【リレー連載】世界のスーパーマーケットをめぐる旅「第3回ドイツ編」

Posted by: 春奈

掲載日: Jun 7th, 2016

ドイツ在住、TABIZINEライターの赤松春奈です。海外現地の最新スーパー事情をお届けする新コラム「世界のスーパーマーケットをめぐる旅」。商品のラインナップやオリジナルエコバッグ、日本とは少し異なるスーパーの利用方法まで、海外旅行の際に知っておくと便利な情報をリレー形式でお届けします!

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世界のスーパーvol.3は「ドイツ編」です。

スーパーを見ればお国柄がわかる! 国によって商品のラインナップや値段、サービスに大きな違いがあります。海外でスーパーに行くと日本では見慣れないものがずらりと並んでいて、思わずワクワク。旅行中は観光地だけでなくスーパーにも足を運んでドイツの人々の生活をのぞいてみましょう。

ドイツのスーパーの種類

【リレー連載】世界のスーパーマーケットをめぐる旅「第3回ドイツ編」

ドイツ各地にチェーン展開していておそらく最もよく見かけるのが「REWE」。どちらかというと庶民的な雰囲気で、日本の一般的なスーパーに近い印象です。大型店舗からコンビニを少し大きくしたような小型まで、立地によって大きさもさまざま。

「EDEKA」も同様に主要スーパーの一つ。EDEKAグループには「Hieber」などシックな雰囲気のおしゃれな店舗もあります。また取り扱い商品の多くがプライベートブランドの安売り店「Aldi」やオーガニック商品専門のスーパーなど多種多様なスーパーが。基本的にコンビニのないドイツでは、日本と比べてスーパーの重要性が高い印象です。

日本とはココが違う!ドイツのスーパー攻略法

【リレー連載】世界のスーパーマーケットをめぐる旅「第3回ドイツ編」

店舗によって違いはありますが、ドイツのスーパーはだいたい平日と土曜日の朝8時から夜20時ごろまで営業しています。朝7時から22時ごろまで営業しているところもありますが、確実に開いている時間帯を狙うなら朝早くや夜遅くは避けたほうが無難です。

ドイツでは日曜日と祝日はスーパーも含め、ほとんどのお店が閉店します。一部のベーカリーなど日・祝でも営業しているお店はありますが、ドイツでは日・祝にはほとんど買い物はできないと考えておいたほうがいいでしょう。

そのため土曜日や祝日の前の日にはスーパーが大変混雑します。できればそれらの日も避けたほうがゆったりと買い物ができます。

ドイツのスーパーでは基本的に無料のレジ袋はありません。そのため自分でエコバッグを持参するか、持ち合わせていない場合にはレジ付近に架かっている袋(有料)を商品と一緒に持っていき、購入します。ドイツでは洋服や化粧品などのショップを除き、買い物袋がもらえないお店が多いので、常にエコバッグを持ち歩くことをおすすめします。

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スーパーのレジはベルトコンベア式。購入する商品は買い物カゴから出し、一つひとつ自分でベルトの上に並べます。このとき、重いものから奥に並べていくといいでしょう。レジに通した商品が次々に流れてきますので、手際よく詰められます。

基本的にコンビニのないドイツでは、ちょっとした買い物でもスーパーを利用する人が多いうえ、稼働しているレジの台数が日本より少ない場合がほとんど。2台のレジにずらりと行列なんていうことも珍しくないので、買い物をするときは時間に余裕を持ちましょう。

また、ドイツではレジ係も買い物客も立場は対等。レジで自分の順番が回ってきたらまずは”Hallo”とあいさつするのがなかば常識のようになっています。

シックなスーパー「Hieber」をレポート

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それでは、ほんのりと高級感が漂うスーパー「Hieber」に行ってみましょう。

店内に入るとまず目に飛び込んで来るのが青果コーナー。ドイツの野菜や果物の多くはキロ単位で値段が設定されている量り売りです。白菜やキャベツ、大根なども日本のように小さくカットされたものは売っておらず、一個まるまるでしか買えないことがほとんど。ただし遠い国からの輸入品でない限り、野菜や果物は日本よりもずいぶん割安感があります。

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ジャガイモもキロ単位で袋売りされています。さすがジャガイモの国ですね。こちらでは2キロで2.9ユーロ(約375円)です。

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各地でリンゴが栽培されているドイツでは、リンゴはとても身近な存在。だいたい1キロ2ユーロ(250円)程度のことが多いです。ドイツを旅すると、リンゴをかじりながら道を歩く人の姿を目にするかもしれません。

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4~6月の風物詩、ホワイトアスパラガス。こうやって日本ではなかなか見かけない野菜を見つけるのも楽しいですよね。

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青果コーナーの奥で存在感を放っているのがお酒のコーナー。「ドイツといえばビール」のイメージ通り、さまざまな種類のビールがずらりと並びます。

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ドイツでは地域ごとにローカルビールがあり、こちらは筆者が暮らす黒い森地方のもの。苦味が少なくフルーティーで飲みやすいです。ドイツ各地のローカルビールを飲み比べてみるのも楽しいですね。

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やはりドイツはビールが安いです。330ml程度の瓶ビールが6本で約4ユーロ(約500円)。1本100円もしないので、ビール好きの方にはたまりせんね。

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しかしドイツはビールだけではなく、ワインの産地でもあります。特に筆者が暮らすドイツ南西部ではワイン畑が広がっており、ワインはとても身近な存在。

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500円程度で買えるものもあり値段もお手頃。ドイツワインはフルーティーで甘口のものが多いのが特徴です。日本にはなかなか出回らないそのお味を確かめてみては。

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こちらは鮮魚コーナー。肉に比べ魚介類の存在感が薄いのがドイツの食文化の特徴です。それゆえ、小規模のスーパーでは魚介類の取り扱いがないこともあるほど。

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やはりお肉のコーナーは充実していて、ハムやソーセージの種類の多さには目を見張ります。血のソーセージなど、日本ではほとんどお目にかかれないようなものも並んでいますよ。

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チーズなどの乳製品の種類の豊富さと安さにも驚かされます。たとえば200グラムのモッツアレラチーズは90セント(約110円)からと、日本ではありえないお値段です。

さて、続いてはお土産にもおすすめな商品をご紹介しましょう。

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ドイツのスーパーで圧巻なのがお茶の種類の豊富さ。紅茶や緑茶などもありますが、圧倒的に多いのがノンカフェインのハーブティーやフルーツティーの種類です。値段もティーバッグ20個程度で1ユーロ(約125円)からと日本に比べるとかなり割安に感じられます。

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おすすめはMILFORDのマンゴー(Sanddorn Mango)ティー。ティーバッグ28個入りで2ユーロ(約250円)程度というお手頃価格ですが、驚くほど香りがよく、味もすっきりとした甘さです。

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ティーバック20個入りで1.7ユーロ(約210円)ほどのTEEKANNEのアップル(Apfel)ティーも甘酸っぱい風味でドイツらしさの感じられるお土産です。

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お菓子のコーナーで目立つのはなんといってもチョコレート。なんとこんな棚が3列も続いているんです。ドイツ人はチョコレートが好きで、特に男性はチョコレートに目がない人が多いです。しかし日本人にはドイツのチョコレートは甘すぎると感じられることも多いかもしれません。

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筆者が試してみたなかでは、milkaのストロベリー(PRALINES ERDBEER-CREME/ STRAWBERRY)は極端に甘すぎず、おいしくいただけました。

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甘いものが苦手な方にはプレッツェルスナックはいかが。こちらは一袋1.4ユーロ(約175円)ほど。少し荷物にはなってしまいますが、お酒が好きな方にドイツビールと一緒に渡すときっと喜ばれるはずです。

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ドイツといえば、日本でも人気のハリボーグミも見逃せません。日本では見かけないものも含め、さまざまな色や形のものがあり見ているだけでも楽しくなります。値段も1ユーロ(約125円)程度と、ばらまき土産にもぴったりです。

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グルメ好きな方におすすめなのがこちら。日本でもおなじみのクノールですが、ドイツにはすべて天然原料を使用したシリーズがあります。

水を注いであたためるだけ、あるいは少しの材料を加えて炒めるだけなので、日本に帰ってからも手軽にドイツの味が楽しめますよ。値段も一袋1ユーロ(約125円)以下なので気軽に手をのばせます。日本にはなかなかない面白い料理の素が揃っているので試してみてはいかがでしょう。

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「Hieber」のエコバックは店舗の内装と同じくスタイリッシュな雰囲気です。ドイツでは袋ではなくマイバスケットを持って買い物に行く人が多いので、スーパーで売っている袋はビニール製か紙製のものが多く、布製のものは見当たらないことも。

こちらは丈夫なプラスチック製の大容量サイズでお値段は1.2ユーロ(約150円)。ドイツでお土産を買いすぎてしまってもこれがあれば日本に持って帰れますね。

ドイツのスーパーに足を踏み入れれば、ビールやソーセージだけじゃない、買って帰りたくなるアイテムがたくさん見つかるはずです。
ぜひ素敵なドイツ土産を見つけてくださいね。

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[All Photos by Haruna Akamatsu]

PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

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