世界の名画を見るお値段はいくら?【リアルなお金の話】

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Jun 23rd, 2017

旅にまつわるさまざまな費用や価格料金をとりあげるTABIZINE【リアルなお金の話】特集。今回は世界の名画を見るための値段を紹介したいと思います。

【リアルなお金の話】ゴッホ『ひまわり』は幾ら?世界の名画を見るお値段

大学時代に芸術を学び、世界を旅しては各国の名作を鑑賞する筆者が、今まで見た名画にかかったお値段を紹介します。

 

フェルメール作『真珠の首飾りの少女』14ユーロ(約1,736円)

【オランダ】絵画・真珠の耳飾りの少女に会いにデン・ハーグに行ってきた
(C)Masayoshi Sakamoto

最初は光のマエストロと言われるフェルメールの『真珠の首飾りの少女』。こちらはオランダのデン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館に展示される名作ですね。

過去記事「【オランダ】絵画「真珠の耳飾りの少女」に会いにデン・ハーグに行ってきた」でも取り上げましたが、こちらの名画を見る値段はいくらなのでしょう?

この場合の値段とは、オランダに行く飛行機代や、デン・ハーグまで移動する電車賃などを抜いた金額。純粋に美術館に入るための入館料になります。

ふらっとデン・ハーグの町を歩いていて、「そういえば真珠の首飾りがあそこに展示されているから、ハンバーガーを食べた後に見に行かない」といった感じで、いくら払えば作品を見られるのかという話です。

入館料は14ユーロ。執筆当日のレートで考えると1736円。日本の映画館の入場料金と同じくらいですね。

【オランダ】絵画・真珠の耳飾りの少女に会いにデン・ハーグに行ってきた
(C)Masayoshi Sakamoto

ちなみにマウリッツハイス美術館では、レンブラント作『テュルプ博士の解剖学講義』などの有名作品も見られると思えば、安い値段かもしれませんね。

 

レンブラント作『夜警』17.50ユーロ(約2,171円)

フェルメールにレンブラントも!アムステルダムの国立ミュージアムを効率的に回るコツ
(C)Masayoshi Sakamoto

次は同じオランダの巨匠、レンブラントの代表作『夜警』。オランダのアムステルダムにある、オランダ国立美術館に所蔵されています。

こちらも過去記事「フェルメールにレンブラントも!アムステルダムの国立ミュージアムを効率的に回るコツ」で取り上げました。まさに同美術館の代表作ですね。

身の丈を越えるサイズの巨大な絵画を展示するために、館内には特別に大きなスペースが確保されていますが、同美術館の入館料は17.50ユーロ。2,171円となります。

フェルメールにレンブラントも!アムステルダムの国立ミュージアムを効率的に回るコツ
(C)Masayoshi Sakamoto

マウリッツハイス美術館よりはちょっと高めですね。とはいえ、この美術館はオランダを代表する美術館であり、フェルメール作『牛乳を注ぐ女』など、オランダにおける黄金の17世紀を代表する作品が多く収蔵されています。

そう考えると、お値段以上の価値がありそうですよね。

次はゴッホ作『ひまわり』やレオナルド・ダ・ヴィンチ作『モナ・リザ』などのお値段です!

ゴッホ作『ひまわり』17ユーロ(約2,108円)

【リアルなお金の話】ゴッホ『ひまわり』は幾ら?世界の名画を見るお値段
(画像はイメージです)

オランダ、オランダと来たので、せっかくですから次もオランダ。ゴッホの『ひまわり』を紹介します。ゴッホはオランダ人で、アムステルダムにはゴッホだけを取り上げたゴッホ美術館があります。

過去記事「【アムステルダム】超有名な絵がいっぱい!ゴッホ美術館の効率的な楽しみ方」でも紹介しましたね。

中でも『ひまわり』は有名だと思います。その作品を見るために必要なお値段は17ユーロでした。オランダ国立美術館とほとんど同じですね。

同美術館には『ひまわり』以外にも、地上4階、地下1階建ての建物にゴッホ作品がぎっしりと詰まっています。ゴッホファンには、お値打ち価格に感じられると思いますがいかがですか?

 

ミケランジェロ作『最後の審判』29ユーロ(約3,588円)

【リアルなお金の話】ゴッホ『ひまわり』は幾ら?世界の名画を見るお値段

オランダが続いたので、次はバチカン市国に飛びましょう。バチカン美術館のすぐ近く、サンピエトロ大聖堂に隣接したシスティナ礼拝堂に描かれるミケランジェロの『最後の審判』のお値段。こちらはバチカン美術館とセットの入場料になります。

いくらだったか記録も記憶も残っていなかったので調べてみたところ、29ユーロとあります。執筆時のレートだと3,588円。上述のオランダ勢と比べると、ちょっと割高ですね。

筆者の好きな映画に『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』という作品があります。その映画の中でシスティナ礼拝堂のミケランジェロの作品について語るシーンがありました。

そのシーンを見て以来、ずっと憧れ続けた場所です。思い入れのある筆者には安く感じますが、人によってはちょっと高いと感じられるかもしれませんね。

ちなみにそのときバチカン美術館で買ったノートがあります。何年も大切にとっておいたのですが、今のわが家では3歳の娘がどこからか引っ張り出してきて、気ままにお絵描き帳にしています。子どもの描くアンパンマンも、何か高級に見えるから不思議です。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ作『モナ・リザ』15ユーロ(約1,857円)

【リアルなお金の話】ゴッホ『ひまわり』は幾ら?世界の名画を見るお値段

恐らく地球上で最も有名な絵画の1つが、レオナルド・ダ・ヴィンチ作の『モナ・リザ』ではないでしょうか?

過去記事「「ダ・ヴィンチ・コード」の舞台、ルーブル美術館にあるピラミッドの秘密」でも触れた、パリのルーブル美術館の代表的な展示作品ですよね。

と、ここまで、さも『モナ・リザ』も見てきたかのような口ぶりをしていますが、お恥ずかしながら『モナ・リザ』に関しては見た経験がなく・・・。あくまでも参考価格として掲載しておきました。

ルーブル美術館は拝観料がなんと15ユーロ。あれだけの展示規模を誇りながら、15ユーロとは安いですよね。

執筆時点のレートで言えば1,857円です。年間数百万人が訪れる美術館ですから、1人当たりの入場料を下げても十分に利益が出るのかもしれませんね。

 

以上、世界の絵画を見るお値段を紹介しましたが、いかがでしたか? 世界の名作を見るお値段、出せないような値段では決してありませんので、旅の途中で有名な美術館があれば、ふらりと立ち寄ってみてもいいのかもしれませんね。

【リアルなお金の話】ゴッホ『ひまわり』は幾ら?世界の名画を見るお値段

[Photos by shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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