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【ドイツ】自然と歴史を味わう「ドナウ河畔」のおすすめ観光地17選〜大聖堂・城・最古の帽子店・ミシュラン店も〜

Posted by: TABIZINE広告部 【PR】
掲載日: Sep 12th, 2022. 更新日: Sep 30th, 2022

「ドイツ」と聞くとどんなイメージを持ちますか? おとぎ話から飛び出して来たような街並みや歴史ある建築? それとも、ソーセージやビールなどのグルメ? クリスマスマーケットやオクトーバーフェストなどのイベントかもしれません。自然と歴史にあふれたドナウ河畔周辺の街は、そんなドイツらしい体験を満喫できるおすすめの観光地です。まだ知られていない穴場スポットも満載! 今回はドイツ在住の筆者も虜になったレーゲンスブルクやケールハイム、パッサウ周辺を紹介します。

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 ドイツおすすめ観光地


 


世界遺産に登録された古都「レーゲンスブルク」

ドイツ第3の都市・ミュンヘンから電車で約1時間半。南ドイツのドナウ河畔に佇む古都・レーゲンスブルクは、旧市街と対岸のシュタットアムホーフが世界遺産に登録されている歴史ある場所です。神聖ローマ帝国の政治の中心地として名を馳せ、中世の遠隔地貿易の中心地としても栄えました。

レーゲンスブルクの街並み
ちなみに、ドナウ川は17カ国にまたがる長さ2,850kmの河川で、ヨーロッパで2番目に長い川。日本の南北(直線距離)の長さが約2,787kmですから、本当に大きいですよね。昔から貿易の交通網としても重宝されていました。

レーゲンスブルク(Regensburg)という名前の由来は、レーゲン川(Regen)のほとりに建てられた城砦(Brug)からきており、現在も古代ローマ時代の建物を見ることができます。

古代ローマ時代から現存する街並み

レーゲンスブルク大聖堂と街並み
ドイツで歴史ある街や古い建物が見られる場所はほかにもあるのでは、と思いますよね。でも、ここでは復元された建造物ではなくオリジナルを見ることができるんです。レーゲンスブルクは第二次世界大戦の被害が少なかったので、旧市街地のあちらこちらで歴史的な建造物に触れられます。

西暦179年、古代ローマの要塞ポルタ・プラエトリア(Porta Praetoria)が築かれます。

ポルタ・プラエトリア
写真は北の拠点の主要門。当時は高さ約20mもあったとされますが、現在は約11mの門の左部分だけが見られます。なぜ、高さが変わってしまったのでしょうか?

楔形のアーチ
実は、ドナウ川が氾濫した際に土砂が押し流され運ばれてきて、年月をかけて地盤がどんどん高くなっていったのです。アーチ部分をよく見ると楔形の石が接着剤を使用せずに美しく並んでいます。こんなところに、高度なローマ人の技術の片鱗が。さらに、彼らは他国の手本となる石橋も完成させていきます。

ポルタ・プラエトリア(Porta Praetoria)
住所:Unter den Schwibbögen 2, 93047 Regensburg, Germany

多くの石橋の手本となった「石橋」

石橋と観光客
レーゲンスブルクのランドマークでもある「石橋(Stone Bridge)」は、旧市街の美しい街並みをドナウ川と一緒に楽しめる場所。多くの観光客もその景観の美しさに歩みを止めて、思い思いに眺めたり、写真を撮って楽しみます。

中洲がいくつか見えるのも特徴的で、非常に流れの早い川でもあります。地元の人の話によると、昔は水流を利用した水車もたくさんあったとか。

橋の様子
石橋は1135〜1146年にかけて建設され、隣国チェコの首都プラハにある「カレル橋」など、多くの石橋の手本となりました。当時、橋には3つの塔がありましたが、現在は1つだけ。そのうちのひとつ「黒い塔」は、1809年にフランス対オーストリアの戦いでナポレオンが破壊しました。

実は、ナポレオンは人生で4回だけ怪我をしたといわれており、その1回がここレーゲンスブルクだったと伝えられています。

石橋
住所:Steinerne Brücke, 93059 Regensburg, Germany

シュタットアムホフ
橋を渡った先にはパステルカラーの建物が可愛らしいシュタットアムホーフの街が広がっています。レーゲンスブルクはバイエルンに所属せず、中立的な立場の都市として栄えました。一方のシュタットアムホフはバイエルンに所属し、異なる歴史を積み重ねて来ました。簡単にいえば、橋を渡った先は別の国だったのです。

ドナウ川河原
あまり知られていませんが、シュタットアムホーフ側のドナウ川沿いには緑あふれる並木道があるんですよ。地元の人たちの憩いの場でもあり、夏にはピクニックを楽しむ人の姿も。石橋観光のついでに散歩すれば、頭の中がすっきり。新たなアイデアに恵まれるかも。

レーゲンスブルクとドナウ川
絵葉書のような美しい景観は、おとぎ話の国からミニチュアサイズの街並みを持ってきたかのよう。神聖ローマ帝国時代の人々も似た景色を見ていたのかと思うと感慨深いです。遠くに見える天へ真っ直ぐと伸びる尖塔は、もうひとつのランドマークである「レーゲンスブルク大聖堂」のもの。中世の面影が今も色濃く残っています。

約600年かけて完成した「レーゲンスブルク大聖堂」

レーゲンスブルク大聖堂
訪れる者を厳かな雰囲気で包み込む「レーゲンスブルク大聖堂」は、現在の姿に辿り着くまで紆余曲折ありました。1273年に大聖堂の右側から建築がスタートしたのち、約250年の歳月をかけて尖塔以外が完成。通常は祭壇のある奥から手前へ作り始めるのが主流ですが、右から左へと建設が進みました。

なぜなら、当時右側には大きな道路があり、街を行き交う人に「素晴らしい建築だ!」と示したかったから。なんとも見栄っ張りな理由ですよね。結果、右側と左側では建築のスピードに120〜130年の差が生まれました。

当初、尖塔はなく予算問題で後付けに。19世紀にルートヴィヒ1世(第2代バイエルン国王)によって完成します。このほかにも、バロック化した外観がゴシックの立派なデザインに途中変更されていたり、外観に使用されている石が異なっていたりと、見るほどに違いが見つかります。

聖ペトロ
入場は正面玄関から……ではなく横の小さな扉から。扉の上部にはキリストの一番弟子、聖ペトロがいます。彼は元漁師だったため漁船に乗っているとされ、「天国へ行く鍵」を持っています。

レーゲンスブルク大聖堂内部
中には美しいステンドグラスがあしらわれています。

受胎告知
大聖堂中程の柱には2体の像、天使ガブリエルとマリアがいます。天使ガブリエルがマリアへキリストを孕ったことを告げる「受胎告知」の場面です。

少年合唱団
また、レーゲンスブルク大聖堂は少年合唱団も有名で、来日公演を行うほど人気。運がよければ日曜10時より行われるミサで、美しい歌声を聞けるかもしれません。彼らの歌唱時には音のずれが生じてしまうことから、前方のパイプオルガンを使用しますが、大聖堂中程には2006年に製作された約37.5tのパイプオルガンもあり、圧巻ですよ。

レーゲンスブルク大聖堂
住所:Domplatz 1, 93047 Regensburg, Germany

ハイカラな文化が詰まった「旧市庁舎」

さて、大迫力のレーゲンスブルク大聖堂を後にして歩くこと約5分。神聖ローマ帝国時代に重要視された場所「旧市庁舎」が見えてきます。ここでは帝国議会が開かれ、政治の中心としてさまざまな人や物が行き交いました。

旧市庁舎
1300年代には旧市庁舎の中に宝石店やダンスホールなどを構え、ハイカラな文化が詰まっていました。現在はツーリストインフォメーションが入っているので、旅の情報収集をかねて訪れてみるのもいいかもしれません。

門
大きな扉には石と斧を持った兵士の彫刻が。変な人が帝国議会に入って来ないか見張っています。盾を背景に鍵が2本交差したデザインも街の至るところで見かけるのですが、これは中世から現代も使用されているレーゲンスブルクの市の紋章。石橋の塔にも市の紋章が付いているんですよ。

2本の鍵はそれぞれ「帝国議会へ行くための鍵」と「天国へ行くための鍵」。レーゲンスブルク大聖堂の正面玄関にあった聖ペトロの彫刻も同じ「天国へ行くための鍵」を持っていましたよね。点と点が線でつながるように、街中の建物が物語を紡いでいくのを感じられます。

旧市庁舎
住所:Rathauspl., 93047 Regensburg, Germany

プリンセス
旧市庁舎の向かいにはドイツ最古のカフェ「プリンセス」も。神聖ローマ帝国時代にコーヒー豆がオーストリア・ウィーンに運ばれてきたのち、1686年にレーゲンスブルクにも入ってきました。当時は現在のようにコーヒーを飲む習慣がなく、薬の効果を期待して飲まれていたそう。

今はコーヒーよりもチョコレートのほうが有名で、日本人観光客にも人気です。店舗2階にはカフェスペースもあり、旧市庁舎を眺めながらティータイムを楽しめます。

プリンセス
住所:Rathauspl. 2, 93047 Regensburg, Germany

ゴシップが詰まった場所「ハイド広場」

旧市庁舎の横の道をたったの約100m進むと一気に開けた場所に出ます。ここは「ハイド広場(Haidplatz)」。中世に商人が建てた家やお店が立ち並ぶエリアです。レーゲンスブルクを散策するとたくさんの広場に気づくかもしれませんが、ハイド広場は特にゴシップが詰まった場所。

ハイド広場
広場に面したグレーの重厚感ある建物「ゴールデネス・クロイツ(Goldenes Kreuz)」は、ルートヴィヒ1世(第2代バイエルン国王)が皇太子時代から何度も宿泊したことで有名なホテルです。「黄金の十字架」と名付けられたとおり、16世紀には貴族やオーストリアの国王も宿泊しました。

神聖ローマ皇帝カール5世も宿泊し、秘密の恋物語も生まれました。1546年、帝国議会に出席するため宿泊していたカール5世は、町娘のバルバラ・ブロムベルクと知り合います。そして翌年には隠し子、ドン・フアン・デ・アウストリア(Don Juan de Austria)が誕生。彼は1571年のレパントの海戦で指揮官となり、オスマン帝国を相手にヨーロッパ初勝利へと導きました。

ハイド広場2
このほかにもハイド広場では、1654年、オットー・フォン・ゲーリケが、大気圧の大きさを世に示す実験「マクデブルクの半球(Magdeburger Halbkugeln)」を行います。その内容は、動物の皮を2つの銅製の半球で挟み真空ポンプで中の空気を抜き、両側から馬で引っ張るもの。結果、球を引き離すのに16頭の馬を使用し、真空の存在を信じない世間に大きな衝撃を与えました。

ハイド広場
住所:93047 Regensburg, Germany

ドイツ最古の帽子店「フート・ケーニッヒ」

帽子屋さん
レーゲンスブルク大聖堂の目の前にあるのは、ドイツ最古の帽子店「フート・ケーニッヒ(Hutkönig)」です。ディズニー映画『アリス・イン・ワンダーランド』の、ジョニー・デップ演じるマッドハッターの帽子を製作したことでも知られています。

帽子屋さん店内
創業の1875年より帽子作り一筋。家族代々受け継がれてきた伝統を、現在は4代目アンドレアス・ヌスラン氏が守っています。店内には彼の父(写真左)と祖父(中央)が展示会に出店した際の写真が飾られており、彼の家族に対する尊敬の念も感じます。また、彼自身オーストリアで帽子作りの勉強をし、「帽子マイスター」の称号を持っています。

ヌスラン氏
店舗の奥には帽子作りの一部始終を観覧できるスペースがあり、大きな窓の外から見学する観光客もちらほら。

作業
1つの帽子を製作するのに、なんと70工程! 約4時間もかかります。動物の毛を少しずつ編み込み水で濡らしたら、大きなスチーム台の上へ。蓋をして少し待ち……開けるとたっぷりの熱気と湯気が。帽子は熱々です。

作業3
しかし、ヌスラン氏はそのまま素手で帽子を手に取ると、そのまま作業続行。やけどしないのかとヒヤヒヤしますが、本人いわく「やけどなんてしょっちゅうあるよ! でも、素手じゃないと、どの部分が厚くて薄いのか、わからないからね」と。この水で濡らして熱する工程を何度も繰り返すのだそうです。

作業4
さらに彼は、フート・ケーニッヒで起きた3つの幸運を語ってくれました。1つ目は戦争の大きな被害を受けなかったこと。2つ目は家族経営だからこそ伝統を守れたこと。そして3つ目は、雑誌により世界へ名を広められたことです。

道具
帽子作りの道具も創業以来、代々続く技術と伝統のひとつ。現在も使用しているナイフなども、彼の祖父から譲り受けたものです。

特に、帽子の木型は帽子の種類や大きさに合わせて必要なので、大体56〜67cmまで1cm単位で用意されています。その数なんと約3万個! しかも1つの型が現在の価値で約500ユーロ(約7万円)といいますから、莫大な資金が必要です。しかし、戦火を逃れ、これらの道具を失わずにすんだのは幸運でした。また、家族経営だったからこそ、現在があると話します。

「最近では、新しく職人としてキャリアを始めたくても多額の資本金が必要。しかも、帽子はなかなか売れないので、リスクが大きく誰もやりたがらない」

作業5
1つ目の幸運にもつながりますが、帽子製作に必要な道具は高価で、知識と経験以外にも多額の初期投資が必要です。家族代々、真摯に帽子に向き合ってきたからこそ、最高品質の帽子を製作できる環境が整っています。

そして、雑誌「プレイボーイ」に掲載されたことで、その名は世界へ知れ渡りました。取材中、彼がレジカウンターの奥から大事に取り出して見せてくれたのは、同誌に掲載された際に彼が被っていた帽子です。

笑顔のヌスラン氏
それ以前も他誌に掲載された経験がありますが、これを機に新たな顧客を掴むことに。50年前、レーゲンスブルクから約100km圏内だった顧客層は、約85%が国外販売へと拡大。オンライン販売では、お客さんと何度もコミュニケーションを交わして、納得のいく帽子を購入してもらっているのだそうです。

帽子
ちなみに、自分に似合う帽子を見つけるコツもお聞きしました。ズバリ! 体格に合わせて帽子のつば幅を選ぶこと。彼によると、体重が約10kg増加すると頭回りは1cm大きくなるので、小さめの体格ならつば幅の狭いもの、大柄ならつば幅の広いものがよいそうです。

帽子2
店舗2階にも色鮮やかな帽子が美しく並び、その様は芸術品。ドナウ川クルーズでやってくる世界中のお客さんにも対応できるよう、季節問わずさまざまな帽子がそろっています。もちろん、あの有名な帽子も店内のどこかにあるので、訪れた際には探してみてくださいね。

あの帽子
「日本人のお客さんは職人技の価値をわかってくれる」と話すヌスラン氏。取材の最後までとても親切に、時にはお茶目な姿も交えながら帽子製作への熱い想いを語ってくれました。彼の生み出す帽子は30年物といわれ、濡れても型崩れしない高品質。美しい大聖堂の麓で、自分だけの帽子に出会ってみてください。

フート・ケーニッヒ(Hutkönig)
住所:Domplatz, Krauterermarkt 1, 93047 Regensburg, Germany
公式サイト:https://www.hutkoenig.de/

ミシュラン一つ星「ストースタッド・レストラン」

ミシュランレストラン
お店の入り口にミシュラン2022一つ星のサインが2つ。実はここ、日本にゆかりのあるオーナーシェフが、同じ屋根の下に2つのレストランを開業した場所なんです。

オーナーのアントン・シュマウス氏は、レーゲンスブルクから車で約1時間、バイエルンの森にあるヴィヒタッハという町で育ちました。彼の両親はレストラン付きのホテルを経営しており、彼も自然と料理人の道へ。2014年に「ストースタッド・レストラン(Storstad Restaurant)」を、2019年に寿司バー「アスカ(Aska)」をオープンさせました。

レストランから見えるレーゲンスブルク大聖堂
レストラン内には一面窓の開放的な開口部分があり、天気のいい日には美しいレーゲンスブルク大聖堂を望むことができます。旧市街地には多くの修道院や教会があるので、時間になると鐘の音が響き渡りなんともロマンチック。

スパークリング酒
食前酒にはスパークリング日本酒を。非常に泡がきめ細かく上品で飲みやすい味わいです。

料理
一瞬、海苔のように見えるこちらはドイツの特別なパン。添えられた白いチーズをのせていただきます。お店では5品または7品の2つのコースから選べるのですが、今回はその中から数品紹介します。

料理2
前菜はトマテ(TOMATE)。コンソメベースのホワイトトマトムースにカンタロープメロンアイスクリームという意外な組み合わせ。混ざり合うと、まろやかですっきりとした味わい。

料理3
バルフェゴ・ツナ(​​BALFEGO TUNA)は赤身のタルタルに椎茸のピクルス、ポルチーニ茸のソテー。味付けには味噌やつゆも使用されています。

料理4
アニョロッティ(AGNOLOTTI)は、リコッタチーズを挟んだパスタ。フィヨルド風海老のマリネにキャビアなどが添えられています。アスパラガスのように見えるのは、「シーアスパラガス」の呼び名も持つ海藻のサリコルヌです。さらに食べてみて驚き、柚子とごまの味がします。

ストースタッドは地元バイエルン州の食材と、日本食の融合が楽しめるレストランです。舌で柚子や味噌の風味を感じながら、聞こえてくるのは美しい鐘の音。さらに、目の前には重厚なゴシック建築の大聖堂と、思わず自分が一体どこにいるのかわからない。そんな不思議な感覚に浸れる場所なのです。

料理5
メインディッシュは、レーゲンスブルクでとれた鹿肉を使った一品。カレー風味の黄金ソースに、カボチャのピューレなどが唯一無二の味わいを創り出します。

料理6
デザートはシャンパンバニラのサバイヨンとカシスのソルベ。優しい味わいのふわふわミルクロールも。

料理7
さらに今回は特別に、お隣のアスカから2品追加で紹介します。

宝石箱のように美しく盛り付けられた刺身は、ドイツ人にも馴染みのあるサーモン、シーバス(写真手前)、ターボット(写真奥)。さらにイクラとキャビアまで、新鮮な魚介本来の旨味を感じることができます。

料理8
そして、こちらの握り。写真右から赤身、中トロ、大トロと並びます。しかし、日本で食べるお寿司とは異なり、それぞれトリュフと塩、わさび、キャビアが贅沢にのせられています。

筆者はドイツ在住ですが、ここまでクオリティの高い寿司にドイツで出会うことは奇跡! 申し分ないシャリのほぐれ具合に、お口の中でとろけるネタに心酔。自分の人生を褒めてあげたくなる味です。

aska
それもそのはず、アスカのシェフは板前寿司職人のスギモト氏。彼の素晴らしい腕前によって、アスカはドイツで初めてミシュランガイドの星を獲得した唯一の寿司バーとなりました。

ドイツ最高峰のおもてなしと味わいを、自分へのご褒美にしてみてはいかがでしょうか。

ストースタッド・レストラン(Storstad Restaurant)
住所:Watmarkt 5, 93047 Regensburg, Germany
公式サイト:https://storstad.de/

手付かずの自然をボートツアーで満喫「ケールハイム」

岩壁
雄大なドナウ川は周辺の土地に大きな恵みをもたらしてきました。レーゲンスブルクから車で約30分の距離にあるケールハイム(Kelheim)も、豊かな自然が手付かずのまま残っている貴重なエリア。特に、ドナウ渓谷の壮観な風景はジュラ紀から続くオアシスです。

ハイキングコースもドナウ川沿いにありますが、手軽にリラックスするならボートツアーがおすすめ。チケットはボート乗り場の目の前にあるキオスクで簡単に購入できます。

チケット売り場
チケット購入後はボートに乗り込み好きな席に座るだけ。ケールハイムからヴェルテンブルク修道院へ、癒やしの40分間が始まります。

船着場
いつ動き出したのかわからないほど、船体は揺れずスムーズ。船内にはミニレストランもあるので、軽食や飲み物も注文できます。実は、この辺りは1840年より保護区域に指定されているのです。そのため、基本的に車両などは侵入できず、ボートもこれら遊覧船だけが運行を許可されています。

フランシスコ会修道院
出発してから右手に見えてくるのは、1454年創立の「フランシスコ会修道院」。洞窟の中に修道院の一部が取り込まれており、非常にユニーク。席にもたれかかりドナウ川を眺めているだけで、水の音、頬を撫でる柔らかな風にリラックス効果が高まります。

フランシスコ会修道院
住所:Klösterl 1, 93309 Kelheim, Germany

環境保護区
しばらくすると垂直にそびえる岩壁が。この辺りは特に川幅が狭く約80m、水深がさらに約20m深くなっています。時折、河原では人々が日光浴やカヌーを楽しんでいる姿もあり、まさに自然の宝庫です。ボートの上からでも耳を澄ますだけで、美しい鳥の鳴き声も聞こえてきます。

岩棚
どこからか某恐竜映画のテーマソングが聞こえてくるような大迫力の岩棚。壮観な川の風景と平和な雰囲気が、日々の喧騒を忘却させてくれます。船旅が終点に近づくと、ヴェルテンブルク修道院が見えてきました。

ヴェルテンブルク修道院

「ヴェルテンブルク修道院」のおすすめポイント3選

ヴェルテンブルク修道院2
世界最古の修道院ビールといえば「ヴェルテンブルク修道院」です。世界中から観光客がその味を求めて訪れます。しかし、ヴェルテンブルク修道院の魅力はそれだけではありません。今回は3つのおすすめポイントを紹介します。

天上世界が続いているようなフレスコ画は必見

修道院の教会
バイエルン州最古の修道院であるヴェルテンブルク修道院と同じ敷地内にある教会は、1716年アザム兄弟によって手がけられました。質素な外観とは対照的に、内部は息をのむような華麗な装飾が施されています。

教会の内部
そして驚くのが、天井に描かれた美しいフレスコ画です。バロック様式の教会でよく見られる錯覚技法が使われており、天上世界が続いているように見えます。写真だとわかりづらいかもしれませんので、ぜひご自身の目で体感してみてください。平面に描かれているはずですが、とても高いドームに感じますよ。

教会の天井
ドームに描かれた大勢の人物は、雲に覆われた神の御座の前に集う聖徒たちを表しています。ドーム南縁には、教会を建設したエギド・クイリン・アサムの顔立ちをした人物も立っているので、どこにいるか探してみて。

教会の胸像
教会の入り口付近には聖ペテロの胸像も置かれており、レーゲンスブルクでも見つけた2つの鍵があります。

神秘的なドナウ川の河原(宿泊施設)

2つ目は、修道士気分を味わえる(?)ヴェルテンブルク修道院での宿泊体験です。修道院は600年頃創設され、1803年に世俗化により修道院は解散しつつも、1842年には早くもバイエルン王ルートヴィヒ1世によって再建。1913年からは再び修道院となりました。

そんな波瀾万丈な歴史を持つ修道院の中にはゲストハウスがあり、宿泊できます。実際に宿泊した人の話を聞くと、部屋は清潔で質素。テレビなどの設備はありませんが、かえって心静かに過ごせるのだそう。「まるで修道士になった気分」だといいます。

河原
特に、朝はドナウ川への散歩が醍醐味です。誰もいない手付かずの大自然を独り占めできる贅沢さ。開放的な気分の中、教会の鐘の音が響き神秘的な場所です。

修道院の黒ビールは軽くすっきりとした味わい

ビール
先ほどお伝えしたとおり、ヴェルテンブルク修道院にはビール醸造所があります。教会や修道士気分を満喫したら、やっぱりビールは外せません。中庭にはテラス席が並び、ビールを傾けながらバイエルン料理を楽しむ人たちでいっぱいです。

ビール2
ビール醸造所は1050年から操業しており、ワールド・ビア・カップで世界最高の「ダンケルビール」を何度も受賞しています。ビールの保管には温度を均一に保つのにピッタリな洞窟を使用し、中はひんやりと冷蔵庫の中に入ったようです。

バイエルン料理
レストランのメニューには英語表記もあります。もしも、何を食べようか迷ったときは、メニューの中の「Traditionsgerichte(伝統料理)」の項目から選んでみて。写真はバイエルン料理の定番「Bayerisher Schweinebraten」。バイエルンローストポークとポテトダンプリング、コールスローが付いています。

修道院醸造所の黒ビールなら「Weltenberger Kloster Barock Dankel」を。見た目以上に軽くすっきりとした味わいで、肉料理との相性抜群。あっという間に飲み干したくなる爽快感です。

サイン
また、ヴェルテンブルク修道院はレーゲンスブルクの街同様、ドナウ川氾濫の大きな影響を受けてきた場所。建物の壁には、ここまで水がやってきたことを示す看板も。豊かな自然と共存しながら、おいしい歴史を現代に伝えています。

ヴェルテンブルク修道院
住所:Asamstraße 32, 93309 Kelheim, Germany

おとぎ話の世界「エッシンク」周辺

エッシンク
アルトミュール川(Altmühl)がドナウ川へ合流する地点にある、人口約1,150人の小さな町・エッシンク(Essing)。ヴェルテンブルク修道院観光のケールハイムからも車で約10分の距離です。

エッシンクの街並み
童話の世界に迷い込んだかのような愛らしい街並みが特徴で、のどかな雰囲気に包まれています。レストランを併設する小さなホテルもあり、ゆったり大自然の中でランチもいいかも。

プルン城
さらにそこから車で約10分の距離に「プルン城(Burg Prunn)」があります。一見、よく見るドイツの古城に見えますが、驚くのがその立地です。一体どこに建っているのかというと……

プルン城の外観
こんな岩の断崖に建っています。もしも、敵として攻城するなら、城の姿を見ただけで退散したくなりそうです。

プルン城
住所:Schloßprunn 1, 93339 Riedenburg, Germany

ドナウ川を見下ろす歴史的建造物2選

レーゲンスブルク大聖堂前に銅像も建つルートヴィヒ1世は、第2代バイエルン国王です。彼は現在の人気観光地のきっかけを生み出した人物でもあります。ボートで巡ったドナウ渓谷周辺を環境保護区に指定したり、文化的建造物を建設したり。さらに、これから紹介する2つの歴史的建造物は、ドナウ川を見下ろす場所にあり眺望も最高です。

多数の女神像が並ぶ「解放記念堂」

解放記念堂
1つめは「解放記念堂(Hall of Liberation at Kelheim)」。1813〜15年の解放戦争で勝利し、ナポレオン支配から解放されたことを記念しています。ルートヴィヒ1世により建設が指示されて1863年に完成。外に飾られた巨大な18体の女神像は、ドナウ川の石灰岩で製作されています。中は大理石のホールになっており、34体の勝利の女神が互いに手を取り合うように並んでいます。

解放記念堂内部
女神の間には大きなメダルが設置され、ドイツ民族にとって重要な戦いの名前が刻まれています。また記念堂はデッキまで上ることができ、雄大なドナウ渓谷を見下ろすことができますよ。

ドナウ渓谷
ボートツアーの船も遠くに。解放記念堂までは、先ほどのドナウ渓谷船着場からミニトレインも出ています。歩くのに自信がなくても、楽に上ってこられますよ。

カフェ
また、小さなカフェスペースにインフォメーションセンター、お土産屋さん、トイレもあります。ちょっと一息にぴったりの場所です。余談ですが、ドイツでアイスコーヒーやラテマキアートが飲みたーい! と思って注文すると、大体こちらが出てきます。

コーヒー
その名のとおり、エスプレッソとアイスクリーム(+ミルクの泡)です。日本で一般的なアイスコーヒーを置いているカフェもありますが、大抵は甘いアイスクリームが入っています。

解放記念堂
住所:Befreiungshallestraße 3, 93309 Kelheim, Germany

パルテノン神殿にそっくり?「ヴァルハラ神殿」

ヴァルハラ神殿
2つめは「ヴァルハラ神殿」です。ここはドイツだっけ? と一瞬考えてしまう見事なギリシャ風建築。1830〜47年に建築され、アテネのパルテノン神殿からインスピレーションを得ています。確かに、似ていますよね。

神殿からの眺め
19世紀に母国語がドイツ語で模範となった軍人や科学者、芸術家の彫刻が飾られ、彼らの功績を讃えています。現在も彫刻が追加され続けているんですよ。神殿からの眺めはとても美しく、雲の上で過ごしているかのようです。

ヴァルハラ神殿
住所:Walhallastraße 48, 93093 Donaustauf, Germany

イタリアのような街並み「パッサウ」

パッサウの街並み
「イタリア以外で1番イタリアのような街並み」といわれるパッサウ(Passau)は、レーゲンスブルクからもアクセスしやすく電車(ドイツの高速鉄道)で約1時間。オーストリアとの国境に面した街です。昔から多くの文化と人々が行き交った街で、現在はドナウ川クルーズ船の出発地としての顔も持っています。

河川合流地点
また、パッサウは世界的にも希少な3つの河川の合流地点です。イン川(写真上部)、ドナウ川(真ん中)、イルツ川(下部)の見事な色合いにより、美しい三色を見ることもできます。ドナウ川はドイツ南西部にある「黒い森(シュヴァルツヴァルト)」から10カ国を通り、黒海へと注ぐ川。黒い森から黒い海へつながる川です。

クルーズ
なぜ、色が混ざらずに分かれるのでしょうか? それは、各河川の水量、水の勢い、水深が異なるためです。イン川が水深約1.90mに対してドナウ川は約6.80mもあります。

また、パッサウもレーゲンスブルクのようにドナウ川の恩恵を受け、7,000年以上の歴史を築き上げています。現在では約5万人の人口に50の教会がある一方、パッサウ大学などがあり、若者の人口割合が大きいのも特徴です。

世界最大級のパイプオルガンがある「聖シュテファン大聖堂」

大聖堂
旧市街の真ん中に大きくそびえる白と緑の建物は、「聖シュテファン大聖堂(St. Stephan’s Cathedral)」です。世界最大級のパイプオルガンによるコンサートは圧巻、毎日多くの観光客が訪れています。

内部
歴史も古く、450年頃には教会があったことが証明されています。1662年の大火でほとんどが消失しましたが、再び蘇りバロック様式の重厚な漆喰で装飾されています。

内部2
高い天井には緻密で美しい絵画が描かれ豪華絢爛、息を呑む美しさです。また、大聖堂には1万7,974本のパイプと233の音域を持つ世界最大級のパイプオルガンがあります。1番大きなパイプは直径約11m、1番小さいのは小指ほどの大きさ。計5人の奏者でオルガンを奏でます。

パイプオルガン
興味深いのは、演奏する場所が全部で5つに分かれていること。1つは前方左手、3つは後方にあり、そのうち1つはバルコニーです。さて、残り1つはどこにあるでしょうか?

内部3
大聖堂の真ん中あたりに立ち、頭上を見上げてみてください。楕円形の絵画の中心には金色と黒の丸が見えます。この丸の後ろには部屋があり、演奏部屋になっています。これは、天国から地上へ音楽を持ってきてくれるイメージなんだとか。

通常は月曜から土曜の12〜13時にコンサートが開かれます。ただし、冬季やイースター期間は公演がありませんのでご注意を(詳細は公式サイトをご確認ください)。

外観
大聖堂の後方にまわると面白い光景に出会います。正面の緑と白の建物と、右側の白い建物は異なる建築様式なんです。1200年頃に建築された際はゴシック建築(右側)でしたが、17世紀の大火以降はイタリア人建築家によってバロック様式(正面)で再建されました。

マーケット
また、日によっては大聖堂の前でマーケットが行われていることも。地元産の肉や新鮮な野菜、お土産にもよさそうな手工芸品もありますよ。

聖シュテファン大聖堂
住所:Domplatz, 94032 Passau, Germany

3様式が混ざったデザインの「聖パウロ教会」

聖パウロ教会
旧市街の北門である聖パウロ・アーチから階段を上がると、クリーム色とピンク色の「聖パウロ教会」が現れます。17世紀に建設されて1950年に老朽化のため尖塔を取り壊すまでは、パッサウでは1番高い建造物でした。

教会の内部
教会の内部は真っ白な壁と対照的な黒と金箔の祭壇、説教壇が置かれています。天井はローマ、ルネサンス、ロココの3つの様式が混ざったデザインで、まさに美の結集。ローマ時代には、教会の隣にある城門「パウルスボーゲン」(パウロのアーチ道)が町への唯一の入り口でした。

聖パウロ教会
住所:Steinweg 15, 94032 Passau, Germany

歩いて回れる「旧市街」

旧市街地
旧市街の街並みはイタリア風そのもの。可愛らしいカフェやバー、個人経営のお店などが立ち並び見飽きません。時折、アートギャラリーも路地裏にひっそりと開かれており、まさに宝物探しができる街。

お店
とてもコンパクトにホテルやお店がまとまっているので、歩いて見て回ることができるのもうれしいポイントです。また、ドイツはビールの国としてのイメージが強いかもしれませんが、実際にはコーヒー消費量のほうが多いんです。街を歩いていても、テラス席でコーヒーを嗜む人が。レーゲンスブルクと同様に、隣接するオーストリアからコーヒーがやってきました。

並んだカップ
また、パッサウには大きな大学があり、約1万人以上の学生が在籍しています。そのため、観光事情も昔はバイエルンの森でハイキングが主流だったのに対し、今はホットスパやゴルフ、音楽イベントなど多様化。ドナウ川クルーズ船でやってくる観光客の影響もあり、旧市街は活気にあふれています。

広場
聖シュテファン大聖堂の裏手にあるレジデンツ広場は、パステルカラーの建物と噴水の景観が地中海の街を思わせます。建物の屋根に注目すると、ほとんど屋根のひさしがないことに気づきます。

パッサウは17世紀に2度にわたる火災が発生し、旧市街のほとんどを失った歴史があるのです。その後、市民たちはバロック様式で統一した家を建て、現在のような美しい街並みへ復活しました。ということで、現在は屋根のひさしが出ていないことによって、火災が発生しても火が簡単には飛び移らないようになっているんですね。

豪華なロココ調装飾「新司教館」

新司教館
レジデンツ広場にある「新司教館」には、神聖ローマ帝国時代の過去の遺産を展示する博物館が入っています。

絵画
中に入ると大理石でできたロココ様式の階段と、珍しいフレスコ画がお出迎え。この絵に描かれているのはギリシャ神話の神々です。

内部
旧領主司教の部屋では歴史的な調度品や、大聖堂の宝物庫から集められた貴重な品々などが見られます。部屋を後にしてロココ様式の階段をさらに上ると、普段は扉が閉まっていて入ることのできない部屋があります。

内部2
しかし、この日は大学展示会が開催されており、その扉が開いていました!

内部4
特別に中を見せていただくと、まさにロココ調! 美しいシャンデリア、貴重なシルクの張り地、部屋ごとに豪華さを増すロココ調の漆喰の天井に圧倒されます。なかには、ここで結婚式を行う人もいるそうで、花嫁を通り越して王妃気分に浸れそうです。

新司教館
住所:Residenzpl. 8, 94032 Passau, Germany

ドナウ川の豊かな恩恵を受けた街

ドイツ民族衣装
レーゲンスブルク、ケールハイム周辺、そしてパッサウ。どの街もドナウ川の豊かな恩恵をたくさん受けて、時には厳しい時代も乗り越えながら発展してきました。ドイツにはほかにも歴史ある街並みがありますが、今回紹介した街は多くの市民が今も根を張り、歴史の一部として生活を続けています。史跡が過去のものにならず、彼らの生活の一部として人生に組み込まれているんです。

民族衣装2
街自体もコンパクトにまとまっており、徒歩で旧市街地を観光できるのも便利なポイントです。そしてなにより、緑豊かなバイエルンの自然と、静かに心洗われるドナウ川。だからこそ、ドナウ河畔はドイツらしい体験をリラックスしながら満喫するのにおすすめの場所です。

[Photos by Mia]
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東バイエルン観光局
Tourismusverband Ostbayern e.V.
Im Gewerbepark D 04
93059 Regensburg
Tel. +49 941 585390
info@ostbayern-tourismus.de
https://www.ostbayern-tourismus.de/

東バイエルン観光局
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