日本の都道府県にはさまざまな観光地があります。限られた予算と時間の中で全国各地に繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいですよね。
そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、TOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムでポイント化し、集計してランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は北海道編です。
第5位・・・すすきの(14.8ポイント)
旅慣れたライター陣が選んだ北海道必見の見どころ5位は、すすきのになります。すすきの交差点を中心に、4000軒近い飲食店が出店すると言われる北海道最大の繁華街・歓楽街ですね。
「北国の歓楽街は趣があり素敵でした」(あやみ)
「おいしいものがいっぱいで、夜遅くまで楽しめます」(西門香央里)
などと、道内ですすきのをNo.1スポットとして推すライターの声もありました。筆者もすすきのではグルメ体験だけでなく、ピンク色の思い出までいっぱいありますが、確かにあの独特のエネルギーはその場に居るだけで楽しくなりますよね。札幌旅行では確実に訪れたいエリアだと言えそうです。
第4位・・・大通公園(27.8ポイント)
調査結果を集計する過程で、さすがにTABIZINEライター陣は北海道の隅々まで旅行をしている人が多いと分かりましたが、第4位には意外にも(あるいは全く意外ではないのかもしれませんが)超定番の大通公園を推す声が目立ちました。明治4年、官地と民地を隔てる火防線として設けられた都市公園ですね。
「札幌の中心街で車がなくても周辺の観光地にアクセスしやすく、食事どころはどこもおいしかったです」(Yoko Nixon)
と、大通公園を道内でNo.1に推す声もありました。確かになんだかんだ言って、「今、北海道に居るな~」と一番に感じる瞬間は、大通公園を歩いているときだったりもします。雰囲気もいいですから、札幌観光ではのんびり歩きたいですね。
第3位・・・函館山の夜景(31.1ポイント)
豪商の船乗り、高田屋嘉兵衛が発展させた港町、函館の夜景が第3位に選ばれました。元町の教会散歩だとか、五稜郭だとか、函館朝市だとか、金森赤レンガ倉庫だとか、その他の観光スポットを推す声もありましたが、やはり函館の夜景はプロのライター陣にも人気がある様子。
「真っ黒な海と街のネオンとのコントラストが美しい! 初めて夜景が奇麗と感じたスポットです」(わたなべ たい)
「自分にとって日本ナンバーワンの夜景。海にポツポツと浮かぶ優しいイカ釣り漁の明かり、独特のシェイプ、優しい印象がある夜景です」(青山沙羅)
と、函館山の夜景をNo.1にプッシュする声もありました。函館は見どころがいっぱいで、なおかつ夜景まで楽しめるのですから、観光には最適の街ですね。
第2位・・・小樽運河(32.4ポイント)
第2位も定番の観光地、小樽運河が選ばれました。大正3年着工、大正12年に完成した港湾施設で、小樽が絶頂期を迎えていたころを感じさせてくれるスポットです。御影石の散策路があり、ガス灯があり、人力車が走っていて、雰囲気がありますよね。
「夕暮れ時、運河沿いに明かりがともり始めるころの景色が、たまらなくロマンティックで忘れられません」(金子 愛)
「運河沿いに建物や木々が立ち並んでいる、ノスタルジックな雰囲気が好きです」(Yui Imai)
など、小樽運河を第1位に推す声もありました。筆者にとっての小樽は、京都の舞鶴まで乗ったフェリー乗り場のある港町といった印象。確かにそのフェリーを待つ間、夕暮れ時の運河沿いを歩きましたが、格別の美しさがあったと記憶しています。
1位に行く前に・・・番外編
サロマ湖
上述のランキング結果を見ると、一般的に観光客が訪れる回数が多い札幌、小樽、函館といったエリアに票が集中していると分かります。そこで総合獲得ポイント数こそ高くはなかったけれど、誰か1人でもライターが「北海道No.1」と推したスポットがあれば、番外編としてピックアップして紹介したいと思います。
北海道編では例えば納沙布岬。根室半島の先端にある岬で、司馬遼太郎『菜の花の沖』ファンであれば、岬の先端から暗礁が続く、航海の難所と記憶しているはず。
「日本において貴重な「国境」を感じられる場所。岬にある資料館では歴史の重みや意味を改めて考えさせられます」(Nao)
といったコメントもありました。
他には、
●阿寒摩周国立公園内、雌阿寒岳の山麓にある小さな湖の「五色沼」ことオンネトー
●知床国立公園にして世界自然遺産にも認定される知床半島の知床五湖
●25kmの砂州が特徴的な網走国定公園内のサロマ湖
●朝日新聞社による「北海道の自然100選」第1位にも選ばれる室蘭の地球岬(チキウ岬)
を、北海道No.1スポットと推すライターたちも居ました。
室蘭を除けば、道東の観光地に絶景ポイントが集中している様子。なかなか足を運ぶ機会がないエリアですが、チャンスがあれば訪れてみてくださいね。
第1位・・・美瑛の丘(40ポイント)
栄えある第1位は、美瑛の丘になりました。ライター陣に配布したアンケート表の選択肢ではパッチワークの路、パノラマロードなどと項目を分けていましたが、集計時に「美瑛の丘」とまとめました。確かに同地はいかにも北海道らしい景観が広がっていて、心が躍りますよね。
「南フランス、プロバンスのような景色」(sweetsholic)
と、海外生活の長いライターから大絶賛する声もありました。筆者もちょうどこのランキング記事を執筆する少し前に、富良野から旭川へと移動する道中で美瑛の丘を通過しました。ちょっと足を延ばすと、白金青い池などの見どころもあります。ドライブの楽しい時期に、ぜひとも訪れたいですね。
以上、TABIZINEの旅慣れたライター陣が選んだ北海道の観光地ランキングを紹介しましたが、いかがでしたか? 全国各地を旅するプロの旅ライターが選ぶ観光地の多くが、逆に定番ぞろいという点が、ちょっと印象的な結果となりました。やはり定番の観光地は、定番と言われるだけの安定した魅力があるのかもしれませんね。
北海道については、『【特集】夏の北海道で、つかまえて』『一躍世界的な観光地に!【北海道の美瑛】白金青い池はお手軽な観光スポット』なども合わせてぜひチェックしてみてください。
知床五湖
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【調査概要】
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター
このたび、北海道胆振東部地震により、被災・避難された皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげます。
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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【2023年7月14日更新】北海道といえばお土産の宝庫! たくさんあって迷ってしまいますよね。今回は、スイーツはもちろんのこと、ラーメンやビール、牛乳など、定番から空港限定商品まで人気のお土産25品をすべて実食ルポで紹介します。
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【北海道おすすめ土産】衝撃の味わい「よいとまけ」!ハスカップの野生的な酸
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