
「ほぼ毎日牛乳を飲む」人が3割以上!

年代を問わず多くの人に飲まれている“牛乳”。牛乳の国内主要メーカーである森永乳業が行った消費者意識調査によると、「牛乳は週1回以上飲む(約65%)、ほぼ毎日飲む(34%)」、使い方に関しては「そのまま飲む(64%)、コーヒー・紅茶に入れる(約55%)」という結果となり、飲み物として楽しむ方が多いみたいです。
そんな身近な牛乳について、ミルクマイスター®高砂さんに、牛乳の奥深い魅力を伺いました!
ミルクマイスター®高砂さん
山形県出身で、幼少から森永乳業の牛乳にも親しんで来られたミルクマイスター®高砂さん。これまで世界中の600種類以上の牛乳を飲み比べ、牛乳の魅力を発信している世界一牛乳好きなグラフィックデザイナーです。

高砂さん:酪農家さんが“子どもたちの成長のために”と願って大切に育てている牛乳。学校給食の歴史が後押しして国内に広まって、今では全国に1,000種類以上ものご当地牛乳があります。

賞味期限が短く、地域外にはほとんど出回らない牛乳は、旅人にとって“その土地ならではの魅力”を発見できる飲み物。高砂さんは、思い出を深めてくれる旅先で出会う牛乳の魅力を伝えるため、全国の牛乳を巡る“ミルク旅”を提案しています。
手に入りやすいもの、限定品、アンテナショップで見つかるもの、マニアックなものまで、ご当地牛乳の入手難易度は様々。全国津々浦々で牛乳をゲットする高砂さんは、なんと過去に12本まとめ買いをし、その重さで膝を痛めてしまったこともあるそう!

そんな牛乳大好きな高砂さんに、太鼓判を押すおすすめ3本、世界の牛乳トリビアなど、印象的な牛乳について教えていただきました!
おすすめ牛乳3選

福島県「会津のべこの乳」
比較的手に入りやすいご当地牛乳として紹介されたのが、福島県・会津中央乳業の「会津のべこの乳」。この牛乳には印象的なエピソードが隠されています。
パッケージに描かれたのは“あの子”と呼ばれる名前のない女の子。戦後の食糧難で栄養不足のまま亡くなった創業者の娘さんがモデルで、「地域の子どもたちに栄養を届けたい、同じ思いをする子をなくしたい」という創業者の強い願いが込められています。
高砂さん:一般的な殺菌温度よりも低く、殺菌時間が長いため、生乳本来の風味とコクがあり、どこか懐かしい甘みのある味わいがあります。ヨーグルトやアイスなどの関連商品も人気。福島では知らない人がいないほどの存在で、まさに会津の“ソウルミルク”。全国にも多くのファンに支持されているんです。
>>【福島ご当地グルメ】濃ゆい!濃ゆい!これはもうスイーツ!福島に行ったら絶対食べてほしいヨーグルト「べこの乳発 会津の雪」
東京都「東京牛乳」
2つ目のおすすめは東京都・協同乳業の「東京牛乳」。実は多摩地域には酪農家さんが多く、搾られた生乳は日の出町の工場へ運ばれてすぐに製品化されます。
高砂さん:牧場と工場が近いため、東京の人も“搾りたてに近いフレッシュな牛乳”を味わえるのが魅力。乳脂肪分の平均値が一般的な牛乳(3.5〜3.6%)より高めの3.9%なので、ミルクのコクがしっかりあり、牛乳好きにはたまらないこってり感を味わえます!
高砂さん:多摩地域には乳しぼり体験ができる牧場や、ミルクを使ったチーズ・ピザなどが楽しめるレストラン&カフェ「TOKYO FARM VILLAGE(トウキョウファームビレッジ)」もあります。都内のちょっとした“ミルク旅”に多摩地域はおすすめ!
長崎県壱岐の島「壱岐牛乳」
長崎県の離島・壱岐でしか手に入らない壱岐乳業の「壱岐牛乳」。壱岐に伝わる“鬼の伝説”をモチーフにした迫力あるパッケージが目を引きます。鬼退治をした武士を描いた「鬼凧(おんだこ)」がデザインされていてご当地感にあふれています!
高砂さん:まろやかなコクと甘みが広がって、後味はしっかり感じられ、日常使いにもぴったりの牛乳。かつて壱岐島には酪農家がいましたが、現在は長崎本島で搾られた生乳が製品化され島へと運ばれているそうです。観光客にとってはフェリーで数時間かけて出会える珍しさがありますが、島民にとっては大手メーカーの牛乳よりも生活に根付いているのです。
公式サイト:https://www.citymilk.net/bin/kyushu/nagasaki/iki.htm
公式サイト:https://www.citymilk.net/local-farwest.htm
日本と世界の牛乳の違い
高砂さん:ヨーロッパでは牛乳を“そのまま飲む”よりも“料理に使う”ことが多いようです。日本のように酪農家が点在していないので、細かなブランドは少なくて大手メーカーが市場の多くを占めています。そのため、ヨーロッパでは、日本のような冷蔵の牛乳よりも“常温保存できるロングライフ牛乳”が棚にドーンと並べてあります。牛乳の使い方や保存方法は日本とは真逆の印象ですね。
高砂さん:アメリカは、まず“牛乳の量が多い”ことが特徴。日本のようにチルド文化が発達しているため、牛乳の種類は豊富で常温保存タイプは少なめ。さらに、日本と比べ物にならないほどオーガニック系が多いですね。
海外ではデザイン思想にも特徴があります。「赤は脂肪分あり」「緑は低脂肪」など色分けされていて、ブランドを超えて誰が見ても一目でわかるデザインに。おしゃれなパッケージが多いことにも海外らしさを感じます。
他にも気になる特別な牛乳
濃厚な牛乳No.1
高砂さんが今までで「1番旨味が爆発した!」と感じたのは、北海道・中標津(なかしべつ)にある山本牧場の 「養老牛放牧牛乳」。極寒の地で1年中放牧され、農薬や化学肥料を使わずに育つグラスフェッド牛の生乳から作られています。
一般的な牛乳とは違い、飲み方も独特です。製造から1〜3日目は生乳のフレッシュ感を、4〜6日目は旨味がアップし、7〜9日目(賞味期限日)は熟成して深い味わいへと変化していくそう。
高砂さん:別名“ワイルドミルク”とも呼ばれるほど、その風味は野性味そのもの。ひと口飲むと旨味がガツンと押し寄せて、スープのような濃厚さが広がります。牛乳の表面に0.5〜2cmの生クリーム層ができているので、飲むほかにスコーンやパンに塗って贅沢な楽しみ方もできます!
今日はつつじヶ丘の山本牛乳店さんで取材です✨🥛
完全放牧の牛のグラスフェッドのミルクは絶品!その牛乳を使ったソフトクリームや、スイーツもめちゃうまい😋
牛乳好きは絶対に行った方が良い!#山本牛乳店 pic.twitter.com/vw5m7HOIh5— ミルクマイスター®milkmeister (@milkmeister0601) February 22, 2020
高砂さん:東京・調布市(つつじヶ丘の神代団地商店街)にはオーナーの娘さんが営む「山本牛乳店」がオープンし、山本牧場直送の養老牛放牧牛乳を使ったソフトクリームやスイーツを楽しめます!
山本牧場の牛乳は、北海道のほか、東京では「ザ・ガーデン目黒店」「クイーンズ伊勢丹」など一部店舗で購入可能(販売店は公式サイトで確認できます)。山本牛乳店は不定期営業のため、訪れる際は公式サイトをチェックするとよいでしょう。
公式サイト:https://wildmilk.jp/
公式Instagram:@yamamoto_farm_wildmilk
山本牛乳店
公式サイト:https://milkshop.wildmilk.jp/
公式Instagram:@yamamotomilk
ミルクティーに合う牛乳
高砂さん:ミルクティーには、クセが少なくサラリとしたタイプの牛乳が合うと思います。鳥取県・大山乳業農業協同組合の「白バラ牛乳」など濃厚さよりも軽やかで甘みがあるものが、茶葉の渋みをまろやかにしてくれてバランスが良いでしょう。
「賞味期限内に飲みきれない、もったいない」問題
牛乳の魅力と出会えるヒントを教えてくれた高砂さん。ただ、冒頭の森永乳業の意識調査では、牛乳を飲用する方が多い一方「賞味期限内に飲みきれない、もったいない」と心を痛めている実態も浮き彫りになりました。
こうした現状を受け、森永乳業は「森永のおいしい牛乳」シリーズを2026年3月に23年ぶりにリニューアル。生乳を高温の蒸気でやさしく包み込み、瞬間的に加熱・冷却する独自の蒸気殺菌法で、搾りたてのようなクセのない味わいを実現しています。
(青色)「森永おいしい牛乳」(900ml/450ml)。成分無調整。全国600名の酪農家さんからも「新鮮さ、クセのなさ、おいしさ」が高く評価されています。(水色)「森永おいしい低脂肪牛乳」(900ml/450ml)。脂肪分73%カット、カロリー36%カットし、軽やかなのに甘みもしっかり感じます。(緑色)「森永おいしい高たんぱく高カルシウム」(900ml)。脂肪0で、200ml中、たんぱく質10g、カルシウムは通常の1.5倍。高砂さんも「高栄養牛乳特有のクセがなく甘みがあって飲みやすい、後味のキレがよい」と好評価!
新開発のキャップ付き容器を採用。注ぎやすくて密閉性も高まり、従来よりも未開封の賞味期限が4日延びて19日間となっています(開封後は早めにお飲みください)

ご当地牛乳からは風土や歴史も感じられ、まだ知らない土地の魅力に触れるきっかけにもなりますね。高砂さんに続き、旅先の牛乳や牛乳スイーツを楽しむ“ミルクの旅人”が増えていきますように。きっとその旅に終わりはないことでしょう!


