルな空間に絵が飾られるギャラリーとは、全く違う絵画鑑賞体験。元小学校という空間が醸し出す、素朴さや温かさのせいか、気づけば素の自分で作品の前に立ち、「画家が伝えたいことは何だろう」と向き合っていました。

風景画家の庭 展示室の窓から外を望む

北海道風景画館|風景画家の庭 教室から喫茶室を望む

北海道風景画館|風景画家の庭 窓から見た庭の風景

さらに、窓からの景色や建物そのものなど、絵として切り取りたくなる場所がたくさんあります。特に、外の光の透明な明るさと、屋内のしっとりした暗さの対比が心地よく、あちこちの光景に物語を感じます。

北海道風景画館|風景画家の庭 視聴覚コーナー

ちょっとわかりにくいところにある、視聴覚コーナー。あなたは見つけられるでしょうか?

自由に休憩できる喫茶室

北海道風景画館|風景画家の庭 喫茶室 カフェ

カフェメニュー コーヒー 400円、狭山微発酵茶 400円、天然水ゆき水 150円

鑑賞の合間にひと休みできるスペースも。受付に注文すると、コーヒーやお茶をいただくこともできます。

北海道風景画館|風景画家の庭 富良野 外観 窓枠

木漏れ日と旧校舎の窓枠のデザインが美しく思わず見惚れてしまう

約2,300坪の「風景画家の庭」

風景画家の庭 入り口

美術館に隣接する「風景画家の庭」への入り口。約2,300坪もの広大な敷地に、池や小さな教会もあり、絵のモチーフになる風景が溢れています。

猫たちが自由に暮らす庭

風景画家の庭 放し飼い

特に心惹かれたのが、美しい庭で、自由に暮らす十数匹の猫たち。

風景画家の庭 人懐こい猫たち

放し飼いにされている猫たちはとても人懐こくて、人を見ると寄ってきます。看板には、「座ると肩に乗ります」との説明書きも(笑)。事の始まりは、30年も前に現れた、一匹の迷い猫。餌をあげると懐き、マイナス30度でも外で冬を越すのだそうです。

風景画家の庭 膝に乗る猫 人物入り

そのうちに子猫を産み、また奥田さんが写生先などで捨て猫を拾ったりご近所から猫が届けられたり、今では十数匹ほどになり、越冬用の猫小屋が三棟あります。

NHK「岩合光昭の世界のネコ歩き」富良野特集で紹介されたこともあるそうです。

まるでモネの庭?鯉のいる池

風景画家の庭 モネ ジヴェルニー re

庭には池もあるのですが、ここを見た瞬間筆者が思い浮かべたのが、ジヴェルニーのモネの庭。もちろん実際の風景や規模とは違うのですが、光と緑の美しさや、醸し出される印象が、個人的にはそう感じました。

池には色とりどりの鯉が泳ぎ、四季折々の花々が彩りを添えます。

虹色のステンドグラスの小さな教会「マリア御堂」

風景画家の庭 里山から美術館を望む
虹色のステンドグラスの小さな教会 マリア堂 外観

そして、里山の緩やかな上りの木下道をしばらく行くとたどり着くのが、小さな教会「マリア御堂」です。

虹色のステンドグラスの小さな教会 マリア堂 内観

受付で受け取った鍵を差し込み、自分でドアを開けるのは、ちょっと緊張する瞬間。中には、アンティークのマリア像と十字架、小さな祭壇、2脚の椅子があり、ドアを閉めると、静謐な時間が流れます。

虹色のステンドグラスの小さな教会 マリア堂 天井

筆者が訪れたのは午後15時頃。ステンドグラスから差し込む光が、堂内をぼんやりと虹色に染めていました。

印象派の風景を体感できる場所

風景画家の庭 近づいてくる猫たち

猫と遊べる庭がある、レトロな美術館。そう言ってしまうとキャッチーですが、実際ここに滞在した時間は、印象派の絵の中に入り込んだような、「浮遊感」のあるひとときでした。

人に教えたいけれど、有名になりすぎないで欲しい。そんなわがままを言いたくなる、とっておきのスポットです。

北海道風景画館|風景画家の庭
北海道空知郡中富良野町奈江無番地
0167-44-4477
開館 4月29日〜10月10日
※月曜休館(祭日の場合は翌日)
開館時間 10:00〜15:30(入館は15:00まで)
入館料 大人700円、中高生400円
(画家の庭との共通券 大人1,000円、中高生600円)
https://hokkaidofukeigakan.jp/
[Instagram] 

※価格はすべて税込です。
※執筆時点の情報となります。
©Aya Yamaguchi

PROFILE

山口彩

Aya Yamaguchi 統括編集長

インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「TABIZINE(タビジン)」「イエモネ」「novice(ノーヴィス)」「bizSPA!」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。いつか宇宙に行きたい。

インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「TABIZINE(タビジン)」「イエモネ」「novice(ノーヴィス)」「bizSPA!」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。いつか宇宙に行きたい。

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