伝統菓子の新しい魅力「金澤文鳥」
「金澤文鳥」は、金沢で四代続く和菓子屋「清香室町(きよかむろまち)」の新感覚羊羹。白い箱に赤い帯。上品かつ紅白のおめでたさもあわせ持つモダンなパッケージです。
たまごのような箱を開けると、中で待っていたのは、5羽の桜文鳥! 一つ一つ包まれた、映え感抜群のこの可愛さたるや。テレビなどでも取り上げられ、今大人気の金沢土産なんです。
たまらない可愛さ!看板文鳥「金澤文鳥 加賀紅茶味」
今回実食する「金澤文鳥 加賀紅茶味」は、看板文鳥とも言える、金澤文鳥第一弾の商品です。第二弾は加賀棒茶味。12月頃には、第三弾も誕生予定なのだとか。
それにしても可愛い……。食べる前に、撮ったり、眺めたり、飾ったり、めいっぱい愛でたくなる癒しのお土産ですね。
横からと正面からを比べて観察。
手乗り文鳥。
「なになに」「金澤文鳥だと」「われわれのことである」「たしかに」「非常に美味らしい」とさえずりあっていそう。
秀逸なパッケージの中は斬新な羊羹
さて、文鳥たちの噂によると非常に美味らしいという金澤文鳥、いただいてみましょうか。パッケージは実は、裏側を見るとわかる通りすごく技ありなんです。袋の端を折り曲げ、そこに針金タイを通してきゅっと閉じてあります。
口を開けると密閉された四角い羊羹がコロンと出てきました。開いた後の桜文鳥はちょっと別の生き物のよう。
「断面が美麗である」「そうである」
そんな声が聞こえてきそうな、きめ細かい羊羹にドライフルーツが彩りを添える美しさ。今回はあえて切り分けましたが、清香室町の定番和菓子、一口羊羹「北国宝生旅衣」から新たに生まれた「金澤文鳥」は切り分けなくても食べられるところもポイントです。
白いんげん豆、いちじく、レーズン、ブルーベリー、クランベリー……あっさりとした甘い餡子の中から現れる、プチプチとした食感と甘酸っぱいフルーティーな爽やかさ。羊羹だと思って食べると、ちょっと驚いてしまうほどの新しい味わいです。
一言で言うと、「おしゃれな味」。筆者はそう感じました。ドライフルーツと羊羹を合わせたもの、ではなくもう別のスイーツです。そしてその2つを違和感なくつないでいるのが、加賀紅茶なのだと感じました。選び抜かれた上質な茶葉の香りが、和でも洋でもない新しさを、しっくりと舌に馴染むようまとめてくれています。
金沢の地で親しまれている食材を使用した、これまでの常識を覆すような新しい羊羹。
そう聞いたときは、もっと尖った味わいを想像していましたが、いただいてみたら、羊羹よりもあっさりと食べやすく、紅茶の香りが上品で、老若男女幅広い年代に受け入れられそうな味わいでした。
お茶やコーヒー、お酒などいろいろなドリンクに合うそうですが、筆者は紅茶に合わせていただくのが断然好き! 辛口のワインとあわせるのもいいと思います。
「金澤文鳥」はどこで買える?
清香室町の店舗は、金沢駅構内のあんと店をはじめ、石川県内に9店舗。金沢駅でも買えるのが便利です。
関東や関西地区、宮城、北海道、広島と販路を広げているそうです。東京都内では、東京都内では、「髙島屋 新宿店」や、銀座の「百万石物語 江戸本店」でも取り扱っています。オンラインショップもありますよ!
※宮城、北海道、広島の店舗では現在「金澤文鳥」は扱っておりません。
1,458円(税込)
賞味期限:30日間
清香室町 金沢駅 金沢百番街 (あんと館内)
営業時間/8:30~20:00(定休日なし)
清香室町 金沢駅 おみやげ処金沢 (Rinto内)
営業時間/7:00~21:00(定休日なし)
清香室町 本店
石川県金沢市本多町2-1-2
TEL/076-262-2556
FAX/076-262-2550
営業時間/9:00~18:00(日曜・祝日 定休)
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
[All Photos Aya Yamaguchi]