海外旅行時に移動手段の限られる旅行者にとって、様々な観光地へ行く時やホテルに戻る時などちょっとした移動にとても便利なタクシー。海外のタクシーでは日本では考えられないようなぼったくり被害も多発している、という前情報は耳にしていても、実際現地で怪しいタクシーに乗ってしまった時、あなたならどう対処しますか?
今回は旅先でぼったくりタクシーに乗ってしまった場合の緊急安全対策についてご紹介します。
タクシーに乗ってから異変に気付いた時の対処法その1:すぐに近くの大通りで降ろしてもらう
このタクシーは怪しい!と感じるサインはいくつかあります。メーターで走ると言ったはずなのに肝心のメーターが動いていない、妙に人通りの少ない裏道ばかりを走っているなどがその一例です。少しでもおかしいと思ったら、伝えた目的地まで乗る必要はありません。近くの人通りと車通りの多い道路で降ろしてもらいましょう。事前に目的地までの値段交渉をしている場合には、移動した距離によって妥当だと思う金額を支払って早めにタクシーから遠ざかることが懸命です。
タクシーに乗ってから異変に気付いた時の対処法その2:できるだけ窓の近くに座る
これはぼったくりタクシーに限ったことではありませんが、観光客としてやってくる人はお金を持っているという認識でいる運転手は多いです。万が一の時に急いで車から降りられる様に、なるべく窓の近くに座りましょう。貴重品が入ったカバンなどを持っている場合には、膝の上で抱える様に置くなどして、肌身離さず管理しましょう。
タクシーに乗ってから異変に気付いた時の対処法その3:運転手との会話に要注意
乗ってしまったタクシーがぼったくりであった場合、観光客であることに加え滞在中どこのホテルに泊まっていて、どの観光地を見て回るという情報はあなたがどれくらい経済的に余裕のある旅をしているのかという情報を与えることになってしまいます。現地をよく知っているタクシー運転手との会話は楽しいものですが、不必要にお金を持っていることをアピールする様な発言は避けましょう。
降車時に言い値よりも高い料金を請求された時の対処法1:これ以上お金を持っていないアピール
タクシーに乗る前の値段交渉で言っていた値段よりも高い金額を請求していたら、まず合意した金額以上の値段を払う意思がないことを示しましょう。向こうは強気で追加料金を請求してくるので、こちらも強気で「これ以上の金額は払いません」と言い返しましょう。英語や現地の言葉に自信がないときには、日本語とジェスチャーを交えながら強めに言い返すのも効果的です。
降車時に言い値よりも高い料金を請求された時の対処法2:次回また乗ると口約束
しつこく追加料金を請求してくるドライバーに当たってしまったら、今はこれ以上のお金がないからと言って合意した金額のみを払い、すぐまた乗るから連絡先を教えて欲しいと頼むのも時に効果的。一緒に旅行している知り合いがたくさんいるのでその人たちにも運転手さんのことを教えておく、などと言って友好的に別れるのも一つの手段です。あくまでもその場では真摯な対応を心がけ、騙そうとしているわけではないと印象付けることが大事です。(実際にはただの口約束ですが)
降車時に言い値よりも高い料金を請求された時の対処法3:お金で解決できるならお金を払う
話し合いで解決できそうもない時、最悪の場合にはあなたの身に危険が及んでしまうかもしれません。交渉を全く聞き入れてくれない、明らかに危険な空気になってきたと感じた場合には、お金で解決してしまうのも一つの手段です。海外旅行のタクシートラブルで危険な目に遭ってしまったら、高いタクシー代金よりもその後支払うかもしれない心身への代償の方がはるかに大きいことをお忘れなく。滞在先のホテルについた後、降車時に料金トラブルが発生したらホテルのスタッフに対応を手伝ってもらうのも良いでしょう。
気をつけなければいけないとわかっていても、慣れない土地で何が起こるかわからないのが海外旅行。不運にもタクシーに乗って初めて何かがおかしいと気付いた時でも、慌てず落ち着いて行動をすることが大切です。またタクシーに乗る前には、流しのタクシーではなく呼び出しのタクシーを使う様にする、目的地までの大まかな料金を調べておく、いつもの財布とは別にタクシーに乗る時用の財布を別にしておくなど、ぼったくり被害に遭わないための旅行者の心構えも重要です。旅行先でいいカモになってしまわぬ様に、気をつけて行動する様心がけたいものです。