四万十川が流れる「四万十市」の見どころ
最後の清流「四万十川」と「沈下橋」
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「最後の清流」ともいわれる四万十川をテレビ等で見たことがあるという人も多いのでは。四万十川という名は、四万余りの支流があるからがついたとか、アイヌ語の「シ・マムタ」(はなはだ美しい)という言葉からきたとか、諸説あるそうです。全長196kmの四万十川は四万十市で太平洋に流れ込みます。
四万十川では、観光遊覧船やカヌー体験のほか、川沿いのサイクリングなどを楽しむことができます。そして、あゆ漁も盛んです。
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四万十川には、洪水のときには水面下に沈んでしまう「沈下橋」が60以上もあります。いまでも生活に使われている橋で、四万十市内には9カ所に設置されています。こちらは、沈下橋のひとつ「長生橋」です。
「土佐の小京都」の街並み
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四万十市(旧中村)の街は、応仁2年(1468年)、一條氏が応仁の乱をさけて京都から下向し、京都を模して作られました。碁盤の目のような通りや、祇園、京町、鴨川、東山などの地名も残っており、 「土佐の小京都」と呼ばれています。
中村城跡にある城の形をした博物館「四万十市郷土博物館しろっと」の展望台からは、四万十川、東山、市街地を一望することができます。
日本一トンボの種類が多い「トンボ自然公園」
四万十川流域は清らかな水環境に恵まれていることから、類をみないトンボの生息地としても知られています。世界初のトンボ保護区「トンボ自然公園」では、一年を通じて日本一多い81種類のトンボを見ることが可能。また、世界のトンボを見ることができる「トンボ自然館」もあります。
焼きあゆで作る「だし醤油」のキットが届いた!
今回紹介するのは、そんな四万十市で作られた「自分で作るだし醤油(あゆだし)箱入」。地域の人たちの思いと地域の商品をつなぐ地域商社「しまんと百笑(どめき)かんぱに株式会社」の商品です。
箱から出してみると、冒頭の写真のように、だし醤油を作るボトルが入っていました。「MADE IN SHIMANTO」「Japanese Dashi Ayu flavour soy sauce」と英語でも表記されています。
ボトルの赤い封には「しまんと百笑かんぱに謹製」の文字が。「百笑」と書いて「どめき」。「百人の人たちが笑うと、どよめきになる」という言葉だそうです。
あゆだし醤油を作ってみる!
ボトルを横から覗いてみると、焼きあゆが1尾入っています。ちょうどいい大きさのボトルなんですね。
中身はこんな感じ。「使い方」の説明も入っていました。最初に醤油を入れると1日から5日くらいで出来上がり。その後は、半分くらい使ったら継ぎ足して、醤油2L分作れるそうです。
あゆは、頭を上にするか、尻尾のほうを上にするのか迷いましたが、イラストにはどうも頭を下にして描かれているように見えるので、頭から入れて醤油を注ぎました。そして蓋をして数日待ちます。
あゆだし醤油を炊き込みご飯に使ってみた!
いつも使っている有機栽培の醤油で作りましたが、蓋を開けるとびっくり! あゆの甘い香りが漂ってきました。少しとってなめてみると、優しい旨味がプラスされ、醤油の角が取れて甘みを感じます。
あゆといえば炊き込みご飯もおいしいということで、かまぼこと油揚げだけを具に、このだし醤油で味付けをして、土鍋でご飯を炊いてみることにしました。1合に対して、だし醤油小さじ2、日本酒小さじ2、みりん小さじ1です。
こちらが炊き上がり! いい感じに醤油色がついています。軽くかき混ぜていただきます。
大葉と梅を少しのせてみました。いただいてみると、優しいまろやかなだし感でおいしい。かまぼこと油揚げしか入れていないのに、とってもいい旨味があります。高級料亭の味といってもいいかもしれません。
炊き込みご飯以外にも、そうめんやうどんのつゆ、雑炊、お吸い物、茶碗蒸しなど、いろいろ使えるとのこと。自宅で作るいろいろな料理のグレードが上がりそうです。
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[All photos by Atsushi Ishiguro unless otherwise attributed.]
[参考]
四万十市観光協会
四万十川|高知県庁
Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。
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