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鉄道好きの絶景グルメ旅【8】弘南鉄道編 雪景色の弘前でアップルパイ&大鰐もやし

Posted by: 伊藤 宏美
掲載日: Nov 18th, 2023.

鉄道好きで鉄道写真のために全国を回る写真家の伊藤宏美が、カメラを持って出かける「鉄道好きの絶景グルメ旅」。各地で見つけた絶景や絶品ローカルグルメなど、素敵な出会いを紹介します。今回は青森県を走る弘南鉄道の旅です。

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雪景色の中を走る弘南鉄道


弘南鉄道は、青森県弘前市を中心に弘南線と大鰐線の2つの路線を走ります。“田んぼ”と“りんご畑”に囲まれた路線で、弘南線は「田んぼ鉄道」大鰐線は「りんご畑鉄道」という愛称がついています。「津軽富士」といわれる岩木山を車窓に楽しめる路線でもあります。

弘南線は、毎年行われる田んぼアートや、黒石市の町並みなど見どころがたくさんあります。冬の大雪の日には、田んぼは真っ白の雪景色です。


大鰐線は、りんご畑の中を走る路線で、冬にはりんごの木にも雪が積もり、列車の顔にも雪が凍りつくほどの寒さです。

城跡の大仏公園からの眺め


弘南鉄道大鰐線の石川駅から10分ほどのところに「大仏公園」があります。「大渕ヶ鼻城」という城跡が整備されて、公園になったのですが、弘前城公園に次ぐ広さ。実は地下道があって弘前城につながっている、なんていう都市伝説があるとか……。


少しワクワクするこの公園は、りんご畑の中を走る列車を眺めることができます。大仏公園では、奥羽本線も見えているのです。

大仏公園
住所:青森県弘前市大字石川字大仏
※冬季は雪のため閉園

重い雪もかき上げる力持ちのラッセル車


冬には断続的に降雪となる地域なので、弘南鉄道には、除雪車として昭和の時代から活躍してきたラッセル車が、2両います。ラッセル車は自走できないので、後ろから電気機関車が後押ししてくれるのですが、こちらも大正生まれの力持ち。


いつも見られるのではないのですが、様子を見に駅に出かけてみます。駅構内で、ラッセル車が出動の準備しているのを見かけると、「走るぞ!」とワクワクして「待ち構え」に出かけます。見るからに強そうなラッセル車は、重い雪もかき上げて進みます。


ラッセル車は、弘南鉄道のキャラクターにもなっていて、たくさんのグッズが発売されています。よく見ると、キャラクターラッセル君が、雪掻きスコップを持っている絵柄もあり、雪掻きスコップの中身は雪だるま。「ラッセル車なのに……」とクスッとしてしまうデザインもあるのです。

温泉で育てる大鰐のシャキシャキもやし


弘南鉄道大鰐駅とJR大鰐駅の間では、ピンク色の鰐くんがお出迎えしてくれます。


大鰐は、冬野菜の「大鰐温泉もやし」が有名な地域です。温泉熱と温泉水のみを用いる独特の栽培方法で作られるシャキシャキのもやしで、道の駅でも食べられます。


メニューが豊富なのは、弘南鉄道大鰐駅前にある山﨑食堂さんです。大鰐もやしの定食などがそろう、昔ながらの、これがなかなか渋い食堂。


大鰐ラーメンには、大鰐もやしがたくさんのっていました。シャキシャキの細いもやしと、ラーメンを一緒に食べるのがたまりません。

山﨑食堂
住所:青森県南津軽郡大鰐町大鰐前田34-21

大正ロマン喫茶室で選べるアップルパイ


弘前には、レトロな建物が多く、町歩きするのも楽しめます。大正浪漫喫茶室は、大正時代を感じさせるレトロな喫茶室で、藤田記念庭園の中にあります。外観も可愛い建物です。


「甘いカレーを食べると、男は子どもに返るんだよ。おいしいな」と、後ろにいた男性の声が聞こえました。楽しみにしていると、私の元にもカレーが運ばれてきます。甘いけれど、スパイスの効いたカレーで、りんごの角切りがのった贅沢なカレーです。ご飯がレモン型に添えられているところが、子どもの頃は憧れだったなと思いながら、サラサラっと食べ終えてしまいました。


大正浪漫喫茶室は、多くの種類の中から、アップルパイを選べることも魅力です。私は、津軽夢りんごファームさんのりんごパイにしました。大きなりんごのコンポートがゴロゴロに入ったアップルパイでした。

お土産に持ち帰ることもできます。お土産用に買ったのは、双味庵さんのアップルパイです。こちらは、ぎゅっと煮たりんごが詰まったアップルパイ。好きなパイを一度に楽しめるのがうれしい喫茶室です。


建物の中は、喫茶室以外も見学できるようになっています。


ステンドグラスも素敵でした。

大正浪漫喫茶室
住所:青森県弘前市上白銀町8-1 藤田記念庭園洋館1階

絵本に出てきそうな明治時代の可愛い建物


レトロな雰囲気が溢れている弘前の町。特に昭和の雰囲気と洋風の建物が並ぶ土手町界隈には、ひときわ可愛い時計店があります。

一戸時計店は閉業していますが、明治から建っており、土手町のシンボルとしても大切にされています。絵本に出てきそうな風見鶏付きの可愛い建物です。

一戸時計店
住所:青森県弘前市土手町87

津軽にあるバナナの文化と「どどんず最中」

“キティちゃんバナナ”というおいしいバナナがあることをご存じでしょうか? 「“キティちゃんバナナ”を知らないの?」と青森の方に驚かれたのがきっかけでした。


青森といえば、りんご。バナナの産地でもないのに?と思ったのですが、青森は、バナナの消費量が日本一だそうです。この“キティちゃんバナナ”は、弘前中央青果さんの特殊開発したバナナで、エクアドル産のバナナを、よりおいしくしたものだそうです。


津軽地方には“バナナ最中”もさまざまな種類が売られているのですが、よく買うのが「いなみや菓子店」さんの“バナナ最中”です。バナナの形をした可愛い最中で、封を開けると、バナナの香りがフワッと香り、白餡がぎっしり詰まっています。


このいなみや菓子店さんと、地元の高校生の案で、弘南鉄道のキャラクターラッセル君とコラボした最中もありました(2022年購入)。

形は、バナナではなくお尻。津軽弁で「お尻」=「どどんず」ということで「どどんず最中」です。これは可愛くて一目惚れでした。中身はもちろんおいしい白餡の詰まった最中です。

台湾提灯で彩られる平賀駅


今年も、「ひらかわイルミネーションプロムナード」が2023年11月18日(土)から始まります。弘南鉄道平賀駅前広場や中央公園が約10万球のLEDライトと7色の鮮やかな台湾提灯で彩られるイベントです。

去年も、平賀駅前には、ひらかわイルミネーションプロムナードの一環で、台湾提灯がたくさん飾られてとてもきれでした。

平賀駅
住所:青森県平川市本町北柳田

レールの補修工事のため、一部区間で運転を見合わせていた弘南鉄道弘南線も2023年11月7日(火)に運転を再開しました。冬に出かけるのが楽しみです。

[All photos by Hiromi Ito]
Do not use images without permission.

伊藤 宏美

hiromiito 鉄道写真家
旅行会社の写真撮影ツアー同行講師。他、写真教室の講師。取材同行の他、学校写真カメラマン。食いしん坊。
鉄道写真のため全国を回る。ローカル線や蒸気機関車に乗るのも好き。鉄道の情景写真が好きで、ローカル線では地元の方と話し、名物や駅弁を楽しみながらの寄り道も大好き。
季節ごとに何度も同じ場所に出向くことも少なくなく、長時間滞在も惜しまず、見つけたものや人との出会いは最高の宝物だと思う。


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