■あわせて読みたい 【連載】海外一人旅!初心者・女性にもおすすめの国はどこ?
第1回「タイのバンコクで3つのハッピーを味わう旅」
第2回「台湾の魅力がギュっと詰まった街、台北」
第3回「一人で気ままに歩きたい街ロンドン」
第4回「ドイツ・ロマンティック街道のレトロ可愛い町へ」
第5回「異国情緒たっぷり、不思議と街に溶け込めるマレーシア」
一人旅初心者にもおすすめの行き先をご紹介する連載第17弾。今回おすすめする旅先は、日本からもっとも近いヨーロッパ、フィンランドです。
フィンランドが海外一人旅におすすめなワケ
世界でも屈指の治安の良さで知られる森と湖の国、フィンランド。国土の8割を自然が占めるという、癒しの国として有名です。
実は、フィンランドは日本からもっとも近いヨーロッパでもあります。日本から首都ヘルシンキまでの飛行時間は約9時間半と、ヨーロッパの中では比較的気軽にアクセスできる点も魅力。
成田、中部、関空とヘルシンキを結ぶフィンエアーなら飛行機の機体もマリメッコ柄で、到着前からフィンランド気分を味わえます。
フィンランドの首都・ヘルシンキ
首都ヘルシンキは、フィンランド南部に位置する穏やかな港町。人口60万人のバルト海に面するモダンな都市でありながら、3分の1が緑に覆われているという、自然との調和を大切にした心安らぐ街です。映画「かもめ食堂」の世界そのものの、ゆったりとした空気感にすっかり魅了されてしまうことでしょう。
およそ4km四方に見どころが集中するコンパクトな街なので、徒歩でも十分見て周ることができます。
ヘルシンキ大聖堂
離れて見るとまるで宙に浮いているかのように見える、白亜の外壁と5つのドームが美しいヘルシンキのランドマーク、大聖堂。ドイツ人建築家のカール・ルードヴィッヒ・エンゲルによって設計された福音ルーテル派の大聖堂です。
大聖堂に隣接する元老院広場は、御影石が敷き詰められたフィンランド最大の市民広場で、中央にはロシア皇帝アレクサンダー2世の像が力強くたたずんでいます。
ウスペンスキー寺院
大聖堂からほど近い丘のうえにそびえるのが、北欧最大のロシア正教の教会、ウスペンスキ―寺院。フィンランドがロシアの統治下にあった1868年に完成したもので、クリミア戦争で破壊された建物の赤レンガを再利用して建てられました。
きらびやかな装飾が施された内装も圧巻で、とりわけスラブ・ビザンチン様式を取り入れた巨大な祭壇には圧倒されます。
マーケット広場
ヘルシンキ中心部にある海辺の青空市。エスプラナーディ公園に隣接した広場で開催される名物マーケットで、早朝からテントが立ち始め、10時ごろからは特に賑わいます。地元の新鮮な魚介類、野菜や果物はもちろん、民芸品なども販売されていて、お土産探しにも使えますよ。
新鮮な食材をその場で調理し販売している屋台や、気軽な飲食店もあり、ランチにもおすすめ。晴れた日に青空の下で自然の恵みをいただくなんて、最高に粋ですね。
ヘルシンキデザインめぐり
フィンランド旅行の楽しみの一つがおしゃれなフィンランドデザインのショッピング。日本でも人気のフィンランドを代表するテキスタイルブランド、「マリメッコ」をはじめ、洗練されたテーブルウェアブランド、「イッタラ」、「アラビア」などヘルシンキはデザインの宝庫。
日本では雑貨で有名なマリメッコですが、ヘルシンキにあるマリメッコの旗艦店「マリメッコ マリクルマ店」は、衣類の品揃えが豊富。日本ではお目にかかれないアイテムをゲットするチャンスです。
ヘルシンキから日帰り旅行、世界遺産・スオメンリンナ島
ヘルシンキのマーケット広場船着場から船でおよそ15分のところにあるスオメンリンナ島。18世紀半ば、当時フィンランドを支配していたスウェーデンが、ロシアに対抗するために築いた軍事要塞でした。スウェーデンやロシアの国防の歴史を物語る島として、世界遺産に登録されています。
現在でも、砲台や潜水艦、砦などが残っており、歩くだけで歴史ロマンを肌で感じられます。地元の人々のあいだではピクニックスポットとしても人気の自然豊かな環境で、気分もリフレッシュできますよ。
第6回「東洋のパリ・ホーチミンでごほうび旅」
第7回「韓国・ソウルでこっそりきれい旅」
第8回「アイルランド・ダブリンで歴史とフレンドリーな人々に出会う」
第9回「中世香るオーストリアに酔いしれる」
第10回「ヨーロッパ最古の王国・スコットランドを訪ねて」
赤い倉庫群がノスタルジックな街、ポルヴォー
ヘルシンキからおよそ50㎞のところに位置するポルヴォーは、800年の歴史をもつ、フィンランドで2番目に古い街。インスピレーションを与えてくれる街として、数百年にわたり芸術家たちにも愛されてきました。
ポルヴォーを象徴する風景が、川沿いに連なる赤い倉庫群。どこか昔なつかしい、ノスタルジックな光景です。
この地はかつて貿易の要衝で、これらの倉庫には輸出のための商品や、遠く離れた異国から運ばれてきた香辛料などが貯蔵されていました。このあたりの建物が赤く塗られたのは、スウェーデン王グスタフ三世に敬意を示すためだったそう。
旧市街には、たくさんのかわいらしいレストランやカフェ、ショップや博物館などが並んでいて、見て歩くだけて心が弾みます。丸石が敷き詰められた小路、可愛らしい木造建築の数々など、旧市街全体が博物館のよう。
美食の街としても有名で、なんと19世紀にはすでに、ヘルシンキからポルヴォーのレストランやカフェに多くの人が訪れていたのだとか。
素朴な可愛らしさがいっぱいのポルヴォーなら、ヘルシンキとはまた違ったフィンランドの魅力が発見できるはずです。
自然と共存しながら豊かなライフスタイルを築いてきたフィンランド。癒しの国で、日々の忙しさや悩みを忘れてゆったりと過ごしてみませんか。
[marimekko]
[AllAbout/ぜひ訪れたい、ヘルシンキの定番観光スポット10選|All About]
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