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キャンピングカーVSバン
前回の記事で紹介した「バンライフのための車選びのコツ」。今回は、そこから話しの裾野を広げて、バンライフにおける二大人気車種「キャンピングカー」と「バン」について、それぞれの魅力や弱点をお伝えします。
じつは筆者、キャンピングカーでの暮らしもバンでの暮らしも経験しています。せっかくなので、体験談を盛り込みながら連載第5回目をお届けしたいと思います。
前編の今日は、おもにキャンピングカーにまつわる話題です。
じつは多彩。キャンピングカーは種類豊富
さて、すでにご存知の人も多いと思いますが、キャンピングカーとは日本語で、寝泊りできる設備を備えた車の総称です(道路運送車両法においては規定があり、その限りではありません)。
しかし、「キャンピングカー」と聞けば、一般的には以下のような車をイメージする人も多いのではないでしょうか?
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キャンピングカーの定番とも言えるこのタイプの車両は、『キャブコン(キャブ コンバージョン)』と呼ばれ、トラックなどの荷台にキャビン(客室)が取り付けられた構造になっています。海外では、『RV』『motor home』などと表現されます。
一方、最近人気を集めているタイプが、『バンコン(バン コンバージョン)』と通称されるキャンピングカー。こちらは、バン(ワンボックスカー)の車内に寝泊りできる設備が備えられています。
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バンコンは、海外では「camper van」と呼ばれており、バンライフの広がりとともに、日本の観光地などでもよく見かけるようになりました。
この他にも、『ピックアップキャビン(もしくはトラックキャンパー)』、『軽キャンパー』、『バスキャンパー』、『キャンピングトレーラー(もしくはトラベルトレーラー)』など、いずれも日本での通称ですが、キャンピングカーは多彩です。
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<ピックアップトラックがベースになっているキャンピングカー。>
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<軽自動車をベースにしたキャンピングカー。>
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<マイクロバスなどをベースにしたキャンピングカー、バスキャンパー。>
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<車にキャビン(客室)を連結するタイプのキャンピングトレーラー(もしくはトラベルトレーラー)。 >
キャンピングカーの魅力
キャンピングカーは基本的に、寝泊りだけでなく、快適な暮らしを意図して車内が改装されています。筆者のバンライフ、最初の相棒(車)は、「ロデオ(いすゞ)」というピックアップトラックをベースとしたキャンピングカーでした。
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<残念ながら、手元に写真がないのですが、車両のイメージとしてはこのような感じです。興味のある方は「#キャンピングカー」「#ロデオ」 でネット検索をお願いします。 >
当時、中古で購入したロデオのキャンピングカー。のちに車内設備の不備が発覚し、キャンピングカー本来のポテンシャルが発揮されなかったのは否めませんが、そんななかでも揺るぎない快適さを与えてくれました。
とくに、以下の4つは、キャンピングカーならではの強みだと思います。
その1:家暮らしのような快適さ
家暮らしと変わらないバンライフを望むなら、やはりキャンピングカーは強い味方です。広い室内、キッチンスペース、充分な収納、シャワーやトイレなどの設備が整っており、車に居ながらにして快適な暮らしが叶います。
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その2:電化製品が使える
車内での電化製品の使用を想定して、キャンピングカーには大抵、サブバッテリーとインバーターが備えられています。これにより、キッチン台や冷蔵庫、換気扇や水道ポンプ、照明のほか、テレビ、パソコンなどが安定して使用できます。
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その3:旅先でも快適に仕事ができる「動くオフィス」
居場所にとらわれず、パソコンひとつで仕事が可能であれば、キャンピングカーは動くオフィスに。仕事をしながら旅ができるという、最高のオフィスになります。
その4:「特設リビング」として大活躍
筆者が乗っていたキャンピングカーは、室内に大人5名ほどはゆったり座れ、サーフィン後に友人と車内でのんびりコーヒーブレイクをしたり、食事をしたりと、移動できる特設リビングとして大活躍。そして、身体に疲れを感じれば、リビングを寝室に早変わりさせ、広いベッドで一眠り。
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快適な“動く家”は、日々の暮らしに埋もれている何気ない喜びを掘りおこしてくれました。
キャンピングカーの弱点
素晴らしい快適さを誇るキャンピングカーですが、もちろん、弱点もあります。筆者が経験から感じるキャンピングカーの弱点は以下のとおり。
(キャンピングカーのタイプによっては、以下の弱点を払拭してくれるモデルもあります。)
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その1:日本の道路事情と相性がイマイチ
車体の大きさに比例して、キャンピングカーの快適度はアップします。しかし、快適さを求めて、大きなキャンピングカーを選択した際、起こりうる弊害も。例えば、高さ制限のある駐車場に入場できない場合や、狭い駐車スペースには停められない場合があります。また、細道を走行する際に気苦労が絶えません。
大きなキャンピングカーを乗る場合、日本の道路・交通事情を悩ましく感じることもあるでしょう。とにかく、街乗りなど、普段使いには不向きだと心得てください。
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その2:走行性能に欠点あり
筆者のキャンピングカーは、全長が約6.19m、車幅が約1.9m。車両がこれだけ大きいと、小回りがきかず、車体が重いためにスピードは100kmほどしか出ません。また、バンコンと比較すると、風にあおられやすい傾向にあります。高速道路であれば運転に支障はありませんが、道幅の狭いダートロードなどでは(運転に)フラストレーションを感じることもしばしば。思いもよらぬ車のトラブルに見まわれる可能性もあります。
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その3:フェリー代が高い
じつは、筆者の乗っていたキャンピングカー、フェリー乗船代が高かった(涙)。バンコンと比較して結構な差額があると気づいたのは、乗船チケットを購入した後のこと…。
前回の記事でも触れていますが、キャンピングカーの車両が大きくなればなるほど、フェリー代がかさむことを念頭においてください。
その4(番外編):快適すぎる
これは完全なる主観ですが、キャンピングカーの弱点で忘れていけないのは、なんと言っても「快適すぎる」こと。快適でいいじゃない?と思っているそこの奥さん!いやいや、快適すぎると、キャンピングカーにこもりがちになってしまいますよ!車窓からの美しい景色をそっちのけで車内に引きこもり、仕事をしていたのは他でもない筆者ですが…。
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個人の問題と言われれば返す言葉もありません。ですが、キャンピングカーは、リビングとしてもオフィスとしても快適すぎるゆえ、こういった可能性もはらんでいるということをお伝えして、本日は失礼したいと思います。
後編となる次回は、バンにまつわる話題をお届けします。
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