
北海道ならではの絶景が広がる乗馬クラブ

浜中町市街地を抜け、果てしなく高原が広がる牧歌的な風景の中、車で20分ほどひた走ると看板が見えてきました。

雄大な海岸沿いに位置する「北太平洋シーサイドライン乗馬クラブ」。車を止め、丘を降りていくと、馬たち出迎えてくれました。背後にはどこまでも続く青空と煌めく海。美しく、広大に広がる風景を見るだけでも、この地を訪れる価値がありそうです。
乗馬初心者でも安心

乗馬クラブを運営するのは、4代にわたる家族経営の安藤牧場。競技大会などで、多くの人から「馬に乗りたい」という声が寄せられたことがきっかけで、2000年から乗馬クラブを始めたといいます。
今回は「ビーチトレッキング体験コース」に参加することに。まずは基本の乗り方や降り方、手綱の操作方法などを習います。インストラクターが丁寧に教えてくれるので初心者でもご心配なく。

筆者を乗せてくれるのは5歳の女の子、ミルキーちゃん。つぶらなお目目がキュート。とても穏やかな性格だそうです。よろしくね!

約10分間、馬場をぐるりと歩きます。左に曲がるときは左側の手綱を軽く引っ張ったり、止まるときは左右の手綱を均等に引っ張ったり。合図をきちんと理解し、従ってくれる馬の賢いこと!

乗馬の基本動作を習ったらビーチへ出発。約1.5キロメートルにわたって続く砂浜を往復します。
爽快感抜群! 五感で楽しむビーチトレッキング

押し寄せる波に馬たちは全く動じず、バシャバシャと歩き進みます。馬と心を通わせながら海の上を歩いていると、さながら冒険者になった気分に。

馬の上からはこんな景色が。太ももから馬の体温がじっくり伝わってきて愛おしさもひとしおです。潮風や波音も心地よく、いつまでも乗っていたい・・・そんな気持ちになってしまいます。

このコースは初心者向けなので、馬の歩き方の中では一番ゆっくりした「常歩(なみあし)」で進みます。暴れん坊将軍オープニングでマツケンが海を駆け抜けるアレは「襲歩(しゅうほ)」と呼ばれる最も速い速度だそう。こちらのクラブでも中級者以上であれば、思い切り馬を走らせられるとのこと。いつか挑戦してみたい!

砂浜の終点までたどりついたらUターン。手綱で合図するだけで、みんなきちんと応えてくれます。

波打ち際では、砂浜を踏みしめる蹄の感覚が伝わってきます。波のざわめき、馬の足音、海風の香り。もうすべてが非日常で、不思議なほど心が安らぐのを実感。この地での乗馬はスピリチュアルな体験ともいえるはずです。

美しいたてがみを持つミルキーちゃん。風が吹くとフワリとなびいて優雅です。今回乗馬して強く印象に残ったのは、とにかく馬が穏やかな性格で賢いこと。仔馬は生後11カ月頃から訓練が始まるそうですが、豊かな自然環境が馬たちの優しい気質を育むのかもしれませんね。

往復3キロメートルのビーチトレッキングを終えて、厩舎へ戻ります。

馬を厩舎に戻して終了。特に手綱で合図しなくても、ほかの馬に倣い自分から入ってくれるおりこうさんでした。
同クラブでは、ビーチコースに丘トレッキングを加えた「丘のコース」も用意。高台から見下ろす太平洋は最高の景色だそう。風を感じ、水と戯れ、馬と向き合う──。北海道ならではの大自然トレッキングで、心から安らぐ時間を堪能してみませんか?
北太平洋シーサイドライン乗馬クラブ
住所:北海道厚岸郡浜中町恵茶人12
電話: 0153-68-6458
営業時間:10:30~15:00
定休日:不定休
「ビーチトレッキング体験コース」5,500円(税込)
「丘のコース」7,500円(税込)
[Photos by Nao]
Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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