【ネパール】異国の地の火葬を間近に見て心に感じること

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Nov 8th, 2015

ネパールの首都カトマンズ周辺には訪れるべき観光地がたくさんあります。世界遺産のダルバール広場はもちろん、ネパール最古の仏教寺院と言われるスワヤンブナート。

他にはチベット仏教の聖地にして世界最大級の仏塔が魅力のボタナートなど見どころが尽きませんが、ある意味で日本人が最も訪れておきたい場所はパシュパティナート寺院。

【ネパール】ヒンドゥー教の聖地を流れるガンジスの支流で見る火葬

そこで今回は現地ガイドの情報に各種ガイドブックの情報をプラスして、パシュパティナート寺院の魅力をまとめます。

パシュパティナート寺院では火葬や沐浴(もくよく)を眺められる

【ネパール】ヒンドゥー教の聖地を流れるガンジスの支流で見る火葬

パシュパティナート寺院とは、首都カトマンズの中心部(タメル地区)から見て東にあるネパール最大のヒンドゥー教寺院。信者以外は入れない宗教施設が立ち並んでいる聖地で、声をあげて騒げるような気軽な観光地ではありませんが、寺院沿いの川べりで火葬や沐浴が見られます。

【ネパール】ヒンドゥー教の聖地を流れるガンジスの支流で見る火葬

白やピンクの布に包まれた人が担架のような道具で運ばれてきて、家族などと最後のお別れをします。その後、幾つかの儀式が取り行われ、死者は火葬場の台座に。その上にたき木が積まれ、火がともされます。

白い煙が高く上がり、独特のにおいが周囲に漂い始めます。炎を眺めていると、その中に死者の姿を好奇心で探している自分と、死者の姿を見たくないと恐れる自分に気が付きます。

最後はたき木が整理され、かろうじて人の形をとどめている黒い灰があらわになります。少なくとも今の日本では間近に見られない人の死が、目の前で見られます。

ネパールの大地震直後は、たき木が不足するほど多くの死者がこの場所で火葬されたとか・・・。尊い命を落とした子どもも多く焼かれたそうです。

1,000円ほどの入場料で火葬場まで歩いて行ける

【ネパール】ヒンドゥー教の聖地を流れるガンジスの支流で見る火葬

上述した火葬場の風景は、寺院沿いを流れるバグマティ川の橋の上から見た光景になります。筆者が訪れたとき、「下に降りるか?」と現地ガイドが聞いてきましたが、単なる好奇心で近付くと不謹慎な気がして断りました。

ちなみに火葬場への入場料は1,000円ほど。対岸では沐浴をしている人々の姿も見られます。当然ですが火葬場の灰もその川に流されます。ヒンドゥー教徒は生まれ変わりを信じて墓は作らないとか。文化の違いを感じますよね。

異国の地で見る葬儀や火葬は、生きる意味をあらためて考えさせてくれるきっかけになります。カトマンズの中心部からそれほど遠くはない場所にありますので、タクシーで向かってみてください。

以上、ネパール最大のヒンドゥー教寺院についてまとめました。タクシー代を忘れてしまったのでガイドブックで調べたところ、カトマンズのタメル地区からだと200円~300円程度の料金だとありました。バスもありますが、面倒な方はタクシーで向かってみてください。

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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