カキモリとは
蔵前駅から徒歩約6分。「たのしく、書く人。」をコンセプトに、万年筆やつけペン、インク、ノートなど書くものに特化した文房具店です。
店内にはインクが50点、ペン200点、ノート500点(オーダーノートのパーツ含む)その他セレクトの文房具やレター類が300点と、書くための文房具がずらりと並んでいます。これら一つ一つを眺めているだけでも日が暮れてしまいそう。
書くための文房具専門店だからこその品ぞろえはとても魅力的ですが、今回注目したいのはオーダーメイドのノート、インク作り! 世界で1つだけの文房具が作れる体験を紹介していきます。
オリジナルノート作り・インク作り
オーダーノート
オーダーノートは表紙、中紙、留め具など全て自分で選ぶことができ、世界で1つだけのノートを作ることができます。
ノートのサイズはB6とB5の2種類。大きさを選んだら、以下の手順で作っていきます。
②中紙を選ぶ
③リングと留め具を選ぶ
④オプションを選ぶ
①表紙、裏表紙を選ぶ
表紙・裏表紙は合計60種類あるなかからそれぞれ選んでいきます。棚に並んでいる姿は圧巻です。
素材は紙だけでなく、布や皮もあります。デザインも紙と布は毎年春夏と秋冬で新しいものが追加されるとのこと。新作が入る際はSNSで情報を発信しているので、季節の切り替わりの際はチェックしてみるのもおすすめです。
②中紙を選ぶ
中紙も30種類以上あり、この中から最大4セットまで好きに組み合わせることができます。紙質はもちろん、無地・ドット・横書き・縦書きと用途によって変えられます。
中には読書感想文や日記、写真入れなどもあります。
紙質の違いは、実際に試し書きで体験することができます。筆記用具も鉛筆、ペン、マーカーと実際にお店で売られているもので試せるので、好きな書き心地が見つけられそう。万年筆、ペン、鉛筆との相性も書いてあるので参考になります。
③リングと留め具を選ぶ
留め具はゴム、ボタン、封かんの3種類から。それぞれ色も選べます。
④オプションを選ぶ
オプションとして中に封筒や仕切り紙を入れられたり、角金や表紙の箔押しなどができます。(※箔押しは1週間ほど完成に時間がかかります。)
これだけ自分でセレクトできると、使い切ってしまうのがもったいなく感じてしまいますよね。しかしカキモリのオーダーノートは中紙を使い切っても大丈夫! 改めて選んだ紙代+300円で中紙を交換してくれます。店舗になかなか行けなくても、郵送対応が可能なので、自宅にいながら中紙交換をオーダーすることもできます。
これならノートを長く使い続けることができますね。2回目は画用紙でスケッチブックにしたり、日記帳にしてみたりと、用途を変えてみるのもよさそうです。
予約:土日祝は要予約
オーダーインク
お店の2階にあるインクスタンドでは、自分好みの色のインクを作ることができます。作るインクは万年筆用水性顔料インク。紙に滲みにくく、耐水性のあるインクです。また時間が経っても変色しにくく長く残ります。
18種類のインクを混ぜ合わせ、自分で色を調色します。まるで実験みたい。調整は1滴単位で微調整でき、何色でもつくることができます。
調色の制限時間は45分。時間内だったら何度でも作り直せ、理想の色を追求することができます。もちろん実際にペンを使って試し書きもできるので、紙に書いたときの色合いも見ることができます。
オーダーインクでは、書くためのインクは勿論、コレクションや推し活として作る人もいるとのことです。推しのイメージに合わせて、メンバーカラーから少し色味を変えてみるのも楽しそうですね。
値段:1瓶5,500円(税込)、2瓶以降3,000円
容量:約35ml
予約:要予約
世界に一つだけのノートを作ってみました!
オーダーノートとオーダーインク、どちらも魅力的ですが、今回はオーダーノート作りを体験していきます!
表紙のデザインは悩みながらも2024年春夏新作のこちらに。布製で、紙と比べたら水に強いとのこと。1枚の絵を切り取っており、場所によってデザインが変わるため、どれにするか悩みました……!
続いて表紙との相性を見ながら裏表紙を選んでいきます。紙製のブルーグレーを選んでみました。グレーベースにブルーのうねり模様が動きを出していて素敵です。
中紙を選んでいきます。折角だから普通のノートにはないものを選びたい……と思いながら試し書きへ。「バンクペーパー」という、実際に銀行で帳簿などをつけるときに使われている上質な紙が目に入りました。
よし、これにしよう。
1セットはバンクペーパーの無地にして、他はメモに向いているとおすすめしていただいたフールス紙に。取材メモはアナログ派な筆者にぴったりです。罫線と方眼を1セットずつ選んでみました。
最後にリングと留め具です。留め具は一目散に封かんへ。表紙との相性を見ながら色を選んでいきます。
金具は1辺全てリングで留める「全部留め」と、上下のみ留めて真ん中が空いている「上下留め」の2種類あり、強度が強いのは「全部留め」で、「上下留め」は書くときに手が当たらないとのこと。リングノートは金具が当たっちゃうのがネックだと感じていたので迷わず上下留めを選びました。色はシルバーです。
全て選んだパーツがこちらです。お値段は表紙、裏表紙、中紙、留め具の値段の合計に製本代の500円をプラス。価格の詳細は以下の通りです。
裏表紙:800円
バンクペーパー(無地):200円
フールス紙(罫線):200円
フールス紙(方眼):200円
封かん:300円
製本代:500円
合計:3,700円
※全て税込価格です
一通り選び終わったら綴じていきます。ここからはスタッフさんの出番です。
リングを通すための穴をあけて……
パーツを付けたら完成! 世界に1つのオリジナルノートというだけで心が躍ります。
混雑状況によっては完成まで待ち時間がかかることも。店頭で受け取る際は引き換えチケットが渡され、完成時間以降は営業時間内であればいつでも受け取ることができます。
また、裏面にはおすすめカフェのマップもついていて、カフェが多い蔵前ならでは。ノートができるまでカフェ巡りをするのもよさそうです。
完成したノートの書き心地は?
こちらが完成したノート。お店でも完成品を見ましたが、帰ってから開くわくわく感もあります。自分だけの特別な1冊にドキドキ。
フールス紙がほんのり黄色で味があります。
バンクペーパーの書き心地は……なめらか! するすると書くことができます。紙が違うだけでなめらかさがこんなに変わるんだなぁと実感。これでたくさんメモをしていきたいと思います!
今回はオーダーノートのみの体験でしたが、一つ一つのパーツを自分でセレクトして出来上がった1冊は、とても愛着がわきます。大事にしたいとなかなか普段使いしにくくなってしまいますが、中紙がいつでも変えられるためどんどん使っていけるのが嬉しいポイント。
筆者自身は紙でメモをとることがよくありますが、やはりデジタル化で文字を書く機会が減ってきているので、こうしてオーダーメイドでオリジナルの1冊が作れると、「書く」きっかけになりそうな体験だなと感じました。
自分用はもちろんですが、書くことが好きな人にプレゼントとして贈るのも喜ばれそうです。世界に1つだけのノートで「書く」ことを楽しみませんか?
住所:東京都台東区三筋1-6-2 1F
電話番号:050-3529-6390
営業時間:平日 12:00-18:00/土日祝 11:00-18:00
定休日:月曜(祝日の場合も休み)
公式サイト:https://kakimori.com/
[All Photo by miri]
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
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