【世界ひとり飯(5)】カトマンズでいろんなモモを食べ歩いて堪能

Posted by: 石黒アツシ

掲載日: Feb 15th, 2020

世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った食べ物をご紹介。今回はネパール料理ときいて真っ先に頭に浮かぶ「モモ」です!モチモチした皮の中に水牛の肉や野菜など具材をいれた蒸し餃子のような料理なのですが、実は形も中身の具もいろいろで、最近は新しい調理法も増えているといいます。カトマンズで食べ歩いてきましたので、ご紹介します!

ローカルなお店でモモを食べ歩く

東京の新大久保には、留学生を相手にした本格的な料理を出すお店が増えています。もちろん、日本人にも魅力的なおいしそうなお店ばかりです。さて、モモはネパール料理の中でもダントツに有名な料理ですが、本場カトマンズではどんなモモを食べることができるんでしょうか?TABIZINEライターがチェックしてきました!

カトマンズへは直行便で8時間40分


成田からなら直行便で8時間40分と、意外に近いカトマンズ。ネパールと言えば、あの世界最高峰のエベレストもあるヒマラヤ山脈で有名ですが、カトマンズはその南に広がるカトマンズ盆地の真ん中にあります。

ネパールには93の個なる言語や地域語を持つ100以上の民族が暮らしていて、都市部にはインド、東南アジア、西アジア、中国などから移り住んできた人達も多くいます。カトマンズをを歩いていると、様々な民族の人たちが歩いていて驚かされます。筆者も平気でネパール語で話しかけられましたが、「カトマンズならあり得る顔だ」と現地の人に言われました。

待ちに待った「モモ」を食べ歩き!印象的な4店舗をクローズアップ

【1】安宿で、まずは食べてみる|Yangling Restaurant


安宿が多く、登山用品の専門店が軒を連ねる通りもあるタメル地区はにある、ローカルの人たちにも、バックパッカーにも人気の「Yangling Restaurant」(ヤングリング レストラン)に出かけました。


モモは、小麦粉の皮で肉と玉ねぎなどの野菜を合わせたタネを包んだもの。水牛(生または干したものがあります)、鳥、豚などの肉を使います。味付けはターメリックやカレー粉などのスパイスと塩胡椒とシンプルで、しっかり肉の旨みを楽しめます。

こちらで食べたのは、水牛のモモ(生のもの)と豚肉のモモ。それぞれ10個で、水牛がネパール・ルピー Rs.150(150円位)で、ポークのほうが Rs.180(180円位)です。両方食べたいとお願いして、各5個ずつでRs.165(165円位)にしてもらいました。


それにしても、モモと言えば小籠包型のものを想像していたのに、こちらはすっかり餃子型。聞けば、包みかたにも数種類あるのだとか。一緒に飲んだのは現地のビール「Everest」(エベレスト)です。すっきりした飲み口でした。

そういえば、ネパールはヒンズー教の人が多いので牛肉は食べません。水牛は大丈夫なのかとお店の人に聞いてみると、「水牛はいいんだよ」とのことでした。

Yangling Restaurant
住所:Kaldhara Marg, Kathmandu
電話:+977 1-4257408
営業時間:12:00~21:00
定休日:土曜日
公式FB:https://www.facebook.com/pages/Yangling-Restaurant/1979402438985700

 

【2】正統派のモモをハイエンドなレストランで|Krisharpan Nepali Restaurant

「Krisharpan Nepali Restaurant」はカトマンズでもトップクラスのハイエンドなホテル「Dwarika’s Hotel」にあるレストラン。客室の建物に囲まれた広い中庭の一角にある静かな建物で、海外の要人のレセプションにも使われるそうです。


アペタイザー、メイン、最後のデザートまで合計6つの料理がたのしめる「Six Course」は46米ドル(5000円位)に、このモモが含まれていました。具は水牛(生のもの)です。包みかたは繊細な小籠包に似た形ですが、一周ぐるっとひだを付けるのではなく、半円ずつひだを付けたものを合わせたようになっています。

このモモに欠かせないソースは、トマト、赤唐辛子、レモン、にんにくなどで作ります。辛いけど爽やかなテイスト。しっかりとした肉の旨味によく合います。洗練されていて、上質な味でした。


コースではなくモモだけを食べるなら、中庭にテラスもあるカジュアルなカフェレストランToranで。こちらでもほぼ同じモモがRs.600(600円位)で食べれます。中心部から少し離れていますが、タメル地区からならタクシーで10分ほどです。

Krisharpan Nepali Restaurant
住所:Battisputali Rd, Kathmandu
電話:+977 1-4479488
営業時間:18:00~22:00
定休日:無休
HP:https://www.dwarikas.com/dining

 

【3】最近始めたというジュージューするモモ|Thamel Cave Kitchen

タメル地区に戻って、カジュアルなレストラン「Thamel Cave Kitchen(タメル ケイブ キッチン)」で、このお店オリジナルだという鉄板焼きモモをRS295(約300円)で。


ボリュームたっぷりの干した水牛(干したものを戻したもので、生のものより歯応えはあるものの旨味が多く感じられます)のモモと、野菜、フライドポテトが、ジュージューと鉄板に乗っています。店主曰く「これは他にはないと思う」とのこと。グレービーソースは洋風。野菜炒め部分は中華風。フライドポテトはファーストフード的な。なるほど、おいしいです。それに、栄養バランスとボリュームがいい。これできっちり1回の食事になります。


ただ問題はその入り口です。住所を地図アプリに入れていきましたがよくわからず、何度もこの入り口の前を行き来して、やっと見つけました。何しろ、「Hotel President」の看板の下にあるTシャツ屋を入って20mくらい先にあるんですから、簡単じゃありませんでした。

Thamel Cave Kitchen
住所:Nurshingchwok, Kathmandu
電話:+977 1-4257747
営業時間:8:00~22:00
定休日:無休
公式FB:https://www.facebook.com/pages/category/Nepalese-Restaurant/Thamel-Cave-Kitchen-1997936606933423/

 

【4】料理教室で甘いモモを|Nepal Cooking School

この画像のモモ、具は何だと思います?チョコレートとバターなんです。「Nepar Cooking School」という料理教室でで教えてもらいました。4つの料理を教えてくれて、料金は30米ドル(3300円位)です。

モモの皮を練って、寝かせて、チョコチップとバターを入れて包みます。最近はこういった変わったものが人気だそうです。そういえば日本にもこんな餃子を出すお店がありました。

モモの皮を練って寝かせている間に、地元の市場に買い出しに行きます。往きは歩きで、帰りは自転車タクシーで教室に戻ります。地元の生活を体験出来て楽しめます。

Nepal Cooking School
住所:Paknajol Marg, Kathmandu
電話:+977 980-3894085
HP:https://www.nepalcookingschool.com.np/

本格派から最新バージョンまで多彩な「モモ」にであった

日本だと、ごく一般的なモモを出すお店はありますが、正統派の昔ながらの作り方のものや、新しくトライしているモモを使ったメニューを楽しめるのは現地ならではです。歴史遺産も多いカトマンズとカトマンズ盆地ですから、もちろん食べ物以外にも見どころ満載!ぜひ訪れてみてくださいね。

[All photos by Atsushi Ishiguro]

PROFILE

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

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