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【ワイン県やまなし旅レポ3】国宝「大善寺」へブドウを手に持つ薬師如来像を拝みに

Posted by: 鈴木幸子
掲載日: Apr 5th, 2022.

日本ワインの里・山梨には、ブドウを手にもつ薬師如来さまがいらっしゃいます。伝説によると、その仏像が鎮座される「大善寺」に伝わったブドウが、日本固有種「甲州ブドウ」の起源とされているとか。こちらの住職自らがつくる自家製ワインもいただけます。

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大善寺の本堂


 


国宝「大善寺」の本堂へ

大善寺の山門
ワイナリーが集中する勝沼ぶどう郷駅から車で約5分のところに、関東随一の国宝「大善寺」(ぶどう寺)があります。真言宗智山派で開創は奈良時代の718年。行基菩薩が、ブドウを持った薬師如来と、日光・月光菩薩の薬師三尊を安置して開かれたと伝わっています。

大善寺の本堂
関東で最古の木造建築物といわれるこちらのお寺、天皇家の勅願所でもある、ということからもどれだけ位の高い寺院であるかお分かりでしょう。本堂は四方25m、密教スタイルの建築です。1954年、大解体修理によって元の姿に戻されました。流れるような曲線を描く、檜皮(ひわだ)葺き屋根も必見です。

奈良時代、ブドウは薬のひとつとして大陸から伝わった!?

日本固有種の甲州ブドウ
奈良時代、仏教の伝来とともにブドウも日本全国に伝わったそうですが、ブドウは薬でもあったそうです。当時「大善寺」に伝わったブドウは、現在多く栽培されている日本固有種ブドウ「甲州」の起源と言われています。

ちなみに、奈良の薬師寺の薬師如来像の台座裏側にはブドウの柄が描かれているそうです。

本尊さまの麗しい姿に思わず合掌

大善寺ぶどう薬師
こちらが「ぶどう薬師」とも呼ばれる薬師如来像。大善寺がぶどう寺と称される所以です。1300年以上も昔から、静かにこの地の発展と人々の健康を見守っていらっしゃるかのようです。

大善寺のブドウを手に持つ薬師如来像
こちらは、その前に立たれる前立薬師如来。

大善寺の内部、仏像
お寺の仏像のうち、17体が国の重要文化財に指定されいています。

大善寺の庭
典型的な江戸時代初期の造りというお庭もあります。

住職がつくる自家製ワインも販売

大善寺のブドウ畑
大善寺の敷地内にはブドウ畑があり、住職自らが毎年ワイン造りをされているとか。

大善寺でつくられるワイン
こちらがそのワインです。シャインマスカットも栽培されているそう。

宿泊施設もあります

大善寺の宿泊施設
お寺の奥には宿泊施設が整い、「史蹟民宿」と呼ばれるゲストハウスとなっています。

大善寺の客間
母屋から見るお庭も風情があります。史跡民宿に泊まって、食事とともにぶどう寺オリジナルワインを楽しみたいという気になりませんか? 予約は下記の公式Webサイトよりどうぞ。

●柏尾山 大善寺(ぶどう寺)
住所:山梨県甲州市勝沼町勝沼3559
電話:055‐344‐0027
拝観時間:9:00~16:30(受付16:00まで)
拝観料:500円(グラスワインはプラス300円)
公式Webサイト:https://daizenji.org/

[All photos by SACHIKO SUZUKI]

鈴木幸子

sachikosuzuki 旅行記者、エディトリアル・ディレクター
出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。


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