幸せの国として知られるブータン。当時の首相による「世界幸福デー」の提案を受け、国連では2012年より毎年3月20日を「世界幸福デー」と定めています。
これにちなみ、国連が今年も「世界幸福度ランキング」を発表。リリースされたばかりの2017年度版のレポートより、世界の幸福な国ランキングをご紹介します。さて、日本は何位にランクインしているのでしょう?
「幸福度」はどうやって測るの?
まず気になるのが、幸せをどう数値化するのかということではないでしょうか? 幸せの感じ方はひとそれぞれなので、なかなか難しい気もするけれど・・・。
2017年度版の世界幸福度ランキングでは「1人あたりの国内総生産(GDP)」「社会福祉」「国民の健康/寿命」「選択の自由度」「仕事の満足度」など、多岐に渡る質問を踏まえて幸福度を数値化しています。これらの数値が高い国ほど、幸福度が高いと判断されます。
トップ10にランクインした国を発表!
幸福度が高い国をトップ10位よりお伝えしましょう。カッコ内は数値化された幸福度です。
第1位・・・ノルウェー(7.537)
第2位・・・デンマーク(7.522)
第3位・・・アイスランド(7.504)
第4位・・・スイス(7.494)
第5位・・・フィンランド(7.469)
第6位・・・オランダ(7.377)
第7位・・・カナダ(7.316)
第8位・・・ニュージーランド(7.314)
第9位・・・オーストラリア(7.284)
第10位・・・スウェーデン(7.284)
2位のデンマークに僅差でノルウェーが1位の座を獲得! トップ5を見てみると、実に4か国が北欧勢という結果に。北欧強し・・・! レポートでは、この理由を「国民の自由度、健康、収入、政治など主な項目で高い数値を獲得しているため」と説明しています。
ちなみに過去3年分のレポートを遡ってみると、数値のわずかな違いによりランクが若干変わるものの、トップ10の入選国の顔ぶれはまったく同じでした。
気になる日本は? ブータンは?
日本は前回の調査から2ランク上がり、155か国中51位。過去3年とも日本は50位前後ということで、まずまずの幸福度というところでしょうか?
さて、かつて「国民総幸福量(GNH)は国民総生産(GNP)よりも重要である」と説いたブータンの今は? ということで見てみると、なんと驚きの97位! これには「幸せの定義が変わってきているのかもしれない」との見方があるようです。
この原稿を書いていて、「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」という相田みつをさんの詩を思い出しました。特別な日だけでなく、日常の些細な出来事にも、幸せを感じられる人でありたいものです。
[worldhappiness.report]
[edition.cnn.com]
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