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食文化はもちろんのこと、訪れる場所によっては、地元の人たちが話す言語まで異なるスペイン。このような背景もあるせいか、朝食も地域ごとに異なる模様です。バラエティー豊かな「スペインの朝ごはん」をご紹介します。
スペインでは朝食を2回とります
ユニークなのが、スペインには朝食が2回あるということ! 1回目の朝食は「デサユノ」、2回目の朝食は「アルムエルゾ」と呼ばれています。スペインでは地域ごとに朝食時に食べるものが異なりますが、1回目の朝食時には濃いめに淹れたコーヒーを同量の牛乳で割った「カフェ・コン・レチェ」を飲みながら、塩味系のものよりも甘いものをとる人が多いようです。2回目の朝食は11時頃に、カフェ・コン・レチェなどを飲みながらサンドイッチなどをつまみます。
カタルーニャ州の塩味系「パ・アム・トゥマカット」
バルセロナを州都に置くスペイン北東部のカタルーニャ州。こちらの地域では、スライスしたパンの表面にトマトをこすりつけてオリーブオイルをかけた、トマト風味のパンを朝食時によく食べます。カタルーニャ語で「パ・アム・トゥマカット」、スペイン語で「パン・コン・トマテ」と呼ばるメニューです。バルセロナ出身の友人の話では、これにチーズやハム、チョリソーなどを添えて食べることもあるそうですよ。南部のアンダルシア州のセビリアでも、このような朝食が定番だとか。
ラ・マンチャ地方の菓子パン
スペイン中央部のラ・マンチャ地方では甘いものが好まれる模様です。バターと卵たっぷりのブリオッシュ風の生地を揚げて作る「Tortillas de rodilla(トルティーヤ・デ・ロディーヤ)」、スポンジケーキの生地を小型の円盤状に焼き上げた「Tortas de alcázar(トルタ・デ・アルカザール)」など、スイーツ好きにはたまりません!
バレンシア州の甘いパン「ファルトンス」
スペイン北部のバレンシア州では、細長いコッペパンのような見た目の「Fartons(ファルトンス)」に粉砂糖と水で作るアイシングをかけた甘いパンを食べます。タイガーナッツと呼ばれる木の実と水、砂糖で作るバレンシアの飲み物「Horchata(オルチャータ)」を合わせることも。
おまけ:体が温まる 「チュロス&ホットチョコレート」
濃厚なホットチョコレートにチュロスを浸しながらいただく「チュロス・コン・チョコラテ」。観光客には人気のメニューですが、地元の人たちは毎日は食べない模様。前述のバルセロナ出身の友人の話では「ゆっくりできる週末の朝など、いつもとは違うメニューを楽しみたいときに食べる」のだそう。
このほか、カナリア諸島では「Leche con gofio(レチェ・コン・ゴフィオ)」というお粥のようなものをとるなど、スペインの朝食はバラエティー豊かです。スペイン旅行の際には、その土地ならではの朝食メニューを味わってみたいですね。
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[取材協力:Maria Garcia Rodriguez]
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