【日本の美味探訪】心に残る大分県のご当地グルメ3選

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Jun 23rd, 2021

北から南まで全国47都道府県、日本には各土地の気候や文化に根付いたおいしいものがたくさんあります。この土地では何がおいしいの?ご自慢の郷土食は?旅に出たら、あなたの住んでいるエリアでは味わうことができない未知の美味を味わいたいですよね。あなたの旅がより楽しいものになるように、全国47都道府県各々のご当地グルメを3つセレクトしてみました。今回は大分県です。

宇佐唐揚げ(宇佐市)
宇佐から揚げ(宇佐市)

大分県のおいしいものとは?

温泉の源泉数・湧出量ともに日本一を誇り「おんせん県」として知られる大分県は、「豊の国」ともいわれ、海の幸も山の幸も豊富な美食の宝庫です。山あいの大地で育ったブランド牛「豊後牛」や、一本釣りのブランド魚「関あじ・関さば」のほか、中津や宇佐の唐揚げ、日田焼きそばなどのB級グルメも全国的に有名。

大分県グルメはたくさんありますが、あなたがおさえておくべき美味とは。

関あじ・関さば

佐賀関(大分市)の漁港で荷揚げされる、全国に知られる高級ブランド魚。太平洋と瀬戸内海を結ぶ豊後水道の北部、佐賀関沖の速吸瀬戸(豊予海峡)などで、大分県漁協佐賀関支店の組合員が一本釣りで釣ったマアジ・マサバだけが、「関あじ」「関さば」の名を冠することを許されます。身が引き締まり、潮の旨みと甘みが口に広がるおいしさは、大衆魚であるアジ・サバをブランド魚にまで押し上げました。

刺身醤油を弾くほど脂がのる「関あじ」(大分市)

関あじ

「関あじ」の旬は3月から10月。夏以降は脂がのり、刺身醤油を弾くほどになるそうです。

秋口になると脂がのる「関さば」(大分市)

関さば

「関さば」の旬は10月~3月。新鮮な関さばは、刺身でいただくと抜群の身の締まりと独特の甘みを味わえます。

関あじ・関さば
関あじ・関さば

名引き立て役の「かぼす」

かぼす(臼杵市、竹田市)
かぼす(臼杵市、竹田市)

「関あじ」「関さば」の刺し身の名引き立て役は、大分名産の「カボス」。絞ってかけていただくと、まろやかな酸味が加わり、一段とおいしく食べられます。

【買える&食べられるところ】
関あじ関さばが食べられるお店 大分市観光協会
公式オンラインショップ 大分県漁業協同組合 佐賀関支店
など

鶏料理

一世帯当たりの鶏肉年間購入量が、全国トップレベルの大分県。鶏肉を使った料理は多岐にわたり、各地で独自の食べ方があります。

台湾系中華料理が発祥「とり天」(大分市、別府市)

鳥天(別府市)

大分県民が日常的に食べている、定番の郷土料理で家庭の味。昭和初期に中華料理レストラン「東洋軒」で、台湾系中華料理を和風にアレンジして「とり天」が誕生。適当な大きさに切った鶏肉に下味をつけ、天ぷらの衣を付けて揚げ、酢醤油やポン酢とカラシをつけていただきます。専門店はなく、あらゆるジャンルの飲食店で提供され、店ごとに味わいが異なります。

【食べられるところ】
とり天 温泉ハイスタンダード 極楽地獄 別府
とり天Bメンが選んだおすすめの店 別府駅周辺[昼]エリア 別府とり天公式ホームページ
地元民が選ぶ!大分名物とり天が美味しい店8選。老舗の名店やクチコミで評判の店など じゃらん
など

コンビニよりから揚げ専門店が多い「宇佐から揚げ」(宇佐市)

宇佐からあげ
写真提供:宇佐市

大分県宇佐市は「からあげ専門店発祥の地」。宇佐からあげをモチーフとした映画「カラアゲ☆USA」ができるほどで、市内にはコンビニよりもからあげ専門店の数のほうが多いという激戦地。各店の「個性」が特徴で、しょうゆ味、塩味、ガーリック味など味が異なるので、食べ比べしたいもの。

【買える&食べられるところ】
宇佐から揚げマップ 大分県宇佐市
宇佐市のからあげのお店 食べログ
など

冷めてもおいしく食べられる「中津唐揚げ」(中津市)

中津からあげ
写真提供: (一社)中津耶馬渓観光協会

大分県中津市は「からあげの聖地」。注文を受けて熱々を提供している「からあげ専門店」や「持ち帰り専門店」などが多数点在。醤油や塩をベースに、にんにく・生姜など10数種類の調味料を使ったタレで下味をつけ、冷めてもおいしく食べられる味付けを工夫しています。

【買える&食べられるところ】
中津からあげ 店舗一覧 中津耶馬渓観光協会
からあげMAP – 中津市
【大分名物】中津からあげ7選!からあげの聖地で外せない名店はココ! じゃらん
など

ゴボウと鶏肉は最高の相性「鶏めし」(大分市)

鶏めし

使う材料は、シンプルに鶏とゴボウとお米だけ。ゴボウと鶏肉の相性抜群で、漫画「美味しんぼ」にも掲載されました。「鶏めし」や「鶏めしの素」は、通販でも購入可能。

【買えるところ】
吉野鶏めし(吉野食品)
など

大分2大麺類

パリパリ麺にシャキシャキもやし「日田焼きそば」(日田市)

日田焼きそば(日田市)

大分のご当地やきそばである「日田やきそば」。パリッと焼いた麺のパリパリ感、もやしのシャキシャキ感がクセになるおいしさ。焦げる寸前まで焼いた麺がポイント。

漁師の町で生まれた万能調味料をかけて「ごまだしうどん」(佐伯市)

ごまだしうどん(佐伯市)

写真提供:公益社団法人ツーリズムおおいた

農林水産省の「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれた、「ごまだしうどん」はもともと漁師料理ともいわれます。白身魚のエソと炒りごま、醤油、みりん、酒など合わせた万能調味料「ごまだし」を加えたうどんは、ごまの香りと魚の旨みがしっかり味わえます。

【買える&食べられるところ】
佐伯ごまだし暖簾会
ごまだしの販売情報など 漁村女性グループめばる
など

今回は、大分県のご当地グルメの一部をご紹介しました。ご当地グルメには、各地の名産や文化が詰まっています。コロナ禍が落ち着きましたら、ぜひ旅の思い出に味わってください。通販で取り寄せできるお店もありますから、ご自宅で楽しむのも良いでしょう。

注意:2021年6月現在の情報になりますので、店内での飲食ほか詳細につきましては、直接店舗へお問い合わせください。

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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