■あわせて読みたい 【リレー連載】世界のスーパーマーケットをめぐる旅
第0回イギリス編
第1回フランス編
第2回オランダ編
第3回ドイツ編
第4回イタリア編
第5回クロアチア編
第6回アメリカ編
第7回マレーシア編
世界のスーパーvol.8は、どこの国よりも変わっていて驚きがある国、ケニア編です。
色鮮やかな商品が並ぶケニアのスーパー
(C) Saya Meguro
小物を買うにはキオスクがナイロビには至るところに点在していますが、まとめて何か買うときにはスーパーマーケットを使うケニア人。家族経営の小規模スーパーマーケットもありますが、ケニア国内でチェーン展開をしているのはNakumatt、UCHUMI、Tuskysなどが代表的です。
店内に入る前にセキュリティチェック
ケニアのスーパーマーケットに初めて行ったときに驚いたのは、店内に入る前には必ず厳重なセキュリティチェックがあることです。その厳しさは空港さながらで、まずは貴重品などをポケットからすべて出した上でゲートなどを通り、それから体じゅうに探知機をあてられるほどの徹底ぶり。そしてそのセキュリティチェックのあとにはカバンの中身チェックをし、問題がなければやっと入店・・・ではなく手荷物は必ずクロークなどに預けなければなりません。実はほとんどの大型スーパーでは手荷物は「店内持ち込み禁止」なんです。以前からセキュリティ対策は施されていたもの、2013年のショッピングモール襲撃事件を機により一層セキュリティが強化されたことが背景にあるようです。
地元民御用達の大型スーパーNakumattへ
入り口のセキュリティチェックを通過したあとは地元民で溢れかえるNakumattへ早速潜入レポート! 店に入る前にはこうして象が迎えてくれるのはなんともケニアらしいですね。
商品が大きい!でも値段は・・・
(C) Saya Meguro
ケニアのスーパーへ入ってまず最初に目に付くのは商品の大きさ! とくに日本の従来のアボカドに慣れていた筆者は、初めてケニアの店頭に並んでいたアボカドを見たときにその大きさに仰天したことを鮮明に覚えています。しかもこのアボカドは日本円にしてひとつ50円ほどとお買い得だったのですが、ほかの商品の値段は日本とさほど差のない値段設定でした。実はケニアは現在進行中で経済面での目覚しい成長が注目されている国。それに伴い物価も上昇中なんです。とはいっても少し離れた地方では半額ほどの値段設定の場所もちらほら。物価の上昇が顕著に表れている市街と比較するとその差はどんどん大きくなっています。
ウサギ肉が店頭に
(C) Saya Meguro
「珍しいものはないかな」と店内を見ていると目に入ったのは・・・なんとウサギ肉! 実はこれケニアのスーパーマーケットでは普通で、基本的には毎日入荷されているようです。1キロ1,000円ほどとやはりナイロビ市街ではやや高めですが、ケニア人はこれを焼いて「ニャマチョマ」という料理にして食べるのが最近ポピュラーなんだとか。
全部英語表記!
そしてお気付きの方もいるかもしれませんが、大型スーパーで並べられている商品は全部英語表記となっています。
国語はスワヒリ語ですが、なんと公用語は英語とされている国ケニア。そのため商品や街中の看板広告などもほとんどは英語で統一されています。ケニア国内だけでも約40~50までの言語が存在するといわれているのでもちろん全員が英語を話せる訳ではありませんが、観光客にとってはありがたいオプションなのではないでしょうか。
気になるお酒事情
気になるお酒事情ですが、ケニアではお酒による制限はないので大型スーパーでは一通り国内外産問わずラインナップは充実しています。ただ大抵の大型スーパーは店の奥にアルコールセクションというのがあり通常のレジではなく、アルコールはそこでの別精算となっている場合が多いです。値段はビールは500mlで約150円と日本よりは安いですが、ウイスキーやウォッカなどのリキュール類は日本とあまり変わりません。
エコバッグは持っている人が半々
最近デザインが少しだけ変わったようですが、Nakumattで販売しているエコバッグは基本的にはこのブルーカラーの一種類のみ。サイズは大中小と分かれているのですが大体100円前後で買えるので、何度も使い回すことを考えるとお買い得です。精算中のお客さんをみてみるとエコバッグ愛用者はだいたい半分ほどの割合でした。
え!こんなものまで?
どこの国でもスーパーマーケットはお土産を買うには最適の場所。定番の上質なカカオから作られたチョコレートや、芳醇な香りで人気のケニアコーヒーは空港などで買うよりも絶対スーパーで買うことをオススメします。
定番のものを買ったら、次にネタとして買っても面白いのはケニア仕様の日本製商品! なんと大抵の大型スーパーにはキッコーマンの醤油や日清のインスタントラーメンなどの日本ブランドの商品がケニア仕様のパッケージにして販売されています。そのほかにもお菓子コーナーにはかっぱえびせんがあったり、キャンディーがあったりと充実の品揃え。
(C) Saya Meguro
初めてのときは入店時のセキュリティチェックでビビりまくりの筆者でしたが、ケニア人は総じてきさくな人が多い国。買い物をしていると「今日はなにを作るの?」「これいいわよ」なんて笑顔で話しかけてくれる方もたくさんいます。すべて英語表記なためお買い物も難なくできますよ。
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