「台湾の京都」と呼ばれる古都・台南で、大注目のスポットが「林百貨」。1932年に日本人の林方一が創業した「ハヤシ百貨店」が、2014年にリニューアルオープンしました。
当時の面影を色濃く残すレトロ可愛い店内に、台湾のハイセンスな雑貨やこだわりの食品が勢ぞろい。おみやげハンティングにもぴったりな林百貨の魅力をご紹介します。
歴史的建造物を生かしたレトロな空間
開業当時は、台南で最もモダンな高層建築だったハヤシ百貨店。第二次世界大戦中、米軍の空爆による被害を受けましたが、創業当時の姿そのままに修復が行われました。開業から80年以上が経った今となっては、そのレトロさがむしろ新鮮。
店内には、当時の雰囲気を今に伝えるアンティークがところどころに配置され、ノスタルジックなムードを演出しています。
まるで昭和初期にタイムスリップしたかのような屋上は、懐かしさ満点。古き良き時代の残り香に浸ってみては。
台湾各地から集めたこだわりの食品
「デパートの顔」ともいえる1階フロアには、食品を中心に、台湾各地から集めたこだわりの商品が揃っています。
台湾みやげの定番、パイナップルケーキやドライフルーツ、台湾茶など、目移りしてしまうラインナップ。いずれも、パッケージがおしゃれだったり、原材料にこだわっていたりと、どこにでも売っている量産品とは一線を画すワンランク上の商品ばかりです。ついつい欲しくなるものが並んでいて、まとめ買い必至。
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懐かしくて新しい台湾デザイン
2階と3階のフロアには、台湾のデザイン雑貨やファッションアイテムが揃っています。アクセサリーに文房具、コスメ、バッグ、靴、食器など、幅広いジャンルの商品が並ぶ2階はまるでおもちゃ箱。
商品一つひとつを「魅せる」ディスプレイに、わくわくせずにはいられません。
台湾の伝統的なモチーフを現代的にアレンジした雑貨も多く、見ているだけでも楽しめます。
3階には、素材感を大切にした、ちょっと個性的でキュートなファッションアイテムが並んでいます。
他にはないレトロ可愛い洋服をゲットしたいなら要チェックです。
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インジゲーターつきのエレベーター
ハヤシ百貨店は、南台湾で最も早く近代的なエレベーターを導入した施設のひとつでした。当時の台湾ではまだ珍しかったインジゲーターつきのエレベーター。日本と同様、制服を着たエレベーターガールが乗務してお客様を案内していたそうです。
当時は、ハヤシ百貨店に行ってエレベーターに乗ることが、おしゃれな台南人の休日の過ごし方だったのだとか。昔の日本と同じように、台南でも、デパートに行くことが「ハレ」の機会だったのですね。
屋上には日本の鳥居が!
日本の老舗デパートの屋上でしばしば見かける鳥居。ここ、林百貨の屋上にも開業半年後に築かれた鳥居が残っています。
当時は一般公開されていなかったそうですが、「末広社」と呼ばれ、商売の守り神として信仰を集めていました。現在では、林百貨を訪れた観光客のあいだで人気の撮影スポットとなっています。
レトロなパッケージのオリジナル商品をゲットしよう
林百貨の屋上には、オリジナルグッズを集めた「HAYASHI SHOP」があります。マグカップやトートバッグ、文房具、ポストカードなど、品揃えも豊富。
こちらは保湿用フェイスマスク(5枚入り350元)。レトロなパッケージがインパクト大です。箱の中は一枚ずつ個包装になっているので、バラしておみやげにすることもできます。
林百貨の営業時間は11時から22時まで。夜遅くまで開いていて、夕食後でもゆっくりとお買い物が楽しめるのが嬉しいですね。
80年の時を超えて、新しく生まれ変わった台南のランドマーク、林百貨。レトロ可愛いがぎゅっと詰まった空間に、きっと恋に落ちるはずです。
[林百貨]
住所:台南市中西区忠義路2段63号
電話:06﹣2213000
営業時間:11時~22時
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[All Photos by Haruna Akamatsu]